SSブログ

【草務省 特草部検査 2022】5/20 [草]

DSCN0168.JPG



はい、こんちは。

上記は2週間前の光景。
田起こしを人力で終えた後のムササビ野草女子。

本日5/22も同様の光景が見られましたが、本日は水を入れた田んぼで土ほぐし。
荒起こしされた土の塊を、踏んづけて踏んづけて、踏みにじって、土を柔らかくする、結構これも疲れる作業。


そう言えば今年の早生種は、「幻の米 亀の尾」に挑むと前回の記事で書きましたが、亀の尾を栽培するきっかけとなったのは、昨年同じ田んぼで一緒に汗を流した仲間のY氏の存在です。

Y氏は男で50才。3年前程から日本酒に目覚め、が、かなり熱心な愛好家で過去の日本酒通である私の知識さえ凌駕している程でした。

そして勢い?かどうかは分かりませんが、思いつめた上での事でしょう。既に会社を辞めていて失業保険受給期間中に、十数社の酒蔵従業員の就活を全てハローワーク経由でしていました。

昨年の田植えの頃からと思います。一緒に田植えをしながら、書類で落ちた、一次面接で落ちた、二次まで逝った等々、話の話題に事欠きませんでした。^^;

その度に一緒に泣いたり笑ったり喜んだりはしていません。

所詮他人事です。のら人は正直者?なので、常にニヤニヤしながら話を聞いていました。(爆)

しかし50才にしても子供の様なY氏はその度に目を輝かせながら怒涛の如く、就活の話や日本酒論についてマシンガントークを続けていました。
恐らく、50才にして転職経験も少なく面接経験も少なかったのでしょう。のら人は新社会人に向かう学生の話を聞いているようである意味、新鮮でした。(笑)

造り酒屋は若い人材を求めています。勿論、突然作り酒屋の監督と言える杜氏が急死したり辞めたりした後に「杜氏クラス」を募集する事もあるかと思いますが、まぁそんな事は稀ですし、ハローワークにそんな求人は出さないでしょう。^^;
Y氏は日本酒マニアであっても、造る経験はゼロですし、当然「下働き」からの就活となる訳です。
若い男でも辛い力仕事の連続でしょうし、暑い麹室での作業は外に出れば冬なので寒風凄まじく、その寒暖差も体に堪える事でしょう。

正直、多分どこも受からないからいずれ諦めるだろう、と自分は思っていました。

しかし、受かったんです!  勿論、下働きからですけどね。 ^^
更には、結果的に2社内定を貰ったが、1社は蹴った! と、

「堂々の凱旋」

です!!!! (爆)

なんか上手く表現出来ないんですが、何故かその「堂々の凱旋」を嬉しく思いました。
本当に彼は真面目に一気に造り酒屋への就活に突き進んでいました。
半年間以上、全く脇目も振らず、誰よりも田んぼにせっせと通い、誰よりも丁寧に田植えや草取り等の野良仕事に励んでいました。
そして、落ちても落ちても、造り酒屋への就職に食い下がり続けました。 齢50才にして・・・。

そんなY氏が、下働きから頑張り続けても早くて10年後に杜氏なれるかどうかだと思います。
延々と定年まで下働きの可能性の方が高いかと思います。

また、就職先の造り酒屋は田んぼからは遠い場所の為、翌年からは我々の田んぼの会を脱退します。
酒作り一筋に邁進する事でしょう。

そして、そんな彼へのエールとして、自分も何か出来る事は無いかと考え、「亀の尾栽培」を思いついた次第です。

Y氏が何時の日か堂々たる「杜氏」として大出世を果たした際には、自らの思い通りの酒作りが可能です。

早く「杜氏」となる事の淡い夢よりも、暫くは下働きの試練苦難の連続を必ず乗り越えて欲しい。

「亀の尾」と言う酒米は、現在 日本最高峰 幻の酒米銘柄として、君臨し続けています。
その生産量も微々たるモノ。限られています。

その亀の尾で・・・

「俺の作る日本一 最高の酒米 亀の尾」で、いつか杜氏として、最高の酒を醸して欲しい。

相手に不足の無い、最高の酒米を毎年用意しておく。

急ぐ必要も、慌てる必要も、全く無い。 

俺は毎年 命続く限り、「亀の尾」を作り続け、お前が杜氏に出世するまで、待っててやるぜ! 


そんなエールの為に、「亀の尾」を栽培する事にしました、とさ。 ^^







----------------------------------------------------------------




DSCN0171.JPG
さて、上記は赤ひげ葱をポットに培養土入れて蒔いて、その上に保湿の為籾殻を乗せて置いたんですが、翌朝カラスに突きまわされて撹拌され、そのまま水やりをしながら栽培していたものです。
ネギでは無い明らかに見覚えのある「芽」が出てきました。それもネギの芽よりも多く・・・。

「米の新芽」です。(爆)

自ら籾摺りした籾殻ですが、沢山「生きた米」がその籾殻に混ざっていたんですねぇ。
分止まりが悪いと言うか、なんと言うか・・・。 ^^;




DSCN0172.JPG
畑の報告です。空豆の収穫が順調です。




さて、それではやっと?特草部検査、行って見ましょう。^^


DSCN0173.JPG
やはり検査は体力勝負なので、その前に腹ごしらえを・・・。



DSCN0175.JPG
この辺りは新潟県境なので、タニウツギが絶好調!



