【楢俣川 洗ノ沢】8/5~6 [沢・谷]
※今回は赤線のトラックです
はい、こんちは。
ちょうど、五年前。
オリンピックのあった年の8月。楢俣川のヘイズル沢に行きテンバで、ラジオで面白くも無いオリンピック中継を聞いていた。
そして五年後の今年も、同様のラジオを同じ水系で聞く事になるとは・・・。
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5年前の楢俣川と違い、今回は車で行った。楢俣湖のオートキャンプ場手前の林道ゲート前に駐車。
40分程度で洗ノ沢入渓。橋を渡る以前に林道が大きく左に折れ曲がる所で洗ノ沢に至近で降りられる藪の踏み跡がある。
そこから、ゴーロ歩き20分程度でやっと洗ノ沢入り口の様な上記の門がある。
ここは手前淵が深いが、簡単に高巻ける。
水が黄色く見えるのは尾白川に似ている。
最初のまともな滝。二段。
左はタワシを忘れたラバーソールの人間にはちと辛い。^^;
右上段にはクライミングロープが見えるがそれのお蔭で右から行けば簡単。
待ってました!ナメ斜滝。クイクイ?登れます。^^
何故か人工的な残置物もある。
初日の時刻11時過ぎ、雷がゴロゴロ。
そして、近くで破裂音と共に落ちた。多分1㎞以内の様子。
それから、雨が土砂降りと気圧がさがり森が風で揺れ始め雷と雨が落ち着くまで雨避けで銀マットを被り、2時間程停滞。銀部分を上にすると何故か恐いので下にして。^^;
増水の気配も無いので、
「よし!落ち着いた!挽回するぜ!」
と歩き始めたのも束の間、「ん!!!濁り??」
「あぁ!!! 結局、増水やんけ!!!」
右岸に居たが右岸にテンバ適地は無く、急いで激流を渡渉し左岸に退避し、とっととこの日の仕事は諦めテントを張る。増水が収まるのを16時頃と逆算したので、この日の行動は納めた。
増水中。
定点観測の3時間後。大方、平水に戻った図。
沢では濁って増水されたら、行動は打ち切りましょう。強行すると簡単に死ねますよ。^^
この日は結局標高で1120m程度で打ち切った。
明けて翌日。前日の雷雨のせいで予定が大幅に狂った為、前日の「ツケ」が大分溜まっている。
この日は長い下山を含めて相当登らねばならない。
上記が二股。
この辺り標高で1150から1300m位迄がこの洗ノ沢の見所的核心部でしょう。
まだ沢の中下流部なので、標高差は無くとも距離的には凄く長く感じます。
ナメ斜滝とナメ床が連発しすぎて消化不良を起こす程です。
前半のゴーロを歩いている時は「こりゃ、外れ沢か?」なんて思いましたが、ナメ滝の数ではヘイズル沢を凌いでいます。確かにヘイズル沢の二股迄の前半部の方が水量も豊富で川幅もあり、そのナメ床や斜滝のダイナミックさは軍配が上がりますが、その数と多様性では決して負けてはいません。
この10m級辺りで美滝群は終焉を迎えます。
その後1300~1450m辺りまでは、普通のドス黒い滝が連発します。
そしてそこから、その上部の草原に逃げる手前、標高1850m迄がこの沢の核心部と言えるでしょう。
「ボサ被り地獄」 (笑)
ただただしつこい位長く、汚らしいだけの沢となり、これは上部も開けた赤茶ナメスラブの爽快だった5年前のアリキノ沢と比較すると、とても近くの同水系の沢とは思えません。
ここの左右からしつこく長いボサ被りは、藪漕ぎと対して変わりません。^^;
そして地獄からやっと逃げ出てきました。(苦笑)
