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【菌融庁検査2023秋~ヘーゼルナッツ狩る~】10/6 [キノコ]

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はい、こんちは。

やっと涼しくなりました。秋菌はこれから!と言ったところ。
ここ毎週、週に2日、多いと3日は菌検査に勤しんでいますが、結局 夏と初秋菌まで。
暑かったし、雨は場所により部分的に降るが、何故か松茸が生えるような場所では少ない。

まぁ、上記の様な夏菌ヤマドリタケモドキが9月の半ば以降まで元気に発生しておりました。^^

旨いから良いけどね。




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釈迦シメジは断続的に発生中。今年は豊作。






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お盆過ぎから大発生したアカヤマドリは一旦終わったが、9月半ば過ぎても更に幼菌を発生させる。
暑さが続けば夏菌は更に発生するのである。しかし秋菌が恋しいねぇ。^^;






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そして、待ちに待った初秋菌、ウラホこと、ウラベニホテイシメジ!
やっと採れました。 ^^





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大好物のウラホは塩焼きそばにタップリ投入!
柄のジャキジャキ感が素晴らしい! ウラホは一旦ホイル焼きにしてから浸み出て来た汁と一緒に焼きそばに入れるとそのエキスと旨みで唯の塩焼きそばが超美食に変化しますよ。
くれぐれも、ソース焼きそばにしないでね! ドキツイソース味ではキノコ本来の味が分からなくなりますのでね。

ウラホと似ている栽培販売キノコ????

無いです!!! ありません!!!
だからウラホの美味しさを知る為には、自分で採るしかありませんよぉ!!! ^^






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そしてチチタケが爆釣!
あまりに凄い発生量なので、自分はかなり控えめに途中で採るのを辞めましたが、生徒さんは上記の3倍は採ったかと思います。^^;

ここまでが、先々週までの検査です。






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そして先週、9月最終週。

ヤマボウシ、爆釣!!! 素晴らしい! ^^
ヤマボウシ採る前に、近くの赤山椒の実を素手で採っていたので、ヤマボウシを試食したら、あら!下唇がヒリヒリです。^^;

今年も美味しい果実酒が出来ますな!


しかし、きのこは酷かったですなぁ。松茸狙った新規場所はどちらもカラカラで駄目。
知人へのお土産用に日頃は採らないC級キノコを仕方なく採取。

昨年の記事内では高級キノコの偏差値を書きましたが、そのうち細かいグレードでもご紹介致しましょうね。
とりあえず、上位グレードのみ。


SSS級  ホンシメジ  今や幻。
SS級   舞茸     採取難易度高し。風味は抜群。
S級    松茸     素人は知らないが意外と採取難易度は低い。金持の餌。^^;


そしてこれらの下位に、AAA級、AA級、A級、B級、C級の食菌が続く訳です。

自分はB級以上しか基本採取しないので、如何にこの週は貧果であったかがお分かり頂けるかと思います。






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この週は木金曜日と両日駄目で、日曜日に仕方なく生徒さんを連れて近場の山へ。
しかし!生徒さんがサルナシを発見! いやぁ~、目聡いわ! ^^
更にこの日は「ノラキウイ」も4つ程採れました。^^
この山は低山なのでヤマボウシは既に終わっていましたが、それでもウラベニホテイシメジが結構獲れました。その他チチタケやクリフウセンタケ、ムラサキアブラシメジ等々。







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さて上記から10/5の検査です。

歩きだし5分で、いきなり松茸! (爆)

68g。 完開きらしく、臭いはプンプンです。

しかし、この日はこれ1本だけ!
この日は山の継続までしたにも拘らず!
一旦、山を乗越して沢筋から次の尾根に向かい渡渉や危険な垂直ゴボウ高巻き下降?等の厳しい登攀になりましたが、全く ダメ! 駄目!だめ!!! やはり、カラカラの乾燥状態。





この日は、松茸1本とチチタケ4本とショウゲンジ1本で終了かと思いきや・・・





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やったぁ~! サンゴハリタケモドキ。 ^^
直径10センチ以上はあります。
サンゴハリタケ属にはマイナーながら著名?な3種がいます。

ヤマブシタケ(広葉樹発生)、サンゴハリタケ(広葉樹発生)、サンゴハリタケモドキ(針葉樹発生)、の3種ね。

まぁどれも旨いし売り物になる優秀菌ですわ。
特にヤマブシタケは良く栽培品が売られています。

上記のお蔭で貧果を免れました。自分的には松茸があっても貧果なのね。(笑)




さて、では翌日の10/6の検査に行って見ましょう!





