【菌融庁が往く~学童菌融~】10/6 [キノコ]
菌融庁 検査局 局長室にて・・・
のら人: 失礼します。
菌融庁検査局局長: まぁ、掛けたまえ。どうだ、仕事の方は捗っているかね?
のら人: 逐一、報告している通りですが・・・。
菌融庁検査局局長: そうかね。そう言えば、先週 珍菌「ルリハツタケ」のサンプルをゲットしたのは君だったね。
のら人: えぇ、まぁ。ちゃんと報告書を見てるではないですか! 局長。
菌融庁検査局局長: 私も仕事だからね。主任検査官の報告書に目を通せるのはこの私。検査局長だけだからね。私が直轄上長だから仕方が無いんでね。
のら人: して、ご用命は? また政治屋絡みの、松茸狩りですか?
菌融庁検査局局長: 松茸? それなら君なんて呼ばんよ。
のら人: そうでしたね。局長は元 6検(検査局第6検査課)のエースハンターでしたね。6検は松茸専従。しかし、・・・今でも歩けるんでしょうか?
菌融庁検査局局長: ふん。当たり前だ!日頃のトレーニングは欠かしてはおらんよ。私も君みたいにノンキャリアだったら、間違いなく主任検査官の道を歩んでいたところだ。しかし、私は東大出身のキャリア組。本来は検査道を突き進みたかったが、現事務次官に説得されて、致しかたなくこのザマだ。
まぁ、次期かその次の事務次官は約束されてはいるがな。
そう言えば、君! 上記写真のキノコ界の貴公子 「銀茸」のサンプル持ち込みは無かったようだが。
のら人: 「銀茸」は流石に、全部一人で「味検査」しました。凄く旨かったですわ。
菌融庁検査局局長: こやつめ! お前みたいなのが多いから「銀茸」(シモフリシメジ)のサンプルが少なくて「菌中研」(菌融庁中央研究所)が苦労しておるのだ!
のら人: しかし、今更 銀茸でもないでしょうに。
菌融庁検査局局長: 君は知らんのか!? 銀茸の発生数が激減しているのだ。
のら人: 知っていますよ。富士山の無料鑑定所等ではクマシメジを銀茸と鑑定している所もありますな。まぁ良いのでは? 猛毒のヒョウモンクロシメジとネズミは流石に判別できるでしょうから。
しかしそれ以前に未だにヤマレコで富士山キノコ狩りのレポート頻繁にアップしている輩が約1名います。彼の方が大きな問題です。それもハナイグチを喜んで採取しバクバク喰ってますよ。
菌融庁検査局局長: なんだ!? まだそんな不埒な輩がいたのかね! 1㎏辺り500ベクレル以上のセシウム137を含むハナイグチをバクバクとは・・・。いつ内部被ばくから癌で余命宣告されてもおかしく無いな。
のら人: あ! で、本来 何用でしたっけ?
菌融庁検査局局長: そうだそうだ! 要するにだ! 未だに富士山で採取を続ける爺さんや婆さんを今後二度と生み出さない為に、その老人達が孫に放射能キノコを食わせない様にする為に、君ならばどうするね。
のら人: そりゃ、子供の内から菌才教育を施しておくのが肝要でしょう。
菌融庁検査局局長: フフフ ・・・。 ( ̄ー ̄)ニヤリ
ほぉ! そうかそうか!
では今回のお題だが、学童菌融だ。簡単な仕事だ。で、君にやって貰う。
のら人: はっ! 否、ちょっと、私は子供やお子様やチャイルドやチュードレンが大の苦手でして・・・。
菌融庁検査局局長: だまらっしゃい! 全部、同じではないか! それに今しがた君のその口から「子供の内から菌才教育」と確かに聞いたぞ! 君が適任だ。 以上だ!
のら人: はぁ~。分かりました。
菌融庁検査局局長: 分かれば宜しい。今後の菌融庁は「学童菌融」にかなり予算を振り分ける方向だ。そしてその学童菌融にダイレクトに携わるのは当面の間、菌融のスペシャリストと言える主任検査官の数名にやってもらう。励んでくれたまえよ!