沢中ではシャツ1枚でしたが行動を止めると寒くなるくらい涼しかったのですが、一気に気温が15度は上がった感じです。
上州武尊が見えました。
しかし、この沢の詰めの恐ろしい所はまだ残っていました。
草原の後の藪漕ぎですが、ほぼ真っ直ぐに直上したら激藪。距離的には短いですが、ネズコ、シラビソ、ハイマツ、シャクナゲの混合藪。特にシャクナゲ帯に突っ込むと身動きが取れなくなり、久々に顔がニヤケました。^^
背丈上の藪も抜けた!と思いきや、ここにもトラップがいました。
棘のあるチクチク木です。アザミではありません。イチゴでも無さそうな良く分からん木ですが、棘が細く固く多く鋭い!4拍子揃っていて、この木の群生に囲まれると生きた心地がしない程です。
遡行してきた沢を見下ろす図。
お天気は最高です。
花の種類は多くは無いですが、特にこのエーデルワイスが多いですわ。
ウスユキソウが好きな人には良いでしょう。踏み潰しそうになる位、沢山生えています。
片藤沼は右の大きい方ですな。片品村と水上町藤原の堺にあるから、そう名付けられたそうです。
ようやく登山道に出てきて、1枚。今回は至近の笠の山頂には寄りません。
嫌いな山を見たくないので。(爆)
しかし、片藤沼まで降りてきたら視界に入ってしまいましたぁ! 最悪な山、二つ。(笑)
まぁ、当然ですが山に罪はありません。この界隈でこの山のみを特に最短距離で目指そうとする人間達が最悪なだけです。(爆)
対して
下山中にはちらちらと「最高に素晴らしい」この笠ヶ岳が見えています。 ^^
最高に素晴らしい理由として、今回は平日とは言え沢中は勿論の事、登山道の下山中も「誰一人として」合いませんでしたから。完全独り占めの沢歩き行程は「大自然 対 己一匹」の迷勝負?の舞台としては究極のステージと言えましょう。
前回のヘイズル沢後の鳩待峠への下山程、最悪な下山はありませんからね。自分の嫌いな人種の坩堝ですから。 ^^
下山中に真っ白い木片がたくさん散らばっている箇所に遭遇。
写真中央の木がやられて、周囲に木端微塵となっています。
この生々しさは間違いなく、前日の雷様がこのヒノキ科のネズコ(クロベ)を直撃したものと想像出来ました。確かにこの場所は前日自分がテンバとした場所から至近です。やはり尾根筋は恐いですよ。その点、「沢」は安全安心です。^^
そう言えば、「雷」。
雨に田んぼ、と書きますね。
理由知ってますか?
雷がたくさん田んぼに落ちると稲が豊作となるそうですよ。超高圧の電気ショック療法?により稲が痺れて覚醒するらしいですが、ホンマかいな。^^
しかし、それを更に裏付ける漢字があります。
「稲妻」
雷様は実は女性だったんです。
稲の妻だからね。
それ程、日本では古来から稲作と雷様は切っても切れないどころか、「おしどり夫婦」状態であった事が伺えますね。^^
雷様も流行り病を齎す菌やウィルスも、本来自然発生的なモノである筈が現在は人工的に発生させる事が可能です。しかし、例え人工的に生み出す事だけは出来るかも知れませんが、二次的三次的に発生する事象を含めて大自然界でそれを完全にコントロールする知恵は人類には未だ無いと思われます。
時折起こる、アルプスの山頂で雷による直撃死。
雷ゴロゴロしてるのに最も危険な山頂や尾根筋に「おっ立っている」と言うのは自ら雷撃を受け入れる意思を持った、または超自然的な何かに意思を誘導させられた、と私は考えます。(まぁ、現実的には「無知」から来る者が多そうですが。(苦笑))
