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【荒川 北沢】7/22~23 [沢・谷]

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はい、こんちは。

5年前ですか・・・。
この荒川の細沢を詰めたのは。
かなり時間が経つのは早いですなぁ。

と、言う事で今回は同じ荒川の支流の北沢を詰めて参りました。 ^^



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出だしの林道上から見る滝の水量が、最初の堰堤越えと渡渉の目安になるんですが(この滝は登りませんよ!)、最初の核心が昨年来た時とは大きく変化!
写真は撮りませんでしたが、大きく二つ。
一つは、堰堤左にあった足場が不在となり、ロープのみ。右からザック無しで乗り上げるのもOKですが上半身に水を浴びるので出だしではちと嫌ですわ。^^;
結局重いザック担いだまま左のロープに捕まり2m位振り子で振られて、その加重に耐えて腕力で持って行きました。
ザック無しなら比較的行けると思いますが、どうかな? 因みに自分は懸垂30回以上出来る人間ですが、現在このおかげで筋肉痛です。(爆)
二つ目は、堰堤越え直後の本谷渡渉なんですが、台風か大水の影響で大きく川の流れが変化。
しかしこれは逆に少し楽ちんな渡渉となり、現在は増水しなければ問題無く通過可能でしょう。



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間ノ岳もクッキリ。



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渡渉後尾根を少し登ると、昨年には無かったこの標識。三つ滝と言うか正確には三つ爆だと思いますが、こちらへ進めば本谷か細沢に熊ノ平を通過後に入渓出来ます。
今回は北沢へ進みます。



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北沢入渓。
最近YOUTUBE等で南アルプスの渓も時折見ますが、直ぐに渓相を見ただけで南アだと解るようになりました。独特の渓相なんですわ。水が青くてね。ここに赤石チャートかなんかがあれば南ア当確です。



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以前にも掲載したことがある、ミヤママタタビ。葉がピンクに色付きます。意外とこれが多いです。秋にはサルナシ食い放題ですよ。^^ 



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北沢は基本ゴーロで左右岸に昔の道っぽいのがあります。古道の様な箇所も当然ながら草ボーボーで斜めに倒れた木々が結構邪魔です。小枝が顔面に突き刺さり少々流血。しかし、血を見ると何故かヤル気が出るのら人です。^^
また一箇所ゴルジュっぽい箇所がありますが高巻きせずに通過可能です。



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二股2100m近辺です。(最左の滝の流れを足すと三股かな)
写真は左股で水線上では本流となるのかな?中白根と間ノ岳に向かいます。滝ノ沢と言うだけあり今回北沢では初めて見る大滝です。ここは右股へ進みます。水量比は左右、2:1くらいかな?


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知らない花だが綺麗ですねぇ。



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標高2300~2,350m位が八本歯沢との分岐二股。ここでテンバ適地を探しますが、かなりウロツクも全然平らが無い!仕方なく沢の分岐の付け根部分大岩の上部に設営。寝相が悪いと転がり落ちて死にそうですが。(爆)


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南アらしい雪の重みで寝そべるダケカンバ。南アでは標高で2800m程度迄、ダケカンバが生えてます。当然ながらハイ松と仲良く生えてたりします。独特の植生ですね。



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進行方向である左股は茶苔がたっぷり付いた急な流れです。
水流は安定しているのが伺えます。



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八本歯沢。ガラガラです。



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朝を迎えました。言葉はいらない ・・・ 素晴らしい。^^
全く結露をしませんでしたが、その分テント内も寒かったですわ。(笑)



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ここから沢はかなり分裂を始めます。
結構、GPSをチェックする回数が増えます。





そして沢型の藪を抜けきると ・・・




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北岳





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間ノ岳




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富士をバックに歩いて来た沢を見下ろす図



そして、下記は出血大サービス。 ^^


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出てきた箇所から上部を俯瞰した図に、書き込みしました。
北沢のレポはこの辺りで少々格闘しているモノがあります。
八本歯沢分岐から上部は数本沢が分岐するので、そのどれを登ってくるかで出てくる場所が違いますから。
直上部の少し広い左右に広がったガレ場が北岳小屋跡地かその近くだと思います。(石垣等は見なかったので違うかな?)ガスガスで何も見えない状況で無ければ、ココを視認したら真っ直ぐココを目指すと良いでしょう。ココ迄は現在地から100mも無く、手前ハイ松等の藪漕ぎは大した距離ではありません。今時期は物凄い花粉を吸いこみますが。(爆)

