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【二ノ俣谷↑+中山峠越+一ノ俣谷↑】8/13~14 [沢・谷]

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はい、こんちは。
お暑うございます。
早速、上記は二週間前K氏とキノコ&シオデとミョウガ採りの山歩きをした際の成果です。
このミョウガは全部K氏に差し上げました。^^
その他、アメリカウラベニイロガワリとシオデも採れました。




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上記は先週。 山よりも海に行きたかったので西伊豆から南伊豆、東伊豆と周回。
写真は田牛の龍宮窟(りゅうぐうくつ)。まだ見た事なかったので。神秘的ですねぇ。
あと、中木のヒリゾ浜でシュノーケルもしたかったんですが、駐車場代千円&渡し船代二千円でも結構な出費の上、激混みしてましてねぇ。結局辞めました。(笑)
それと、長九郎山にも登ろうとして午後一登山口に着くも激暑猛暑でとても登る気力が出ません。
大規模なリゾート地開発で子供の頃毎年行った浜から既に30年前からアカテガニが姿を消し、それも確認しに行きましたが、やはりカニの姿はありません。海と山は繋がってこそ、大自然の繁栄があるのですが伊豆に関してはそれを完全に分断してしまった悪しき例でしょう。確かに「水」は相変わらず綺麗ですが、生体反応が希薄化した海は既に魅力はありません。^^;



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と、言う事で前置きが長くなりましたが、本編に行ってみましょう。^^

今回もクイズかな?

シレッ?と、進めて参ります。(笑) 但し序盤で「気付き」が無ければ、最後にのら人にお説教されてしまう人々がいると思いますよ。(爆)




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はい、二ノ俣谷に入渓します。


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入渓地点。


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二ノ俣谷はゴーロ沢で下流にはこの4m滝と


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その直ぐ上段3mのみですね。 これ以外、峠沢分岐までゴーロですが、岩魚は当然走ります。勿論半永久的にここは禁漁区ですが。^^


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広河原。ここで左岸から流入する峠沢に進入します。


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峠沢。倒木多々のガラ沢ですな。全く美しくありません。(苦笑)


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これは凄く気に入りましたねぇ。今までもどこかで見ていたのかも知れませんが、初めてマジマジと見て感心しました。凄い群落。どこまでも、これ。紫色のは出てきません。可憐ですね。紫色のとは全く別種の感さえあります。葉っぱは同じですがね。シロバナトリカブト。^^



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中山峠越えはGPSを見ながらサクッと超えました。鞍部近辺には4つほどピンテ等の目印があります。藪は総じて薄い方ですので難しくはありませんが、峠の登り降り共に忠実に鞍部に向けての沢型を進んだ方が良いでしょう。一ノ俣谷への枝沢の降りも急ではありますが忠実に行けば滝場はありません。上記はその下降時にチラリと何か?!が見えました。

・この山は何山なのか?
・そして今回の、のら人の登降ルートは一体何の意味があるのか?

んんん~非常に心配になってきます。気付かない人に対して・・・。(爆)




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順調に下降し中山峠から20分程で一ノ俣谷へ。



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この時既に16時を回っていた為、且つこの一ノ俣谷のヌメリ岩の多さに辟易し、さっさと半ば強引にお得意?の藪中にツエルトを建てました。(笑)
この日は朝から雨。午後には回復しましたが決して暑くはなく、早々と濡れた服を自身の体温のみで乾かす必要もあったのです。
藪の中のお得意?のお家には大量の羽虫君が遊びに参りましたが、一切害虫の類は居なく、酒を飲んで快適且つ爆睡させて頂きました。^^



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明けて翌朝。明け方はかなり冷え込みました。が、その結果快晴。



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二日目の目的地までは距離は短いが、ほぼ全ての岩が滑っている状態の一ノ俣谷に苦戦します。
今回もラバーソールなので非常にバランシーに歩きます。多分見た目は、熱く焼けた鉄板の上を素足で歩く様な状態、とでも思ってくださいな。(笑)
そして右岸から枝沢の上部に青いドラム缶が。これは過去レポ通りの上の山小屋の水場ですな。ここで最後の給水をして更に本流を詰めます。


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レンズが濡れています。一見緑苔で美しそうですが、詰めは陰湿な沢です。





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ゴール!

