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【野呂川 大仙丈沢】7/21~22 [沢・谷]

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今回は赤いトラックです。



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フィナーレのアップ。





はい、こんちは。

上のトラック 小仙丈沢を歩いたのは2013年夏ですから、もうかれこれ9年前ですか。
今回はその南の大仙丈沢を歩いて来ました。

大仙丈沢はかのウェストンが仙丈に登る際使用したルートであり、「いにしえのルート」となります。

滝場は一つもありません。完全な歩き沢ですので、沢屋さんは下降ルートとしか歩きませんね。

近場低山のウォーターハイキングに慣れ浸しんでいる方にとっては、アルプスとは言え重荷に耐えられれば、難なく歩けるルートでしょう。

そして、今回は数十年振りに、悪天突破、です。
事前に分かっていたのですが先週は更なる悪天だったので、「まぁ、夜だけならば、いいか?!」って事で、突撃し、やはり散々な目に逢いましたとさ。(爆)





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広河原から北沢峠の南アルプス市営バスは大規模災害の影響で未だ復旧の目処が立ちません。

長距離運転は疲れるので嫌なんですが(キノコ山菜以外)、仕方なく長谷村 仙流荘に回り込んで出発です。今年の7/14から駐車場代を搾取される事になりました。1000円。(五日以内利用)
関係者や運ちゃん等からも話を聞きましたが、「山梨県側」がモタモタしている今の内に「たっぷりと儲けてしまえ!」って声も聞こえました。1000円の内、幾分かは知りませんが南アルプス市への寄付がありそうな話も聞きました。
山梨県側からのバス不通区間は「徒歩」でさえ通行禁止にしているので、北沢峠に行くためには、仙流荘から入らねばならず、その為仙流荘からの利用者が激増しています。
先日の海の日3連休は物凄い状況で完全満車。路駐までさせて、それでも「金」を獲ったらしいです。

自分はもう絶対に利用しませんが、山小屋の今の相場ご存知でしょうか?

一泊二食 13000円。^^
素泊まり 9000円
テント場 2000円

このテント場は一張ではありませんよ! 一人!です。

平均的な年収300万円のお父さん、パートで年収100万円のお母さんに小学生の子供が二人。
この典型的?な家族構成で、夏休み、特にお盆休みに観光でホテルなんかに泊まる旅行を組もうモノならば、2泊で20万、3泊で30万は吹っ飛ぶ事でしょう。
家計への打撃は空恐ろしいモノですね。

家計って言えば金融庁が言ってますよね。老後の年金以外で一人辺り2000万円以上の金融資産が無ければまともに生活できませんよ!ってね。夫婦ならば4000万円以上。
世帯年収400万円で(800万円でも実際あまり変わりませんけどね^^;)、子供二人大学卒業させて、マイホーム買ってローンなんか組んでしまった暁には、絶対にそんな額の金融資産なんか残せませんよ! 借金しか残りません。 ^^;

だからその為には必至に家計を緊縮させなければなりません。
現在の政府日銀の様にマイナス金利でお金をジャブジャブと市場に供給同様な事をやっていては、あっという間に家庭崩壊、生活保護、最悪 一家心中です。^^

しかし、子供たちに楽しい夏の思い出を残してあげたい、と考えれば安上がりな健康登山で夏山に向かう選択をする親御さんは少なからずいるでしょう。
しかし、そんな家族での健康登山が安上がりだったのは一昔前までのお話。
少しでも切り詰めて、山小屋でのお父さんお母さんを労う為の生ビール代金や、子供達のお土産用に山バッジ購入資金位は捻出したい・・・。
そんな親御さんの「思い」をあざ笑う様な、値上げラッシュがマカリ通っている昨今の状況です。

極端な話でも無く、それぞれ一杯づつ1000円の生ビールが飲める筈が、夫婦で一杯を半分づつ。

戦後焼け野原のお話ですか?!!!

「一杯のかけそば」ですか??? ^^

テント場に払うお金は家族4人で一泊 8000円ですよ!
二泊なら16000円 三泊で24000円。
更に稜線沿いの山小屋は水は有料ですよ。
トイレも今はチップ制。一回100円。一回!ね。^^;

まぁ、否、もう良いでしょう。

これはこの国の国民の選択ですから。
現与党をこの国の国民が選択したからこそ、この現況があるんですからね。^^

しかし、私は許しません! 絶対に許しません!

