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【山菜狩り&本名御神楽】6/1~6/2 [山]

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先ずは前日の土曜日のトラックから ・・・ 。


御神楽岳へと続く、栄太郎新道を「高頭」まで歩こうかな、と思っていたが途中で道が無くなった。 ^^;

10年振り位の訪問である。昔、新潟赴任時代に何度も通った素晴らしい尾根だ。

しかし、尾根取り付きから暫くしたらどうしても「道」が見当たらない。少し強引にトラバースして、キョロキョロしたが、やはり無い。 今回の1日目は「根曲がり竹の子」が第一目標だったので簡単に諦めてしまった。(苦笑)

昔散々見たし、今回もチラッ!とは見えたので。


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これが、その「チラッ!」 ^^  ここの大スラブ岩壁は栄太郎新道から見ると間近で圧倒的な景観です。しかし、今回明らかに道が途切れていました。まぁ、このままバリルートになるのも良いかも知れません。それはそれで、また行くと思いますので。 ^^;



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これが、本命の根曲がり竹の子。 それなりの収穫でした。


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ピントがカタクリに合いました。 しかしこのイチリンソウはデカかった。花直径4cm以上はあった。



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今回の道中で最も危険な箇所です。ロープは張ってありますが、岩が苔で滑り捲くりです。昔からですねぇ。


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ウルイ(オオバギボウシ)は局所的に大群生している。この広谷川沿いのルートの凄いところは、美味しい山菜が数多く万遍無く偏らず、存在する事である。日本海側は植生が豊かで歩いているだけで嬉しくなる。^^


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これをクイズにすると、多分相当な難問になるでしょう。^^;
この可憐な花を付けた山菜が、自分の中での「山菜の女王」です。麻雀で言えば、「メンタンピン三色ドラドラ?」みたいな感じです。(ハネ満の草(爆)) まぁ、コレを食べて不服な人はいないでしょうね。
山のアスパラガス ・・・ 「シオデ」です。決して群生しない幻系の山菜ですが、結構それなりに生えていまして、良い収穫となりました。 ^^
味はアスパラとそっくりですよ。



そして、今年は残雪も多いし時期的に少し早過ぎるかなぁ~・・・と思っていたところへ、突然!


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一輪だけ! ありましたぁ! ^^
自分は基本、「花より団子」ですが、一部高山植物と「この花」だけは別格ですね。以前にも書いたことがありますが、自分は「サユリスト?」だからです。沢山の種類の山菜と更に「この1本!」で昇天してしまいました。^^;
ヒメサユリね。



そして、翌日 ・・・


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初日の新潟県から福島県側に御神楽岳を回り込んで登りました。福島側からは御神楽には登った事がなかったので、今回の「本名御神楽」は初見です。御神楽山頂は何度も登った事があるので、今回は本名御神楽までとしました。 距離10kmちょい。累積標高差は1000mちょい、です。



おっと! ここで今回は少し贅沢に源泉掛け流し温泉旅館に宿泊しましたのでその夕食の一例を ・・・


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山菜尽くしの前菜で~す。 右下ワラビの隣はイタドリで、本当はその上に寝曲がり竹の子が乗っていましたが、美味しそうで思わず先に食べてしまいました。 ^^;


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箸置きが凄いんですよぉ! ガラス細工で中に水が入ってます。一輪挿しは「沢ギキョウ」
お洒落ですねぇ。


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洋皿です。左上は牛肉のウド巻き、左下はタラの芽天、右上はハリギリ天。ゴマソースで頂きます。 ^^



さて、お腹が空いてきましたねぇ。でも、ココはグッと堪えて!?、続きの山に登りましょうね。(爆)



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登山道は霧来沢沿いに作られていて今だ雪渓が多く残ります。



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暫く歩いて左岸の尾根への急登を登りきると、杉山ヶ崎でココから目指す本名御神楽を臨めます。



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頂上近辺までこの花も沢山咲いていましたが、その他タニウツギ、イワウチワ、ニリンソウ、ムラサキヤシオ、ウゴツクバネウツギ、ガクウラジロヨウラク、雪渓脇にはカタクリが沢山生えていました。もう少し経てばこの登山道上もヒメサユリが一杯咲きますね。 ^^



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一番高く見えるのは、日光白根か燧ケ岳かな?



