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【草務省 特草部検査 2022】5/20 [草]

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はい、こんちは。

上記は2週間前の光景。
田起こしを人力で終えた後のムササビ野草女子。

本日5/22も同様の光景が見られましたが、本日は水を入れた田んぼで土ほぐし。
荒起こしされた土の塊を、踏んづけて踏んづけて、踏みにじって、土を柔らかくする、結構これも疲れる作業。


そう言えば今年の早生種は、「幻の米 亀の尾」に挑むと前回の記事で書きましたが、亀の尾を栽培するきっかけとなったのは、昨年同じ田んぼで一緒に汗を流した仲間のY氏の存在です。

Y氏は男で50才。3年前程から日本酒に目覚め、が、かなり熱心な愛好家で過去の日本酒通である私の知識さえ凌駕している程でした。

そして勢い?かどうかは分かりませんが、思いつめた上での事でしょう。既に会社を辞めていて失業保険受給期間中に、十数社の酒蔵従業員の就活を全てハローワーク経由でしていました。

昨年の田植えの頃からと思います。一緒に田植えをしながら、書類で落ちた、一次面接で落ちた、二次まで逝った等々、話の話題に事欠きませんでした。^^;

その度に一緒に泣いたり笑ったり喜んだりはしていません。

所詮他人事です。のら人は正直者?なので、常にニヤニヤしながら話を聞いていました。(爆)

しかし50才にしても子供の様なY氏はその度に目を輝かせながら怒涛の如く、就活の話や日本酒論についてマシンガントークを続けていました。
恐らく、50才にして転職経験も少なく面接経験も少なかったのでしょう。のら人は新社会人に向かう学生の話を聞いているようである意味、新鮮でした。(笑)

造り酒屋は若い人材を求めています。勿論、突然作り酒屋の監督と言える杜氏が急死したり辞めたりした後に「杜氏クラス」を募集する事もあるかと思いますが、まぁそんな事は稀ですし、ハローワークにそんな求人は出さないでしょう。^^;
Y氏は日本酒マニアであっても、造る経験はゼロですし、当然「下働き」からの就活となる訳です。
若い男でも辛い力仕事の連続でしょうし、暑い麹室での作業は外に出れば冬なので寒風凄まじく、その寒暖差も体に堪える事でしょう。

正直、多分どこも受からないからいずれ諦めるだろう、と自分は思っていました。

しかし、受かったんです!  勿論、下働きからですけどね。 ^^
更には、結果的に2社内定を貰ったが、1社は蹴った! と、

「堂々の凱旋」

です!!!! (爆)

なんか上手く表現出来ないんですが、何故かその「堂々の凱旋」を嬉しく思いました。
本当に彼は真面目に一気に造り酒屋への就活に突き進んでいました。
半年間以上、全く脇目も振らず、誰よりも田んぼにせっせと通い、誰よりも丁寧に田植えや草取り等の野良仕事に励んでいました。
そして、落ちても落ちても、造り酒屋への就職に食い下がり続けました。 齢50才にして・・・。

そんなY氏が、下働きから頑張り続けても早くて10年後に杜氏なれるかどうかだと思います。
延々と定年まで下働きの可能性の方が高いかと思います。

また、就職先の造り酒屋は田んぼからは遠い場所の為、翌年からは我々の田んぼの会を脱退します。
酒作り一筋に邁進する事でしょう。

そして、そんな彼へのエールとして、自分も何か出来る事は無いかと考え、「亀の尾栽培」を思いついた次第です。

Y氏が何時の日か堂々たる「杜氏」として大出世を果たした際には、自らの思い通りの酒作りが可能です。

早く「杜氏」となる事の淡い夢よりも、暫くは下働きの試練苦難の連続を必ず乗り越えて欲しい。

「亀の尾」と言う酒米は、現在 日本最高峰 幻の酒米銘柄として、君臨し続けています。
その生産量も微々たるモノ。限られています。

その亀の尾で・・・

「俺の作る日本一 最高の酒米 亀の尾」で、いつか杜氏として、最高の酒を醸して欲しい。

相手に不足の無い、最高の酒米を毎年用意しておく。

急ぐ必要も、慌てる必要も、全く無い。 

俺は毎年 命続く限り、「亀の尾」を作り続け、お前が杜氏に出世するまで、待っててやるぜ! 


そんなエールの為に、「亀の尾」を栽培する事にしました、とさ。 ^^







宜しければ続きをどうぞ


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