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【鳴岩川 河原木場沢】7/7 [沢・谷]

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はい、こんちは。
七夕ですな。

七夕と言えば?  沢?  久々ですなぁ。 ^^

醤油樽の滝????  はて???  (爆)

先ずはここから珍入します。 入り口に虎ロープが張ってはありますが、進入禁止とは書いてありません。 存分にどうぞ。 ^^




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クリンソウが群生しています。

名瀑 醤油樽の滝までは一応遊歩道と言うか、登山道並が付けられています。特に一般ハイカーが歩いたとしても危険個所は感じませんが、サンダル履きの観光客は危険ですな。
とは言え、今やサンダル履きでトレランしてる人までいますからねぇ。
サンダルも進化してますな。^^



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こんな木橋もあります。



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そして名瀑 醤油樽の滝  35m。
自分は特にこのような形状の滝が好きでも無いので、滝壺へのアルミハシゴは下りずに一瞥して写真を撮ったら、30分掛かると言われる高巻道へ引き返します。
そしてここからが、本番です。
しかし、この高巻だけでなく、ここの沢。
初級の割に、初級でも無いですわ。

ルーファイ必須です。

へ?

否、だからですねぇ、普通は沢は基本的にルーファイ必須が当たり前なんですけどね、初級で多少なりとも記事にされているような沢には、目印確認多発が普通なんです。

この沢で、私 一つたりとも目印のリボンとか、石積みケルンとか、一切見ませんでしたから。
(醤油樽の滝までは、目印だらけ!ですよ)

これ、あれではないかとね。地元山学会は、茅野市か諏訪市だと思いますけどね。
彼らが、例えば東京モンが目印付けても片っ端から取っ払ってるんだと思います。

理由は、醤油樽の滝に遊びに来た「観光客」が間違えて進入しないように。また、ハイカー程度の腕前で醤油樽の滝から先へは絶対行かせない!行かせたら死んでしまう!とお考えなんでしょうかね。

特にココの醤油樽の滝の高巻。
私、かなりウロウロしましたよ。珍しく。^^;

沢屋ってね、「巻きは小さく」が基本であり、可能な限り巻くならば「小さく」したいんですよ。
沢身から出来るだけ離れたくないのね。
だから、一段上がったら進行方向である上流をとりあえず目指す。しかし今回の醤油は絶壁と一箇所なんとも言えないⅣ+クラス難度の箇所が一つ。距離が短いだけに、ほんと上手くムーブ取れば行けそうなんですけどね、失敗したら、なんともヤバゲ。 ^^;
結局、更に回り込んでもう一段上がるんですけどね、この尾根意外と広くて二重山稜になってるんよ。
こういうのね、結構上まで上がって、やっぱり恐いから止めて引き返そう!ってなった時、事故りますよ。帰り道が分かり辛い。目印無いしね。そしてこの尾根行けば解るけど絶壁ばかり。それも垂壁ではなくてほぼハングしてる壁ばかり。ほんの僅かな弱点を利用して登下降せねばなりません。

この醤油の巻きだけでなく、その後の滝も高巻ルートはしっかりと、しかし明らかって程では無いモノがあるんですが、なぜか微妙に登れるかギリギリいけそうな、しかし落ちたら重篤になりそうな半分ルートの様なそうでもない様な悪魔的モノが、その対岸にあるんですわ。
このねぇ、凄くなんとも嫌らしさ!って言うか柔道技で言う「釣り込み足」って言うんですかね。
誘って釣り込んで、落としてしまえ! ・・・ 
でもね、そこの高さ・・・助からないよ・・・・へへへ。 ^^

って感じががビンビンに伝わってくるんですよ。(爆)
端から中級の沢ならば、全くそんなモノを相手にしないんですけどね。
一点突破しか考えませんから。^^;

今回 実は八ヶ岳の沢は初めてだったので、ほぼ全ての「誘い釣り込み足」に足を掛けて差し上げましたよ!(笑)

それで余計に時間が掛かりましたとさ。



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目印はなんにも無い!ので、普通に研ぎ澄ませたケダモノ感覚で落ち口ににじり寄り、沢身復活。
写真落ち口左側にアイスクライミング用の終了点の赤いスリングが見えていますね。

今回も一応登攀具は持ってきていますが、全く使いませんでした。
この醤油の落ち口へ懸垂しなければ降りられないとしたら、そんなレベルの人はやはりココには来るべきではないでしょう。^^




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お天気は晴れたり曇ったり。涼しく上々なコンディション。




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ナメからナメ斜滝まで色々揃っていますが、やはり花崗岩の沢の方が圧倒的に美しい。^^;
故にあまりテンションが上がりませんなぁ。但し、沢の左右壁含めた全体の形は独特で見所があり、良いですよ。




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二段滝。 直登は全く考えず、ここの一段目が左から小さく巻いて行けそうなんですが前日の雨のせいか、ドロドロのステップから岩石がゴロゴロとすっぽヌケます。エイヤ!をして、大き目な岩が抜けたら岩抱えたままで即死なので、反対側から簡単に巻きます。