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越後駒と中ノ岳かな? 左で切れてる山は結構山頂がタイラだったので平ヶ岳か・・・。良く分からん。



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本名御神楽山頂に着きました。傾いた標識越しに御神楽岳を臨む。残雪があると威風堂々としていて見栄えがしますね。 360度最高の景色でしたが、しかし下から標高を上げる毎に増えてきた「ブヨ」がMAX状態に! (爆)  でもこの日は虫除け網付き帽子を被っていたので、ノープロブレム。水分の補給も面倒なので網越しにゴクゴクと・・・。(苦笑) この日は久々の食事!を山行中にしようとオニギリ持参ですが、流石に「網」越しでは食べれません。 それに体感温度は30度位でしょうか。会津の低山は暑いんですよ! ><
少し下り非難小屋の中でオニギリを食べました。 それでも小屋に着いた時、扉が空いたままだったので中に「ブヨ」が結構入っていました。箸でオニギリを食べながら、素手で30匹位は叩き殺しました。^^;




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やはり、前日の榮太郎新道程のスラブ壁は福島県側では見れませんでした。それでも、この写真の様に谷筋には遅くまで雪が残り、部分的に厳ついスラブ壁を磨いてます。




さて、現地でも山菜を沢山食べて、帰ってきても暫く食べれそうな勢いです。 ^^
また、この日は(日曜日)山開きの日でもあり、170名位が登っているとの事で大賑わいでした。自分は早い時間に出立したので下山を始めて暫くしてから、この170名様と行き違った事になりますね。登山道は狭く、沢山待ってあげたので、ゆっくりノンビリ下山する事が出来ました。 ^^;
自分は特にこの行事に参加したわけではありませんが、山開きスタッフ方のご好意で、下山後貴重な!?御神楽岳の山バッジを頂きました。多分、このバッジは何処にも売ってないでしょう。100名山のバッジは全て存在するでしょうが、200名山は難しいでしょうね。


これから一ヶ月と少々 ・・・  夏休み前迄が勝負です。 喧騒の山は苦手です。

静寂な山へ、いざ行かん。 ^^



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撮影係

お泊りですか?
温泉旅館の料理なんですが、のら人さんが作ったものと思いましたよ。
そうであっても、板長のら人さんならおかしくないですね。
この記事、相方が見たら喜ぶだろうなぁ。山菜が好きだから。

昨日、ヤマウド採集しました。どこぞの社有地なんで大っぴらに言えませんが。また後ほど。
by 撮影係 (2013-06-03 19:34) 

おど

初日のルートは廃道なのですかね。 沢沿いなので、歩けないことは無いのでしょうが、翌日本命があるのなら無理して進むこともなく、山菜採りに勤しむのが正解でしょうか。
流石に日本海側はまだカタクリが咲いているのですか・・・。 1000m台の山にもまだ残雪が残っているのは流石に豪雪地帯ですね。
by おど (2013-06-03 22:03) 

ヴェール

さすがに神出鬼没の、のら人さんですね。南ア南部の次は新潟・福島の山ですか。
ブヨを除けば、山菜、花、展望、温泉、料理と素晴らしい山行となったようですね。
「静かなる山」(茗溪堂)を見ると、昭和49年6月に川崎精雄さんが、今回の、
のら人さんと同じコースで登られた山行記がありました。

by ヴェール (2013-06-03 22:24) 

tochimochi

温泉旅館泊まりで新潟、福島を岐にかけましたか。
読んでると山菜採りか登山か分からなくなってきますが、昔の登山はこうだったんでしょうね。
藪を登って下りて旅をする・・・川崎精雄さんは私も昔読みました。
これからの夏休み前までどこまで跳んでしまうのか楽しみです。

by tochimochi (2013-06-03 22:41) 

ken_trekking

山菜大好きですのら人さんは笑いが止まらない
ような山行だったでしょうね 。見てるだけで
よだれが

by ken_trekking (2013-06-04 07:32) 

のら人

撮影係様
お泊りです。 ^^
たまには、秘湯にゆっくりつかり美味しい物(と言っても山菜ばかりですが)を食べるのも、良いです。 この料理の品数は非常に多く、やはりプロの料理らしく一つ一つ丁寧な仕事がされていて手間がかかってます。故に自分ではココまでは作れないでしょうね。^^; ウドですか? 自分も今回は一本だけ採りましたよ。
by のら人 (2013-06-04 08:06) 