対して、「絶対に死にたくない!」と考えてワクちゃんに縋る人達。
昔から、流行り病で「弱った人間」から淘汰されて逝ったのが世界の歴史です。
それにより無暗な人口増加による地球破壊を防いでいた、とも考えられます。
アフリカのサバンナでライオンに狙われて直ぐに食べられてしまう「怪我や病気で弱った草食獣」。
弱い者(基礎疾患を持つ者や高齢者)からツケ狙う「流行り病」。
度々、流行り病は地球上の人口増加による地球環境破壊防いできた歴史が確かにあります。
日本狼が鹿を狩る事で生態系のバランスが保持されていたが、日本人の先祖が絶滅させた事により鹿が増えすぎて山の貴重な植物が危機に瀕しているのをハイカーならば必ず間近に見ている筈です。
特に静岡、山梨、神奈川、栃木を良く歩くハイカーには「知らない」とは言わせません。
弱った鹿を片っ端から襲い喰らい、数のバランスを保つ大事な役目が肉食獣にはあります。
人類の激しい死への抵抗を見ると、ウィルスは人間の意思までコントロールし誘導する事は出来ないのかも知れませんし、逆にワクちゃん反対派の自分の様な人間が、既にウィルスに犯され意思をコントロールされているが故、ワクちゃんを決して打たないのかも知れません。 ^^
地球上に発生する数多の自然現象が自ら個々の意思を持つと考えるのには聊か無理がありますが、その現象毎の個々の個性を利用して、「何か?」の目標を定めている人達がいても不思議ではありませんね。
そんな陰謀説は置いといても、地球にとってはそのバランスが最も大事であり、その攻撃方として雷様含めた大地震等の天災やウィルス、そしてライオンや狼が存在するのは極めて健全な事であるとも言えます。
自らが意思を持って積極的に「狩られる側」に是非にでも立ちたいと考える人は皆無でしょうが、狩られる側の弱い人間は先ずはそれをしっかり自覚し、その対抗策を生み出す人間とその技術を称賛する報道等を鵜呑みにする前に、よくよく考える必要がある様に思えます。
天寿を全うする。とは聞こえが良いですが、自らの存在意義等は考えずに、あくまで泥臭く「死ぬまで生きる、生き抜いてやる」で良いと思います。詰まる所、本物の宗教家以外はそうでしょ?^^
そう言った点で、今回の流行り病騒動は、
人類の剥き身で丸出しの野生が良く表現されているな、
と感じ入っている次第です。(爆)
話し変わって、アスリートの世界一を決めるのは世界選手権(ワールドカップ)であり、オリンピックはどんな小国であっても最低一人は参加可能な、そして世界レベルで見れば決して能力の高くない選手が世界舞台でも頑張っている姿を称賛するのが目的であり、形ばかりのモノでは無い筈です。
日々の偏向報道。金、銀、銅! 現在何個! ニッポン!ニッポン!
北朝鮮の国威発揚と同レベルならまだしも、それ以上のマスゴミ煽りレベルでは?
金メダル取った選手にインタビュー。ほぼ、金メダル取れたから泣く。金が目標だった!と告白している。
参加する事に意義があるのが、オリンピックでしょ!
こんなアホな事を、いつの時代まで続けるのかな? (笑)
かのヒトラーは演説のとき、聴衆の中のIQ最低の人に合わせろと、言ったそうな。
この世はIQが低い人が一番数が多いんですよ。その人達も当然選挙権持ってるから。^^
為政者からの指示で動く報道屋の人心掌握術に何時まで「嵌まり続ける」のかな?