常念乗越???

これでも気付かない人が多いでしょう。
別に良いのです。深田氏やその百名山に興味の無い人は知らなくても良いのです。
しかしその該当者の方々も、今回私が辿ったこのルートを知らない人が多々でしょうね。(笑)
それが非常に残念です。




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少々常念に登り掛けた箇所から一枚。書き込みました。

そうです。深田が19歳、まだ東大教養学部一年生の時、今回私が辿った逆ルートで槍を目指したのです。但し、この3年前程に既に小林喜作が喜作新道を開設し、またこの年には猟師ならではの名前の殺生ヒュッテも開設済みの筈ですが、何故か深田は当時槍までの最短ルート喜作新道を通らず、敢えて安曇野 中房温泉→燕→大天井→常念乗越からの往年のクラッシックルートで槍を目指しています。

しかし、昨年の南アルプスの岳沢越えにしてもそうですが、自分が辿ってきた道無きルートを稜線から俯瞰した時の感動は、ひとしおですなぁ。^^
そして、深田もこれから自分が往くルートをこの時ののら人同様に俯瞰し睨んでいたのでしょう。
先人と同様のルートを歩いて初めて、先人と共鳴共感出来るんだと思いますね。



さて既にのら人は「ゴール」していますので、ココからの帰路は全て読者サービスとなります。(笑)




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大キレットの奥に笠。


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三つの穂高。


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良く見えます。



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白山まで。


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富士と南アルプス。


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書き込んだ通り。


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蝶方向へ暫く進んで中山山頂。この右の鞍部から越えてきました。



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シロバナトリカブトしか花を出してなかったので、最後に2枚。




そして、今回の軌跡。クリックで大きくなります。軌跡が飛んだり電池切れ箇所もありますが概ねこの通りです。


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一ノ俣谷の下流部に滝が沢山ありますね。確か全て登れない滝だったと思います。
これらを高巻いて登り降りするよりも、中山峠から平凡な二ノ俣谷下流部へ繋ぎ、槍沢へ。
まさに山の弱点を突きまくったルート。
私から言わせれば昔の猟師さん達が切り開いたこの様な弱点突きまくりのヘタレルートこそが、日本人の英知の結集だと思いますね。
東鎌尾根のハシゴ等人工物の連続。剣の蟹のタテとヨコの強力なステンレスの支柱や鎖。
こんなモノを山に打ち込んだり設置して、果たして山は喜ぶんでしょうかね。^^;
現代人のエゴに他ならないと私は思います。

今や弱点を突くクラッシックルートより、ロープ必須の危険なアルパインこそが高邁、みたいな雰囲気がほとんどの山の会等に蔓延しています。

その結果として、今年梅雨明けから立て続けに

・小槍クライミングの二人、滑落負傷

・前穂北尾根クライミング 二人組の内一人(東京都在住)が、滑落死亡


なにやってんですかね!
巷はコロナでね。都知事は自粛!自粛!自粛!と訴えています、都民に対し。^^
別に都民だからと言っても憲法で自由が保障されている訳だから、一般登山道やら危険な山行以外は私は全然OKだと思いますよ。実際、沢渡の駐車場は東京ナンバーばかりだったしね。(笑)

あんた達を救出しに行く山岳警備隊員にも家族がいるんですよ。
あんたたちPCR検査陰性結果を持って、入山したんですか?
コロナに怯えながらも出動せざるを得ない救助隊やそのご家族が余りにもお気の毒過ぎます。