許せないからと言って、お手製の銃を作る事はありませんよ。^^;

私らしい、山行の数々。

最低限しかお金掛からないですよね。

誰にも関知されないその経済的環境的強制指導影響を受けない、「唯の野営」は好天時と場所をさえ選べば、難しい事ではありません。

全てが自由で、美味しい水は随時無料です。
お好きな所にテントを張ってください。無料です。
美味しい岩魚を釣って、直火の焚火でコンガリ焼いてむしゃぶり付いて下さいな。
水を持たない分、お酒が沢山持てるでしょう。ガンガン飲んでください。満点の星空の元で。
親御さんがしたたかに酔っ払った時には、子供たちは釣りや水遊び、山菜やきのこ、昆虫採り遊びでクタクタになり、既にスヤスヤとテント内でお休みの事でしょう。

何故に多くの貧しい?親御さん達がこの選択をしないのかが、私は不思議でしょうが無い!ですな。(笑)





さて大きく横道に逸れましたが、本題に入りましょう。 ^^




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平日でも始発バスは4台口? 沢山の人が北沢峠に降り立ちましたが、野呂川出合いに向けて林道を降るのは私だけの様でした。
途中、災害の跡を目の当たりにしながら、大仙丈沢出合です。
最初に二つ堰堤があり、それは簡単に右岸から。




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常に正面には大仙丈岳が見えています。快晴最高ですね。^^




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上部から俯瞰。最初に右岸から流れ込んでくる支沢辺りで左岸に渡渉。渡渉はこの一回きりです。
上部は流れが細いので渡渉と言うより「沢跨ぎ」になりますので。



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倒木だらけのガレ沢なので沢身には余り近づかず左岸上部を進みます。



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北岳が見えて参りました。




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夏山、否、夏沢ですな。ガラガラ沢やけど。 これはこれで爽快です。^^;

標高は忘れましたが、水線方向が明らかに左寄りなる箇所があります。
右沢はガラガラ沢で水はありませんが、方向的にはこちらが仙丈ヶ岳に向かうならば正しく、右沢へ。



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こちらが右沢。



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北岳も全容が見える様になってきました。




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右沢は暫く進むと直ぐに水が復活。



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チラチラと振り返る。



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苔の美しさときたら・・・。




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ココが水線最後となります。直ぐ一段上がカールです。カール直下ですな。
翌日はこの二股水線のど真ん中からカールに直上しました。
既に標高で2650を超えていますが、13時。良いペースでした。

最後の水場なのでココで野営場所を探しますが、最近のお約束事?の様で、好適箇所が全く!ありません!^^;


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周囲環境はこの斜度です! ^^



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仕方なく、またもや?こんな左右切り立った崖っぷちに、強引にテントを・・・。

人生・・・崖っぷち!  んんん~・・・素晴らしくも美しい言葉の響き・・・。(爆)

何故に、こんな危険個所に身を置きたくなるのかな?  

仕方ないんだよ! 他にないんだから。^^


さて、ノンビリとウィスキーの源流割を飲みだしまして、早15時頃から雨が本降りとなります。
時間経過と共に時折暴風突風が吹きだし、ズバッ!ズバッ!とペグが抜けます。
こんな切り立った箇所でテントごと持って行かれたら、崖から落ちて即死です。^^;

いつもの事ですが、のら人はニヤニヤしだしました。 ^^

ニヤニヤとテント内で酒を飲んでいました。

ままよ・・・と。 その内に酔って寝ていましたが、夜中の3時頃から猛烈な暴風雨が止まらなくなりました。それまでは休み休みだったのですが、際限無く叩きつける雨。
雨漏りの冷たさで目を覚ましたが最後、テント内は大洪水。(爆)
それから雨の止む朝8時頃まで、テント内の水をタオルで拭いては、テントから手だけ出して絞る、と言う作業100回はやったかな? ^^;
狭い中で変な体制で作業をしていたし、寝てる間も地面は斜めで変則寝相だったので、体中の筋が痛くなりました。

久々でしたね。これは。
もう20年前くらいからは、天候だけは絶対に譲らず選んだ山行をしていましたが、既に昔の事は忘却の彼方で、「またちょっと、やってみっか!」でやりましたが、過酷でしたねぇ。やっぱ。(笑)

もう、一生 結構ですわ。これ。^^

雷雨では無かったのが唯一救われた点ですが、一瞬で収まる夕立雷雨の方が何百倍も良いです。

夕立雷雨は予測が出来ないので、今後も普通にあると思います。




水絞り?で忙しい朝も8時頃ようやく収まり、ビチョ濡れのシュラフ等各種をパッキングして8:45の大変遅いご出発。
そう言えば、帰りのバスの運ちゃんに聞きましたが、この日の朝一10時北沢峠発のバスに乗る為仙丈小屋から多くの方が下山したらしいですわ。CT2:30くらいかな?間違いなく暴風雨の中出立してますな。団体登山も一組いたとか。団体だからリーダーが決めたから仕方ないとか、公共交通機関で帰るから遅れられないからとか。事情は様々でしょうがね。
それは仕方なく毎日満員電車で通勤しているのと変わらないのでは?