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2140m位かな?の、
過去レポで見た事のあるような詰めるべきガレ場に似た場所をスルーし、更にこの滝も左岸巻き。




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二股を左、上記はその後の奥の二股。ここも左のガレへ。因みに、二股は2242m地点でした。 2240m辺りを左へ!だけ、過去レポで学習して来ました。^^  しかし、遡行図などはいくら調べても出てきませんし、明瞭なルートレポも皆無でしたねぇ。この沢。まぁ日頃から沢やってる人には初級ですが、それ以外の人にはお勧めできませんわ。



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このガレはヤバイです。ヤバすぎて、笑えます。^^
確実に一歩一歩落石します。故に複数人数グループは横一線登りか、左寄りに草付があるのでそこから登った方が安全です。




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チドリンはガレ場がお好き?




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只管、ガレ詰め。


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ラストスパート。この辺りは楽ちんです。
多少のシラビソ林を抜けて直ぐに登山道へ合流。
出立から4時間弱掛かりました。



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左奥に赤岳と阿弥陀ね。終始ガスったり晴れたりの繰り返し。くそ暑く無くて丁度良いです。^^



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登山道合流後の展望台近辺から。
これが最後の二股を右に行った時の、詰め。ココは厳しいでしょ。^^;



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ミヤマダイコンソウ。
その他花は、コイワカガミは沢山、キバナノコマノツメも沢山、ゴゼンタチバナ、ミツバオウレン、ツガザクラ、チョウノスケソウ、根石山荘近辺にはコマクサが沢山。




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平日なので人が少なくて最高! ^^
この日行き会ったのは20人以下かな?



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東天狗。




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オーレン小屋経由で周回ピクニックコースで最後にウスヒラタケのお土産付き! ^^




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今回のトラック全図


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核心部



今年の沢初めは初!八ヶ岳の沢に致しました。

お隣の根石山荘の方へ抜ける治郎兵衛沢の方が沢初めには簡単で良いかもしれません。(特に地獄の詰めが無いのが、簡単そう。)
今回の河原木場沢の下降に使われる様なので。
今度はそちらも行って見たいと思います。

奥秩父同様、車だとかなり標高の高い箇所からスタート出来る点と、しかし奥秩父よりも高山植物の種類が多いのが好天の週末にピクニック野郎共が集中する要因ですな。

ココは平日に、是非! ^^



(○´ω`○)ノ**SeeYou**(○´ω`○)ノ




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tochimochi

また厳しい沢に出かけられましたね。
地獄の詰めなどには近寄りたくありません。師匠のようなエキスパートにお任せします。
もう畑仕事は一段落ですか?
by tochimochi (2022-07-08 20:31) 

伊閣蝶

私の生家の近くでもありますので、八ヶ岳の沢はいくつか行きましたが、東面の川俣川方面がほとんどで、こちらに出かけたことはありません。
ただ、河原木場沢の大滝は見事だという話を聞いたことがあります。
きっと醤油樽の滝のことなのでしょう。
素晴らしい滝ですね。
よく、「初級の沢」などと無責任なことを書いているガイドブックがありますが、沢の「初級」と山歩きの「初級」では天と地ほどの差があります。
紛らわしい表現は剣呑ですね。
by 伊閣蝶 (2022-07-09 17:35) 

のら人

tochimochi様
初級ですから、先輩ならば楽勝の沢ですよ。^^
自分も地獄の詰めは、もういいです。^^;
畑も田んぼも草刈り、草取り、夏野菜の収穫で忙しいですよ。
by のら人 (2022-07-09 19:47) 

のら人

伊閣蝶様
名前が面白い滝ですよね。
誰かが書いていましたが、樽では無く、垂が本来では?と。
確かに醤油が垂れる様な流れと言われれば、そうかな?と。^^
バリエーションはルーファイが最も大事であります。端からの単独屋さんは無問題。問題は複数人数で他人の力を借りて中上級の沢をやってしまった人達。彼らが単独でこの様な沢に来ると、イキナリ遭難する次第です。^^;
by のら人 (2022-07-09 19:56) 

kuwachan

クリンソウが可愛らしいですね^^
私でも、醤油樽の滝までなら行けそうですね(笑)
by kuwachan (2022-07-09 23:54) 

nousagi

のら人さんらしい山行登場で、いよいよ夏本番ですね。
あまり人の入らないこんなルートでは
お花も多いでしょうね。


by nousagi (2022-07-10 09:36) 

のら人

kuwachan様
東京からのアクセスだと間違いなく原村経由となるので、近くに来たら是非寄ってみて下さいな。滝壺が浅いので滝行に向いていると思います。^^
by のら人 (2022-07-11 19:43) 

のら人

nousagi様
夏本番ですね。
この時期からは低山の尾根筋ばかりでは暑くてキツイでしょう。
是非!^^
お花は、やはり横岳の方へ行かないと。天狗辺りは少なく感じます。
根石山荘のコマクサも人工的に移植したものですし。。。
by のら人 (2022-07-11 19:48) 

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