のら人

おど様
初日の栄太郎新道は以前から登る人が少ないです。廃れてはいますが、元々が廃れた厳しいルートでした。今回、スラブ登攀のクライマー3人組と行き違いましたが、彼らはこの廃れたルートを復路利用すると思われ、廃れながらも、少なからず今後も踏まれていくルートでしょう。ブヨさえいなければ、この辺りの6月は残雪もあり、花も多く快適です。
by のら人 (2013-06-04 08:18) 

のら人

ヴェール様
>「静かなる山」(茗溪堂)を見ると、昭和49年6月に川崎精雄さんが

一度読んでみたいですね。会越国境の山は北は飯豊から南は尾瀬まで良い山が揃っていますね。尾瀬以外ならば、全て静かな山です。 ^^;
そうなんです。 ブヨはメジロアブに比べればそれ程凶暴ではありませんが、ウザイんですよね。6月末頃になればアキアカネが乱舞を始め、ブヨを食べてくれんですが・・・。
by のら人 (2013-06-04 08:25) 

のら人

tochimochi様
先輩も「静かなる山」を読まれた事があるんですね。
春(初夏)の恵みが、山菜の享受であり、それを食する事により初めて大自然との一体感を感じる事が出来るんです。
春の山菜と秋のキノコは、故に絶対外せません! ^^
花や紅葉を、観る眺めるだけでは、大変勿体なく感じます。
by のら人 (2013-06-04 08:32) 

のら人

ken_trekking様
おっ!KENさんも山菜好きだったのですか?

断然、肉食獣?で肉しか食べないと思ってました。(爆)
この時期は雪国であれば、まだ山菜がありますので是非採って食してみて下さい。 但し、キノコ以上に「毒草」も多いのでご注意を。 ^^;
by のら人 (2013-06-04 08:35) 

nousagi

山菜は自分でとるより、
こんなふうに料理して出されるほうがいいですね。(^^)
虫対策は考えねば・・・。
ヒメサユリもそろそろですね~。
by nousagi (2013-06-04 09:34) 

のら人

nousagi様
自分で山菜を採っていると ・・・
自分で料理した方が美味しく感じますよ! 実は。
だからお勧めなんです。 ^^
虫対策も整えて、今年こそ! ・・・ サユリストの仲間入りして下さいな。
by のら人 (2013-06-04 20:27) 

Jetstream777

御神楽山は人気の山なんですね。 写真の景観も東北の山を感じさせます。  宿の料理も山菜がメインでヘルシーな感じですね。 収穫して持ち込めばよかったかもしれませんね。 (笑)
かって知った歩きこまれた山域のようなので、 余裕が感じられます。
でもムシは厄介です。 私は防虫ネットを買いました。
by Jetstream777 (2013-06-04 22:42) 

伊閣蝶

今回もまた楽しく拝読させて頂きました。
私の連れ合いが会津の出身ですので、南会津の山々には何度か出かけましたが、仰る通り、尾瀬と会津駒以外は大変空いていますね。
ネマガリダケやギボウシ、そして何といってもシオデ!
シオデのことをヒデコと呼ぶ知人もいましたが、これのお浸しは格別の味です。
花も盛りですね。
私もこんなに大きなイチリンソウは見たことがありません。びっくりです。
温泉掛け流しの旅館といい、残雪の山と山菜を堪能された素晴らしい山行に、大いに羨ましくなりました。
しかし、栄太郎新道はそんな状況になっていますか。
仰る通り、このままバリに移行するのもいいのかもしれませんが。
それから、もうブヨが出ているのですね。アブもそうですが、本当に嫌らしくも鬱陶しい奴らです。

by 伊閣蝶 (2013-06-04 22:46) 

のら人

Jetstream777様
御神楽岳は200名山なので、それ程人気は無いですよ。たまたまこの日が山開きのイベントだった事もあります。この日以外であれば、新潟側からの「室谷ルート」と言う10年ちょい以前に開拓されたルートは易しいルートで、そのルートだけは、休日にはそれなりに登山者がいる程度です。但し、自分はこのルートで熊に追掛けられた事があります。 ^^;
防虫ネット買いましたかぁ! ・・・という事は、東北の難山ですね。期待しています。 ^^
by のら人 (2013-06-05 20:58) 