そもそもあんた達アルパインクライミング未熟者なんじゃ、ないのかな? ^^

狂っている、としか思えません。

救出は全て我々の税金で賄われるところが一番腹が立ちますね。
兎に角、一刻も早くバリエーションやアルパイン冬山の救助費用は「全て本人請求」と法律で定めて欲しいですわ。そうすれば確実に、こういう輩は激減する筈です。^^

対して、私はいくら世間様から、「臆病者」、「ヘタレ」、「弱点にしかつけ込めない卑怯者」、等々の烙印を押されようが構いません。先人の残してくれた「ヘタレ記録」を参考に、難滝や危険な岩場を常に回避しながら、安全にクラッシックルートを楽しみたいと存じます。 ^^



(○´ω`○)ノ**SeeYou**(○´ω`○)ノ




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コメント 8

tochimochi

なるほど名クラシックルートですね。
沢に泊まり常念へそして槍穂を見ながら下山、羨ましいルートです。
リスクヘッジしながらも飄々と難コースに挑む姿には脱帽です。
難コースでなくとも事故は起きかねません。
山岳保険は必須ですね。
by tochimochi (2020-08-16 17:22) 

のら人

tochimochi様
太古から、例えば戦国時代の佐々成政のさらさら越えなど、日本の山の歴史は沢から沢の継続登攀の歴史であったことが、明らかに伺えます。
まぁ飄々では無く、一般登山道の帰路の最後の方はヘロヘロなんですけどね。^^; 一般道の保険と危険なアルパインの保険は明らかに保険料を二桁以上差をつけるのが良いかと思いますね。^^
by のら人 (2020-08-17 18:02) 

kuwachan

みょうが、山でも大豊作でしたね!
今年は梅雨が長くて雨が多かったですからね。
7月には採っても採っても生えてきた庭のみょうがも
8月に入って梅雨が明けてカラカラ状態。
うちの近辺はなぜかゲリラ豪雨が避けているようで
ほとんど雨が降りません。

by kuwachan (2020-08-17 18:06) 

のら人

kuwachan様
雨が多かったせいでミョウガは豊作でした。
確かに現在は日照りのせいで生えてきませんねぇ。^^;
8月はこのまま日照りが続き9月にまた雨がそれなりに降ればキノコの方は豊作が望めますね。
by のら人 (2020-08-18 18:40) 

nousagi

白いトリカブトの花、見たことないと思います。
それが群生しているなんて見てみたいですね。
臆病者とか、ヘタレとか、とても思えません。
簡単には真似できない達人の歩きに思えますけど・・・。
by nousagi (2020-08-21 11:09) 

のら人

nousagi様
そうなんです。実は白いのは中部以北しか無いらしいです。
それもお盆時期で北アルプス標高で2100m以上、且つ沢沿いでしたから、生える箇所は限られそうです。なにせ自分もマジマジ見たのは初めてでしたからね。^^ ヘタレは、高邁を気取るクライミングかぶれをした山の会の人達に対しての当て付けですよ。彼らは実は単独では何にも出来ないんです。情けないだけでなく、最後は救助隊を呼ぶ悪辣さ加減です。(笑)
by のら人 (2020-08-21 19:46) 

Jetstream

わたしには全く想像しがたい難関ルートです。(+_+)(笑) ソロでテン泊できるのはいいですね。 
沢渡はやはり東京ナンバーが多かったですか? 幸いにも山で大きなクラスターが発生してないのは幸いですが・・・
by Jetstream (2020-09-07 11:15) 

のら人

Jetstream様
一ノ俣谷を最初から遡行するよりも簡単なルートですよ。^^
因みにこのお盆期間中、蝶が岳テント場は満員御礼だったらしいです。激混みですね。故に沢でのビバークは譲れません。沢渡は東京ナンバー多いです。^^;この時はちょうど上高地熊騒動の真っただ中でウィルスより熊を恐れている人が多かったと思います。(笑)

by のら人 (2020-09-08 18:48) 

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