DSCN0176.JPG

DSCN0177.JPG

DSCN0178.JPG

DSCN0179.JPG

蕎麦は勿論、旨いですが、ここの富倉そば店は「天ぷらバー」が有名。

山菜、キノコ、野菜の天麩羅が食べ放題です! それも300円で。^^
油も良質なものを使用している感じで、沢山食べても胃もたれしませんでした。
一度は、是非! ^^




DSCN0180.JPG

しかし、初日の場所は最悪で、雪だらけ。釣果無し。 ^^;




DSCN0185.JPG

DSCN0187.JPG

2日目は順調。帝王爆釣。



DSCN0189.JPG
んん~、良い場所だ。



DSCN0191.JPG
以前から書いている様に、ヤシオツツジで最も価値があるのは、この雪国にしか咲かない「ムラサキヤシオ」。
綺麗な紫色。ミツバツツジの様に薄い紫では無く、濃いい色合いが良い! ^^





DSCN0193.JPG

ワラビを漁っている箇所で、ふと異なモノが目に入りました。
根曲り竹!
ありえないですねぇ。まだ明らかに早い!この場所で根曲りに逢うのは初めてです。
細い笹竹は沢山生えていますが、通常太い根曲りはまだ数週間先です。
日当たりがたまたま良く、生えて来たんでしょうね。 ラッキー! 15本採れました。^^


DSCN0194.JPG

指位の太さ以上が根曲り竹ね。




DSCN0196.JPG
タラの芽はウジャウジャで、大漁。



DSCN0197.JPG
赤コゴミも大漁。



DSCN0198.JPG

DSCN0199.JPG

ユキザサは小群落を作り、その群落は果てしが無く広がっています。
上がミドリ(ヒロハ)ユキザサ。下が普通のユキザサ。
もう一種、ヤマトユキザサってのもあります。これら三種知るのは山菜上級編。
雪国に住む通う山菜ハンターならば知っている人も、それなりにいるでしょう。

味は三つ共に最上級! ^^



最後に少しくらいお花のサービスね。^^



DSCN0200.JPG

イチリンソウの後ろは女王ユキザサ。




DSCN0203.JPG

サンカヨウ。




DSCN0204.JPG

帰路には、なんと35年振りかな。清泉寮のジャージー乳ソフトを喰いました。^^




さて、来週からは田植え本番となります。

既に大忙しで、てんてこ舞い状態ですが、更にヒートアップ致します。



(○´ω`○)ノ**SeeYou**(○´ω`○)ノ







nice!(8)  コメント(8) 

nice! 8

コメント 8

kuwachan

山深いところはまだ残雪ですよね。
山形の月山の夏スキーのピークは梅雨入り前のこの時期でした。
天ぷら300円で食べ放題って太っ腹ですね。
カラッと揚がっていて美味しそうです。山菜がいいなぁ~^^


by kuwachan (2022-05-23 12:34) 

伊閣蝶

Yさんの、覚悟を決めた挑戦に、感動がやみません。
本当にやりたかった仕事に就くことができるのは極めて幸運なことだと私は思っておりますので、たとえ下働きからであろうと、ご自身の充実感はたぐいないものでしょう。
是非とも杜氏にと、心よりお祈りいたします。
ところで獲物の方もかなりの収穫があったご様子。
お写真の場所から推察するに、確かにこの時期でネマガリダケは驚きですね。
素晴らしい!
by 伊閣蝶 (2022-05-23 17:09) 

のら人

kuwachan様
雪国でも場所に寄り、かなり近距離圏でもかなり積雪と融雪に違いがあります。面白いですね。
しかし、ここの天麩羅バーでおかわり出来る人はそうそういないでしょう。一回の量で腹一杯です。^^;

by のら人 (2022-05-24 19:45) 

のら人

伊閣蝶様
Y氏へのエール、有難うございます。
きっと彼も頑張ってくれることでしょう。^^
根曲り竹は確かに出始めで道の駅等に、またこのお蕎麦屋さんの店頭でも売られていましたが、里のタケノコで明らかな「他人所有の山」で「山菜取り禁止」の看板がバンバン掲げられている場所でのモノでしょう。これらは我々の狩りの対象にはなりえません。しかしある程度奥深い場所の根曲り竹は場所にもよりますが、6月以降が旬ですね。^^
by のら人 (2022-05-24 19:52) 

tochimochi

Y氏のチャレンジ魂は凄いですね。頑張っていただいて杜氏になっていただきたいです。
天ぷらバーもいい、食べ放題で300円とはリーズナブルです。
ソフトクリームで地域は推測出来ましたが、この辺りはまだ雪でしたか。さすがに今が帝王やタラノメが爆釣なんですね。
田植えも頑張ってください。私は腰痛でとても無理ですが^^;
by tochimochi (2022-05-24 20:45) 

nousagi

念願の造り酒屋に就職できた方、
素晴らしい執念と根性ですね。
きっと杜氏にもなれると思います。
良いお米、作って協力してあげてください。(^^)
by nousagi (2022-05-25 17:59) 

のら人

tochimochi様
そうですね。頑張って欲しいです。^^
しかし田植えの際、腰の持病も時々痛がっていたので、無理をせずに焦らずやってくれれば、と思います。
300円。安いでしょう。ソフトクリームは帰路に立ち寄ったので、山菜狩りやお蕎麦屋さんとは全く異なる場所ですよ。^^;
by のら人 (2022-05-26 17:39) 

のら人

nousagi様
そうです、執念と根性の一途ですねぇ。
とても、真似できません。^^;
私が最高の酒米を暫く数年造り続けたとしても、彼にはその米で酒を醸す資格はありません。彼が修行を辞めるまで、または杜氏に出世するまで自分は亀の尾を造り続けるだけです。あくまでエールなので。^^;
by のら人 (2022-05-26 17:44) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。