勿論左寄りの大きなガレ沢を登るのも良しかもしれませんが、ココは分かり易いカール地形では無いのでかなり傾斜が急で登りづらいでしょうし、そこと自分の書き込み以外の場所を登るとハイ松の藪の急斜面で生きた心地がしないと思われます。それも結構、稜線迄、距離&高度差があります。(苦笑)

まぁ、ここに単独で来る沢素人はいないと思われますので、いらぬ心配かと思いますが「簡単」、「旧古道」とか書かれる事も多いので一応ね。 読図が出来ないとね、遭難しますよ。 ^^




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ハクサンイチゲも終わりかけですので、キタダケソウの花なんてございません!(笑)




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北岳山荘脇のここに出てきて、沢旅は終了です。 バックは北岳。




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稜線上からは仙丈がドーン。




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花は弁慶が多いですわ。


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オダマキも。



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20数年振りかな? 前回の記憶も薄く、全く感動が無かった様で、今回も景観等の感動の無いピークを一応踏みまして、その後は八本歯のコルから八本歯沢上部を俯瞰して、広河原経由で帰還しました。



しかしねぇ、帰りの中央道と甲州街道の渋滞は凄かった。あれ程の渋滞は久しぶりやね。ほぼ下道で帰りましたが事故もあり凄かったね。
なにより凄いのは、マンボウも緊急事態も全く!関係無い4連休であったことですな。

また、北岳近辺の登山道でマスクをしている人をほとんど見掛けなかったのが「救い!」です。伊豆の韮山高校の男女38名団体も密に登っていて大変好感が持てました。仲間と近距離で楽しく登山しなければ、登山の喜びが無いからね。(*^^*)
苦しいのに無理にマスクなんかしてると、暑いし熱中症で死んじゃうからね。標高も高いし過呼吸等の危険性も高まるしね。東京近郊の満員電車にマスクして毎日のってるほうが遥かに危険極まりないですよね。

それでも変なウィルスが恐い人は、山に来ない事! 

家に引きこもってTVで、汚職と利権に塗れたくだらないオリンピックでも見てなさい! ですわ。 (笑)


追記でもう一つ! ^^

ワクちゃん肯定派に厳しすぎる厚生労働省HPからのメッセージ
以下はそのまま現在厚生労働省HPに掲載されているものを、そのまま!コピペしています。^^


集団免疫とは何ですか。
人口の一定割合以上の人が免疫を持つと、感染患者が出ても、他の人に感染しにくくなることで、感染症が流行しなくなる状態のことです。
感染症は、病原体(ウイルスや細菌など)が、その病原体に対する免疫を持たない人に感染することで、流行します。ある病原体に対して、人口の一定割合以上の人が免疫を持つと、感染患者が出ても、他の人に感染しにくくなることで、感染症が流行しなくなり、間接的に免疫を持たない人も感染から守られます。この状態を集団免疫と言い、社会全体が感染症から守られることになります。

なお、感染症の種類によって、集団免疫を得るために必要な免疫を持つ人の割合は異なります。また、ワクチンによっては、接種で重症化を防ぐ効果があっても感染を防ぐ効果が乏しく、どれだけ多くの人に接種しても集団免疫の効果が得られないこともあります。

新型コロナワクチンによって、集団免疫の効果があるかどうかは分かっておらず、分かるまでには、時間を要すると考えられています。


上記の如し!です。何も弄っていません。^^

それでも、一部のアホな人々は

「2回打ち暫く?すると抗体が出来て、より多くの皆が打てば集団免疫が出来るのだ!」

と、身勝手な事を言っています。 ^^

そんな、あなた!  ・・・  あなた、厚生労働省よりも、凄い科学者なんでしょうか???(爆)

肯定派のアホが良く使う、伝家の宝刀の様な発言。

「あなたの大事な家族や周囲の人間にウィルスをうつして良いのか?! 自分の事だけを考えずにみんなの事を考えろ!」 みたいなのね。 ^^

上記に、書いてあるじゃないですか!!! 再度、抜粋!