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自分はしつこく?舞茸目線で結局マイタケは発見出来ませんでしたが、生徒さんが美味菌を、発見!
クロツブナラタケ。 それも上記写真の3倍程度大群生の若い菌群。 ^^




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比較的簡単に且つ一度に大量に採れやすいが、しかし食味は最高の立派なA級キノコ。
確実に毎年一度は採っておきたいキノコです。今年も採れて良かった! ^^


そしてこの日はもう飽き飽きしていたので写真は1枚もありませんが、ハナイグチ、それも美味な幼菌群が大発生中でした。たくさん採りました。そして直ぐに採るのを止めました。最初から最後までウジャウジャを通り越した獰猛なラッシュ状態でした。 ^^;
生徒さんはまたまた自分の3倍以上は採っていました。^^
因みにハナイグチは自分的には、BBB級かな? 一般大衆が簡単に採れて調理は限定されるが美味しいキノコだからね。





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生徒さんが何気なく、いつものように 「これなんですかぁ?」 と・・・・・。

がぁぁぁああああ!!!!!!!!!!!

私が数十年追い求めていた ・・・。

コイツを初めて、生で見た! やったぁ!!!!

ツノハシバミ。

和製ヘーゼルナッツである。
青い殻を剥くと、下膨れの部分から小さいドングリが現れる。


ほとんどの現代日本人がこのニッポンの地に、ヘーゼルナッツなるものが、それも山に生えているとは露とも知らないだろうねぇ。 
昔からそれこそ縄文時代辺りから日本人は食べていたと思いますけどね。
現代人は忘れてしまった。^^;

お菓子作りが好きなそこのあなた!

是非、こいつを山から獲って来て美味しい洋和菓子を作ってくださいな。 ^^

勿論!この「ツノハシバミ」こそが、この日のダントツ一番の価値のある捕物でした。





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更に、生徒さんのお手柄。珍菌を発見!
ヒダが瑠璃色?の美しいキノコですよ。
昨年自分も1本だけ見たけどね。

ルリハツタケね。メキシコ辺りでは常食している著名な大衆キノコらしいが日本では貴重品。
但し美味しいかどうかは、ちと??? ^^;





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今朝は昨日採ったハナイグチでサッポロ一番味噌ラーメン。 ^^
自分で育てた、伏見アマナガ、人参、玉葱と共に。玉葱は晩生を育成するので今でも吊るして置けばまだまだ日持ちしております。
自分は油揚げしたインスタント麺は一旦固めに茹でてその茹で汁は必ず捨てます。
明らかに体に悪そうな油を使用してると思いますから。
それでも美味しいから時々食べますが。^^;


ハナイグチの濃厚な出汁と風味は味噌に合います。
味噌煮込みうどんに良く投入しますが、味噌ラーメンも良いですよ。
旨い!!! 是非!  今時のインフレで単価の上がった一杯1000円のラーメン屋の味噌ラーメンよりも遥かに安くて旨いです! ^^


キノコご飯ばかりでは厭きるでしょ。
キノコ汁ばかりでも厭きる。
フレンチやイタリアンなど作るのは更にめんどくさい! ^^;


やはり我々の様な一般大衆貧乏人には、焼きそばとかラーメンが丁度身の丈に合ってて良いのですよ。
(爆)




さて、やっと涼しくなって菌融の秋本番はこれからです。

来週以降も張り切って山に挑みましょう! 