仕事じゃないんだから、お休みの日ぐらい、山に来た時くらい、お天気次第に身を任せて行動してみたら? とね。思いますわ。^^



さて、雨上がりの・・・ 大仙丈沢・・・




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行って見ましょう! ^^



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お花も一杯! 前日に続いて、お天気最高です。 ^^



やっぱり



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は、お天気を選ばないとね。 ^^
因みにこれは今や関東では売っていませんので、関西に遊びに行く友達に買ってきて貰いました。
大好物なので、明治製菓さん! これだけ宣伝したので、また関東でも販売してくださいな! ^^




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頂上直ぐ脇から詰め上げました。 ちなみに誰もいません。 ^^;




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鳳凰




そして、過去詰め上げた、小仙丈沢・・・


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更に追い撃ちです! 明治製菓さん! ^^




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親子。分かるかな?


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なんかお母さん。足元タグだらけで可愛そうではありませんかねぇ。 ^^;
子供は二匹いました。




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こっちからの甲斐駒は見えている山の中で一際異彩を放っていますな。



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タカネグンナイフウロとシナノキンバイ。





※おまけ

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私の畑のスイカを天敵カラスから守ってくれているのは、カエルちゃん。
常に一匹か二匹がスイカの上で見張りをしてくれています。 
カエルちゃん、有難う! ^^




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幻の米、亀の尾。早くも出穂しました! しかし早いわ。普通の早生でもこの辺りだと8月上旬だからね。稲刈りも早めにしないとね。 ^^






今回の沢旅。

行動中は常に素晴らしい天候で気持ちの良いウォーキングが出来ました。

野営中は地獄を見ましたが・・・。(爆)



皆様も、是非! 





(○´ω`○)ノ**SeeYou**(○´ω`○)ノ





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コメント 8

kuwachan

暴風雨中お疲れ様でした。
テントが流れなくて本当によかったですね^^
雷鳥さん、可愛らしい♡
by kuwachan (2022-07-24 23:34) 

のら人

kuwachan様
はい、大変疲れました。^^
テントは自分が居座っていれば大丈夫です。
天候悪の直後だったので、雷鳥も元気一杯でした。
by のら人 (2022-07-25 19:15) 

tochimochi

私も最近知りましたが、アルプスのテン場代は凄いことになってますね。張数代と人数代をとる場合もあるようです。多分行かないので影響はないですがバカ高いです。
幕営中の土砂降りと強風は悲惨でしたね。でもさすが師匠、困難を物ともせずくぐり抜けて快適なウォーターハイキングを楽しまれましたね。
私は近場でウロウロしてました。

by tochimochi (2022-07-26 15:53) 

のら人

tochimochi様
そうです。尋常では無い値上げを始めたのは八ヶ岳の赤岳鉱泉らしいです。それを右に倣えしているとの事。「右に倣え」ならば、自ら正悪を判断できず、全く心が痛まず右に倣えする所が、日本人の本質と、私は見ています。そう、同調圧力と同様です。ごくたまに、困難を選択すると良いスパイス?となります。^^;
by のら人 (2022-07-27 19:59) 

nousagi

とんでもない場所でのテント泊、
いくら飲んで飲んで、酔っぱらっても
とても寝られるものではないと思うのですが。(^^;)
ライチョウにはタグが付けられているんですね。
by nousagi (2022-07-29 11:10) 

のら人

nousagi様
これがですねぇ、疲労困憊だと寝れるんですよ。^^;
一度トライしてみると良いですよ。
崖っぷち人生。(笑)
このお母さんライチョウは仙丈ではメジャーな存在なのでは?
だから何度も人間に捕まってタグを沢山付けられてるんでしょう。
by のら人 (2022-07-29 18:25) 

伊閣蝶

これはまた素晴らしいコースをチョイスされましたね。
仰る通り、私も40年以上前に所属していた山岳会で下降路として使った記憶があります。
時折顔を出す「カール」に笑いが止まりません。
ところで、山小屋の宿泊料金が高騰しているのは驚きですね。
しかも幕営料まで高騰し、その上、人数割り。
私たちがテントを担いで登っていた若いころは、正に夢のような時間だったのかもしれません。
by 伊閣蝶 (2022-08-02 16:29) 

のら人

伊閣蝶様
カールのご評価、有難うございます。^^
山小屋は尋常では無い値上げと、その異常さを裏付ける根拠が余りにも乏しい中での独善的な値上げと言えます。まさに競争相手が無く独禁法に触れそうな勢いと思われます。
まぁ、勝手にやれば?です。絶対に利用しないだけなので。^^;
by のら人 (2022-08-02 19:39) 

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