SSブログ

【菌融庁検査2018~M&M’S 勝利の方程式~】9/16~17 [キノコ]

CIMG7800.JPG


※この物語はフィクションです。そして、コメントにM&M’Sの固有名詞は絶対に出さないで下さいな。 ^^


ちなみに、今回は前回のSITの記事からの続編です。
https://akabane-kita.blog.so-net.ne.jp/2015-09-21
ご参考までに。




菌融庁検査局長室にて


のら主任検査官: さて今回は何用でしょうか?局長。

局長: ずばりだ、のら君。この3連休で「M&M’S」を頼む!

のら主任検査官: はぁ!? あぁ、チョコレートを食べたいんですか?珍しいですねぇ。しかし確か局長は甘党だったし、近くのコンビニででも・・・。

局長: 確かに、私は甘党だが・・・、冗談はその辺で良いだろう。菌融庁で「M&M’S」と言えば、あれ!しかないだろう。頼む、のら君。
因みにこれは、絶対的な命令だ。嫌ならば「進退伺」を提出してもらう事になる。
その上で、「理由」を聞かず、あくまでミッションとして粛々とこなすも良し。もしその「理由」を聞かれれば、私は君に答えるつもりだが、如何するかね。

のら主任検査官: そうですか・・・。それならば、「理由」を聞いた上で「局長の共犯」にでもなりますか!
仕方が無いでしょう。局長のお蔭で自分は地方の事務官から本庁の「検査官」に取り立てて貰ったんですから。あのアホ長官から言われれば、直ぐに辞表を出しますけどね。局長からとは、また姑息な・・・。

局長: 姑息かね。まぁ、私も君にはやめて貰いたくは無いので、仕方が無かったのだ。
さて、その「理由」だが、またとなるが「総理案件」だ。それでも聞くかね。

のら主任検査官: えぇ、ある程度想像はついていましたが・・・。

局長: 総理は総裁選前日に経団連のN会長と会食があるそうだ。会食の本当の理由は総裁選の前祝らしいが、いくら勝利が決定的とはいえ、投票前日は流石にマズイという事になり、N会長が経団連を代表して、「少子化及び全く減らない待機児童の数」に対し、総理に対しモノを申す、といった内容が名目らしい。
政府はこの問題に対して及び腰ではないか!、全く改善されていないではないか!、子供や親の気持ちが理解できているのか?!等々。故にN会長の息子さん夫婦とその娘、所謂お孫さんも会食に加わるらしい。
子供のいないAB夫婦はそう言った親や子供の気持ちや苦労が全く理解できないのでは!?という、辛辣な批判を躱すのが、本当の目的だったりするらしい。

因みに、そのお孫さんが、天然の「M&M’S」が大好物との事で、今回の依頼、否、強制ミッションとなった訳だ。


のら主任検査官: ふっ、そんな「ガキンチョ」の為に「M&M’S」ですか、贅沢な事ですな。
では、それなりの量を取れば宜しい訳ですね。それで、また自分が会食の料理を?

局長: その通りだ。しかし今回はそれだけでは、無い。ここからは非常に言いにくい事なのだが・・・。

のら主任検査官: なんですか、もったいぶらず言って下さい。

局長: 君が採取してきた「M&M’S」に対し、私 局長自らが「放射線検査」を実施する。
現在の出荷レベルの放射線規制では100ベクレル以下であるが、今回君に採取して貰う「M&M’S」については、福一事故以前の20ベクレル以下が鉄則となる。これは総理からの厳命だ。
くれぐれも、「カッ」とならんでくれ、頼む・・・、のら君・・・。

のら主任検査官: 身勝手な!権力者は安全安心が鉄則。庶民は被爆してしまえ!、ですか。
自民党を暴走させて喜んでいるのは、経団連ですがね。それを可能にさせているのが国民の清き一票。
まぁ、そんな事はどうでも良く、自分が採取しその「菌」が人様の口に入る事が前提であれば、どんな悪人に対してであっても、線量の少ない地域の「菌」を採取しますよ。それ位の気概は「検査官」として当然です。ご安心を。

局長: それを聞いて安心したよ、のら君。
もう何人たりとも、三選を果たした総理には逆らえないのだ! 特に我々公僕は今まで以上の強引な「忖度」を強いられることになるだろう。
それではさっさと片付けてしまおうではないか。一時の「悪夢」だと思って・・・。




宜しければ続きをどうぞ


nice!(14)  コメント(14)