(○´ω`○)ノ**SeeYou**(○´ω`○)ノ





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tochimochi

まだチタケが出てるのですか。
その他色々も素晴らしい。
私の歩く山ではキの字もありません。
サルナシはまだ固かったです。
師匠の生山とはまるで環境が違うようです。

by tochimochi (2023-10-07 21:25) 

katakiyo

チチタケは子供のころチーボと呼んでいて、秋の味覚の代表でした。
by katakiyo (2023-10-08 06:37) 

撮影係

アカヤマドリ、乳茸、ハナイグチ、まるで9月かと思ったら、ヤマボウシは熟していて、季節がわからないような感じですが、実りが豊かですね。
ヤマブシタケは何度も採った事がありますが、サンゴハリタケモドキ見たことないです。
モドキじゃないサンゴハリタケは、師匠と偶然会ったFJ山で教えてもらいましたね。懐かしい。
ツノ榛、まだ熟していないですか?
我が隊はキノコはだいたい終了です。完熟のサルナシは狙いたいですが、10月は業務多忙であと1-2回しか山に入れず残念です。
by 撮影係 (2023-10-08 12:02) 

のら人

tochimochi様
チタケはまだ出てますねぇ。直近は既にラッシュでは無いですけど。
雨が少ない山ではキノコの出が悪いですよ。
サルナシは標高で900m位で採りましたので、既に柔らかく美味しかったです。^^
by のら人 (2023-10-08 15:49) 

のら人

katakiyo様
お!それではチタケの本場栃木出身ですかね。^^
逆に昔はチタケは食べなかったです。ここ10年位から食べ始めました。
by のら人 (2023-10-08 15:52) 

のら人

撮影係様
ほんと、気候が今年は特におかしいですねぇ。^^;
多分、不作の松茸は今週末に掛けてワンチャン勝負の様な気がします。
未だ出る筈が出ない山はね。月火の雨頼み。^^
モドキは別名クマガシラとも呼ばれ、熊の頭の様に丸く大きいと30㎝にもなるようです。モドキで無い方はほとんど丸くならないです。サンゴの状態です。ツノハシバミはツノ棒と言うんですか?実が西洋と較べかなり小さいのがメンドイですな。
by のら人 (2023-10-08 16:16) 

撮影係

棒じゃないですよ。榛、漢字検定準1級の難しい字でボウと似ていますよね。
やり投げの北口榛花は、お父さんがケーキ職人だそうで、ヘーゼルナッツにちなんだ名前なんだそうですよ。
やっぱりもう少し熟さないと食べられないんですかね?
by 撮影係 (2023-10-08 16:47) 

kuwachan

今回は色々と収穫があってよかったですね!
テレビで見たのですが、今年は松茸が取れず
外国産をやむを得ず使っているところも多いらしいですが
流石のら人さん、お見事です!
ツノハシバミって初めて聞いた名前で(^^ゞ
思わずググっちゃいましたが、木に生るんですね。
by kuwachan (2023-10-08 18:26) 

nousagi

一番最初のどら焼きのようなキノコ
なんどか見たことがあるような気がしますが
似たようなものもあるんでしょうかね・・・
もちろん、手を出すつもりは毛頭ありませんが。
ヘーゼルナッツ?
気になる木です。(^^)
by nousagi (2023-10-08 22:21) 

のら人

撮影係様
お!?  よくよく見れば違う漢字ですね。
榛。変換できました! ^^
いや、榛は今現在の若々しい実を生で食べましたが、非常に美味しいですよ! 是非。 北口さんのお父さんもキザですなぁ。(笑)
by のら人 (2023-10-09 18:07) 

のら人

kuwachan様
結構有名な日本食店クラスでも、ミャンマー産を使用してるみたいですね。自分は松茸はそんな好きでは無いので、そこまでして!食べたいとは思わないですが。^^;
ハシバミ3家ですかね。西洋ハシバミ、ハシバミ、ツノハシバミ。
一番背が低いのはツノハシバミかな? 低木なので観察しやすく親しみやすい木です。キノコも木の実も同じで、「樹種」を覚える事が原点になりますよ。
by のら人 (2023-10-09 18:29) 

のら人

nousagi様
どら焼きですか。^^
このどら焼き型のキノコの種類は多く、このポルモドキ、本ポル、ススケポル、紫ポルとそれに似たたくさんのイグチ群と毒イグチ系数種類を、全部覚えた上で経験を重ねないと、このどら焼き型へのキノコ食チャレンジは危険ですよ。^^; ヘーゼルナッツは注意深く探せばなんとか見つかるかも? 是非。
by のら人 (2023-10-09 18:40) 

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