のら人

伊閣蝶様
会津は素晴らしいですよね! ^^
素晴らしいだけあって、その・・・非常に・・・怒髪天とも言える怒りを覚えます ・・・ 東電というか、国というか、そんな国にしてしまった日本人に対して ・・・。
まぁ、日本人だけでなく、世界でも同じような事が起きている訳で、所詮は人間も理性を抑えられない、欲の皮が突っ張った「ケダモノ」同様と言ったところでしょうか。 あっ・・・そう言えば、自分もケダモノでしたね。 (爆)
シオデは美味しいし、しかし中々探すのに苦労します。目が肥えていないと採れない山菜の一つですね。自分はマヨネーズをたっぷり!かけて食すのが好きです。マヨラーなので。^^;  今回の温泉の泉質も素晴らしかったです。栄太郎新道が廃れるのは非常に勿体ない、と思います。一般ハイカーでは谷川の一ノ倉沢は簡単と言われる南陵や東尾根等でも危険な登攀ルートのため登れません。しかし栄太郎新道は普通のハイカーでも少し頑張れば登れる尾根で、一ノ倉沢の様な絶景スラブを静寂と共に楽しめる数少ないルートです。そんな事で可能な限り、少しづつでも整備してあげた方が良いかな、と思う次第です。 ^^
by のら人 (2013-06-05 21:16) 

ひろたん

川崎精雄さんの本をよまないと行けませんよね。
梅里雪山を途中ですよ^^;
「急がないと」・・・

栄太郎新道をメモメモです^^
それにしてもキノコと言え山菜も詳しい・・
山菜大臣様!!
美味しそうです。ひろたんは近くにあったとしても
それがなにか・・・
とても無理です。こんかい学びましたよ^^
「食べてみたい」そんな衝動な気持ちになりましたよ・・

防虫ネットを持って行かないと・・
早月尾根の蚊の対策と同じような^^;
by ひろたん (2013-06-06 07:40) 

ヴェール

再度のコメントですみません。
川崎精雄さんの著「山を見る日」(中公文庫)(現在は廃版)にも、同日の御神楽岳の紀行文がありました。内容はほぼ同じですが、少し表現が異なっています。
「山を見る日」から面白い一節。「旧き山々」の項、星清四郎翁と偶然、銀山平鉱山跡付近で出会い、翁曰く、『沼の長蔵はおれから見ると子供みたいなものさ。』
by ヴェール (2013-06-06 13:46) 

のら人

ひろたん様
梅里雪山-十七人の友を探して、ですかね。^^
最近自分は、BSで先日再放送された山野井夫妻の2007年初放送「グリーランド オルカ登攀」の再放送をブルーレイに落として、毎日見ています。
ボルダーもクライマーも、そしてインドア派もアウトドア派も、皆さん日々努力してる事が伺えます。そこに顔を出している人だけが知ってます。
普通のハイカーとは、全く次元が相違いたします。しかし、「山」では交流が生まれます。結構、話は噛み合わないのですが、登攀者側が、通常折れて話を合わせます・^^;  易しく折れ捲くれるケダモノに、いつの日か・・・
「かくありたい」 ・・・ なんとなく・・・それが目標です。 ^^
by のら人 (2013-06-06 20:52) 

のら人

ヴェール様
再度でも何度でもOKです。^^
川崎精雄さんの山行記は、かなり大きな図書館で無いと読めないかもしれませんね。自宅の近くの図書館にはありませんでした。
いつの日か、河原で焚き火しながらテン泊して、読み耽りたいですね。 
by のら人 (2013-06-06 21:08) 

kuwachan

根曲り竹の子、今がシーズンですよね。
以前丁度この時期に志賀高原の山の中に入って
根曲り竹の子狩りをした経験がありますが、
大変だった思い出しかありません(笑)
by kuwachan (2013-06-10 21:12) 

のら人

kuwachan様
根曲り筍は美味しいです!
その代り、笹の藪こぎが必至で、熊との遭遇も覚悟しないといけません。
笹のヤニで真っ黒になりますしね。 ^^;
志賀高原も山菜が豊富なんですよね。 あ~行きたい。 ^^;
by のら人 (2013-06-10 22:19) 

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