まぁ、流行り病と同様で、そんな偏向報道に呆れて無視する若者が増えているのが、まだ日本の救いかも知れませんね。^^
いやぁ、雷一発から、かなり無理やり話をぶっ飛ばしましたなぁ。(笑)
さて、お口直しで
タマゴタケは虫に多少は喰われる事はあっても、他のキノコの様にドロドロに腐って醜い最後を曝け出す個体を見た事はありません。
見た目だけは高貴な姿のまま死に逝くのか、見た目に拘ることなく健全な精神だけは持ち続けて逝くのを良しとするのか、武士の世界ではありませんが、死に方、死に際を現代日本人は考えない人が多いようです。
池袋で車を暴走させて数人を弾き殺し、齢90過ぎても反省をしない高級老人の存在は決して他人事では無い、と思います。
江戸時代の高級官僚役人ならば確実に切腹です。^^
切腹の文化そのものを肯定する訳ではありませんが、現代日本人は文明の発達と共に、その精神性が余りに汚らしく荒廃している、と感じますなぁ。
まぁ、単独で沢に身を置き大自然と対峙していると、より反現代化が強調されて行く気がしますが、これは決して気のせいでも無く、事実でしょう。(笑)
と、言う事で、折角の暑い夏は皆さんも「沢やか」で涼しい「沢」に行って思いっきり楽しんで、そして様々な事に思いを馳せるのも良いと思いますよ。 ^^
(○´ω`○)ノ**SeeYou**(○´ω`○)ノ
2021-08-07 07:53
nice!(10)
コメント(8)
今回も快適な沢泊山行かと思ったら雷ごろごろに遭ってしまいましたか。増水の激流渡渉は心配になりました。抜けて草原に出たと思ったらさらに激ヤブでは大変でしたね。さらに細いトゲトゲでは刺さったら抜くのも大変です。
タマゴタケはそうでしたか、無くなる前に摂りに行きたいと思ってます。
by tochimochi (2021-08-07 21:16)
tochimochi様
夏ですから、ゲリラ夕立等の雨と増水の知識と対応力は沢屋にとっては必須ですね。悪天候に単独で対応出来る様になれば恐いものは無しです。^^ 藪も必ず形を変えて現れますが、これはゆっくり落ち着いて切り抜けるしかないです。タマゴは秋まで生えますので是非。
by のら人 (2021-08-08 11:23)
沢の中での雷雨襲来は厳しいところですね。
東丹沢の浅い沢ですと、大した増水にはなりませんが、さすがにこの辺りでは行動打ち切りはやむを得ないと存じます。
それにしてもナメの連続する美しい沢ですね。
最悪の山と素晴らしい山には思わず笑ってしまいました。
by 伊閣蝶 (2021-08-08 13:11)
山で雷に遭遇することほど怖いものはないですよね。
以前上高地で雷の音を聞いて速攻でホテルに帰ったことがあります(^^ゞ
最近は都会でも雷が昔よりも激しさを増していて怖いです。
by kuwachan (2021-08-08 22:48)
雷様は女性だったんですね。(^^)
雷も増水も怖いです。
あ、山の中の真っ暗闇も。
by nousagi (2021-08-09 18:02)
伊閣蝶様
鉄砲水っぽく急に大増水されるのが一番怖いので、初めての沢では慎重に慎重を重ねます。^^
ナメが素晴らしいですよ、ココは。是非。
しかし、ここの水系をもう少し探査したいので、いずれ最悪な山にも詰め上げねばならない時がきそうです。嫌なんですが。^^;
by のら人 (2021-08-09 19:27)
kuwachan様
山での雷は街中と比較不可能なほど、リスクが高い事をほとんどの方は知らないですね。避雷針なんてものは山にはありませんから。^^;
関東はまだ大したことは無いですよ。日本海側の特に石川富山新潟辺りに住むと、冬に「ブリおこし」と言う強烈な雷様が暴れまくります。自分の経験上ではこれが一番凄いかな?^^
by のら人 (2021-08-09 19:45)
nousagi様
雷様は女性です。
だからこそ!・・・怒らせると、凄く!恐いのです!(爆)
山の中でもヘッデンがあれば問題ないですし、開けた箇所で泊まれば満月に近い時などは月明かりだけで、夜目などに慣れていなくとも真っ暗闇とは程遠い明るい夜の時もあります。色々経験してくださいな。
by のら人 (2021-08-09 19:49)