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【野呂川 右俣沢】8/3~4 [沢・谷]

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はい、こんちわ。


今回は先週のリベンジとなります。
当初の予定から、小太郎山の西尾根下降を省き、北沢峠から入山し両俣小屋への林道ピストンでビバーク沢中一泊としました。

そう、本来はこの表題の沢だけを!登りたかったのよ。^^;


上記は先週裏側から登った小太郎山。
もう2度と登る事も無いだろうけど、この山の存在感は登って初めて良く分かりますわ。
この辺の沢をやるならば一度登って置くと良いと思います。良いランドマークとなります。




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林道にてミヤママタタビ。
早いねぇ!凄く早い! 1個齧ると、やはり渋いだけ。
まだまだ出来たての実ってところ。あと2週間は熟成が必要だね。 ^^;






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奥仙丈沢を通過。 この野呂川本流に西から出会う沢はここ以外全て堰堤があるんだけど、ココだけは普通の快適に登れる感じの天然滝です。なんか凄く良さげで登りたくなりますが、調べても記録なし。日本登山体系で調べるしかないかな? ^^






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両俣小屋に着きました。
小屋番の星さんは小柄な女性で73才位かな。お一人で40年以上小屋番をされています。
写真は見た事あるけど、女性一人で長い期間「山小屋の主」をされてる訳だから、ゴツイ感じを想像していましたが、全くの想像外。カン高い声で若々しく一見「山のお姉さん」って感じでした。^^

逆に長い間小屋番されてる理由が解りました。多分、このお姉さん一人を「放っては置けない」人達が沢山いるんでしょうね。協力NPO法人もしっかりしていそうだし、昨年そのNPOに質問メールした事あるけど、即返答あったし周囲のバックアップ体制がほぼ完ぺきなんでしょう。


どこ行くの?

右俣沢。
生きて帰ってきたら、また明日ココに寄ります。

以前は道があったけど崩壊著しいから気を付けてね。
もし、ココに寄らなかったら?

・・・・・、必ず寄るので大丈夫です。

なら名前だけ、教えて?


こんな会話のやりとりでしたね。 ^^



さて以前はルートがあったと言っても、所謂古のルートで30年以上前の事でしょう。
実際行って見て、ほぼほぼ普通の「沢」状態でしたから。 ^^;





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振り返ると常に仙丈が控えています。 三峰川で良く釣りをしていた若い頃は仙丈が一番好きな山でした。まぁ今でも見る山としては、好きですけどね。あと黒松仙丈って日本酒も好きでしたねぇ。

沢は簡単に登れるか巻けるかの小滝のみで歩き沢ですが、大小のヤマトイワナがウヨウヨいます。
そして良くライズします。これだけライズしていて毛バリで釣れなかったら、相当下手くそですなぁ。^^;  唯の歩き沢なので、さんざん岩魚ウォッチに時間を掛けて遡行しました。






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さて、二股です。両門の滝状態。
左右水量比は4:1位で左の間の岳に直接詰めあがる方が多いです。
ココは右に行きます。



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左俣の滝。いつかこちらも行きたいですなぁ。記録が無いんだけどねぇ。




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右俣の滝。右から巻きあがります。



さて、右俣に入り傾斜がキツクなって来たので適当にビバーク場所を見つけて設定。
2492m辺り。しかし、またまた斜めっている箇所でね。翌日、少し上流に平らな良い所が2箇所位あったので失敗! まぁ、また来た時には、そこで。 ^^



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グビグビ飲んで、陽は沈み・・・。




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おは、仙丈! ^^





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寒いねぇ。もう少し気温が下がれば霜が降りそうな気温でしたから、体感で5度位でしょうか。
しかし、右俣沢で最も美しい世界がここから始まります。
ほんと、綺麗だわぁ、この沢。この辺りの沢も数か所行ってるし、どこも似た様な詰めの景色なんだけど、ココが一番美しいかも。ココはリピートしたくなる沢です。お勧め! ^^




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そして歩を進めると待望の三峰カールに飛び出しました。ほぼハイマツの藪漕ぎも、無し!
正面の岩塔が三峰岳。真っ直ぐに詰め上がります。
お花が少ないけど、仙丈、北岳、間の岳に囲まれたカール底からの展望はイチオシ!です。





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北岳から間の岳に向かう稜線。中央辺りに北岳山荘があると思います。稜線を歩く「普通のハイカー」がウヨウヨ見えていました。^^;





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岩塔目指して詰め上がります。




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更に真っ直ぐに詰める! 詰めのガレ場がキツイのは何時もの事。





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目標の左肩に到着!