接種で重症化を防ぐ効果があっても感染を防ぐ効果が乏しく、どれだけ多くの人に接種しても集団免疫の効果が得られないこともあります。
新型コロナワクチンによって、集団免疫の効果があるかどうかは分かっておらず、分かるまでには、時間を要すると考えられています。

って!!!! (爆)


厚生労働大臣やら、WHOの尾身会長やら、どこぞの医師会の会長さんやらは「任期」を持つ政治家で、辞めれば責任の追及はありません。しかし、悲しい事に厚生労働省は永久的に責任を取らねばならない機関なので、絶対に!嘘は付けないのです。^^

この厚労省発の真実をTVのCMで15分置きに流せば、一体どういう結果が出たのでしょうかね?

しかし、この真実がCMで流れる事は絶対にありません。(笑)



さてさて、もう良いでしょう。(笑)


約1年振りに、良い沢旅が出来ました。
最近まともに山に登っていませんでしたが、田んぼの泥沼で這いつくばって足腰が鍛えられたせいか、意外とほぼ足筋肉の痙攣も無く、完了出来ました。

これから暫くは天候さえ良ければやはり「沢旅」が良いでしょう。

皆さんも、是非! ^^



(○´ω`○)ノ**SeeYou**(○´ω`○)ノ





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伊閣蝶

素晴らしい沢旅のレポ!
拝読していてわくわく感が止まりませんでした。
北沢のツメからのルートについても、このようにわかりやすく図入りで解説してくださっておられますから、このルートを遡行しようと考える沢屋にはうれしい情報ですね。
それにしても、あの看板にはびっくり。
遡行者がかなりいるということでしょうか。

この4連休、五輪騒ぎを回避するため首都圏から逃れる人が続出し、中央道はとんでもない渋滞になりましたね。
下道まで混雑していたのでは、暑いさなか大変でしたでしょう。
by 伊閣蝶 (2021-07-25 22:50) 

kuwachan

沢が涼し気ですね。
連日の暑さにエアコン無しでは生きて行けません。
今や大袈裟なじゃないですよね^^
by kuwachan (2021-07-25 23:15) 

tochimochi

素晴らしい北沢ブルーですね。ここに達するのに腕力のみの振り子トラバースとはさすがです。富士を眺めながらのビバークも羨ましい。こういう山行はもう出来なくなりました。師匠の記事で楽しんでます。
それにしても三ツ滝、北沢の看板、ここに入る沢屋が多いのでしょうね。
by tochimochi (2021-07-26 17:27) 

のら人

伊閣蝶様
なかなか登攀も文章表現能力も下手くそなので臨場感溢れる記事を書くのが苦手なのですが、自然体で今後も書こうと思います。^^
あの看板は地元の方が、特にあのような立派なモノは沢屋しか取り付けないと思います。今回は若い釣り師二名が実は先行して、途中追い抜いたんですが、情けない!バス停から逃げるように、走るが如き急いで入渓点を目指していました。釣り師ならではの「早いもの勝ち根性!」が丸出し!です。^^;釣り師にも立派な人もいるんですが、久々に情けない若者釣り師に合いました。そんな情けない根性の人間があの看板を付ける筈がありませんです。(笑)
by のら人 (2021-07-26 19:56) 

のら人

kuwachan様
沢は涼しく且つ木陰も沢山あります。
更に水の流れが「涼」を呼び、風も「涼」を呼びます。
標高がある程度あれば、既にそこには「蚊」はいません。
少なくとも、6月~9月迄は快適に住むことが可能ですよ。^^
by のら人 (2021-07-26 20:02) 

のら人

tochimochi様
都会でブルーと言えば、憂鬱を指しますが、そんな都会の悩みを貯め込んで病んでいる方々にこそ、この北沢ブルーと戯れて頂きたいですね。
先輩はまだまだ滝谷で現役を張れるでしょう!
人間諦めたらそこで終わりですから。^^
by のら人 (2021-07-26 20:06) 

nousagi

一応、ごく普通の人は、山頂で感動するんですけど。(笑)
と言いつつ、私も一度だけ行った山頂、良く覚えていません。(^^;)
のら人さんらしい、ワイルドな山旅ですが
農作業はかなりいいトレーニングになるんですね。(^^)
by nousagi (2021-07-27 19:58) 

のら人

nousagi様
私は普通じゃ~ありませんからねぇ。(爆)
見慣れるとアルプスピークから望む景色程、退屈でつまらないモノは無いんですよ。
逆に、無名のアルプス前衛峰とか東北の山とかその辺の低山の方が何回言っても飽きずに感動できる山がたくさんありますね。
田んぼ作業は筋トレには最適です。是非!

by のら人 (2021-07-28 20:03) 

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