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直ぐそこに間の岳。




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ちょい登って、山頂。
この山は素晴らしいわ。時間帯も良かったかな。7:20頃。
雲一つない展望景観をご覧あれ。^^





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間の岳の右肩に・・・。




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農鳥。右奥に笊。





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大井川源流。大井川水系にも入渓したいが、日数掛かるのよねぇ。二軒小屋に営業始めて貰わないと、なにかと不便。まぁ、一刻も早くリニアを諦めてくれれば良いんだけどね。どちらにしても引退してからかな?





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塩見、荒川方面。





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歩いて来た右俣沢。仙丈、鋸、甲斐駒まで。





さてさて、その後サクッと一般道 野呂川越えから下山して再び両俣小屋にて、星さんに下山報告がてら、可愛らしい動物バッジと「41人の嵐」と言う星さん自作の本を購入。以前から読む機会が多くあった本だが、万を時してこの時を待っていたのだ。
またキノコの話になり、星さんはハナビラタケが採れると宴会になる程お好きなそうなので、もし採れたら持参すると喜ばれるだろう。^^





今回は無事に先週のリベンジを果たし、雨にも降られず快適な沢旅であったが、帰路の暑苦しい林道歩きはもう勘弁だなぁ。 ^^;






(○´ω`○)ノ**SeeYou**(○´ω`○)ノ










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コメント 6

kuwachan

小屋番の方のちょっとしたやり取りが
さすがだな~て感じますね。
これで多くの人が助けられたのでは?
間の岳の右肩に見えた富士山のシルエットが素敵ですね^^
by kuwachan (2023-08-06 17:17) 

のら人

kuwachan様
そうですかねぇ。^^;
沢沿いの山小屋は水害のリスクは高いんですよねぇ。
林道が大抵使えるので、陸地とのアクセスは良いんですが、ココの小屋は現在の車止めから徒歩3時間掛かりますが、それでも他の多くの山小屋が馬鹿っ高く値上げしているにも関わらず、安いんです。物凄く好感が持てる理由は、やはり小屋番の星さんの誠実な人柄だと思います。^^
by のら人 (2023-08-07 19:37) 

tochimochi

敗退しても早速のリベンジ、流石ですね。
沢で一泊は最高の行程ですが、もう無理なので記事で楽しませていただきました。
それにしても星さん、その歳で40年も一人で小屋番とは凄いですね。
わざわざここで本を買うとは師匠のこだわりもいいですね。
by tochimochi (2023-08-07 20:46) 

のら人

tochimochi様
早速、リベンジしましたよ。^^
先輩は、まだまだビバークOKOKでしょう!
星さんのお年でも、山小屋の主人が務まるのですから、気が力! また、日頃の鍛練の賜物でしょう。
41人の嵐は必ずここで買おうと決めていましたので、目的を果たせました。^^
by のら人 (2023-08-09 18:38) 

伊閣蝶

仙丈岳は本当に素晴らしい山です。
何度上ってもその都度感動を新たにさせられますね。
ことに沢を詰めての登頂であれば感動もひとしおでしょう。
両俣小屋のこと。
感慨深いお話ですね。
こうして多くのサポーターが守ってくれている。
日本も捨てたものではないなと思います。
by 伊閣蝶 (2023-08-24 12:01) 

のら人

伊閣蝶様
ほんとに仙丈は良い山です。
小仙丈と大仙丈を合わせてどっしりとした風格がある山で、自分的には唯のピーク?みたいな存在感の無い山は好きになれません。
両俣小屋は今では数少なくなった「本物の山小屋」です。南アルプスの東海パルプ系の多くの山小屋が値上げラッシュしました。
この現実を鑑みながら、野宿派!を続けたいと思います。両俣小屋には近い内、泊まりたいですが。^^
by のら人 (2023-08-25 17:21) 

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