【南アルプス某所】5/25 [山]
南アルプス某所!?
・・・って、トラック見れば直ぐに何処か分かりますよね。 ^^
それ程に、検索を掛けられたくない思惑があるんですね。
さてさて、何故?なんでしょうねぇ。 ^^;
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今回は冬季開放小屋一泊で行くかどうか、かなり悩んだ末に軽荷の日帰りを選択した。
泊まれる小屋はウソッコ小屋、横窪沢小屋、〇〇小屋と道中三つもある。何処でも良い。
しかし、日帰りを強行する事により自分の現在の体力レベルを計りたい思惑もあったのだ。
畑薙ダムの最終ゲートから林道を30分、そして嫌らしいトラバース道中心のヤレヤレ峠を越えて更に30分。
上河内沢出合に到着。写真奥に見えている吊橋を渡る。渡渉の必要は、無い。
先週の陰気臭い奥多摩の渓流とは大違いの素晴らしい渓相である。流石アルプス、美渓である。
ちゃ~んと、ミズも生えている。
三つ目の吊橋にやってきた ・・・ が! 出だしが壊れてるじゃないですかぁ。 ^^;
ズボッ、といってもワイヤーが豊富なので落ちる事は無いが、股間に強くワイヤーを打ち付ければ悶絶は必死であろう。(爆) 慎重に橋を渡る。 (7月の山開きまでには修復されるでしょう)
通年無人のウソッコ小屋。
今回は結構ハード山行なので、ゆっくりだが一定のペースで僅かな休憩のみで往路は歩き通した。
いつか大無間山も登りたいですね。
「休んでいってくださいな」 だとっ!
「嫌だ!」 (爆) 今回は日頃の甘えた山行とは違うのだ。先を急ぐ。
しかし標高2100mを越えてから、とうとう雪が行く手を阻む。
登りはアイゼンは装着せず、藪を突破しながら進む。
暫く歩くとかなり傾斜が急になり、仕方なく雪上を進むも残雪が大変嫌らしい形で行く手を阻む。
歩き辛くてしょーが無い。
こんなのはマシな状態。
〇〇小屋まで20分。あと少し。
毒草の芽吹き。
同上。
今回、最悪な事にコンデジの調子が悪く(多分接触不良で) ここぞ!という所で壊れたり直ったりで苦労した。><
雰囲気の良いところです。花はコレくらいでしたかね。 ^^
そして、無いな無いなぁ~?、 と、急斜面を攀じって行くと ・・・
あったぁ!!!
ピッピッピッーーーー!! ハイ、スルーして下さいね。 見ない、見ない。 見ちゃ駄目! (爆)
そうです! 今回の目的物です。 南アルプスの登山道上では、多分ココしか生えていないでしょう。
大変希少です。 故に見るだけ!です。 否、大変芳しい「臭い」だけ嗅いで、ご満悦です。 ^^
※以前?と同様にこの「草」の名前はコメントで書かないで下さいまし。また、この山の名前も書かない様、何卒お願い致します。
しかしググル、と直ぐに記事が出て来ますがその中でも「乱獲してやった!」等々、破廉恥極まりない目眩を覚える様な記事も出て来ます。 国立公園内だから遭難した時以外は採っちゃ駄目だよ。(生死生存が掛かっている場合は例外)
それでも、どーしても少しだけ味わいたい場合は太い二枚葉の株の片方一枚葉だけ摘めば、草が傷む事は無いでしょうが、基本的に、採っちゃ駄目!です。 (どうせ乱獲者には何を言っても無駄でしょうが、せめて最低限のマナーだけでも・・・ ^^;)
臭いを嗅ぎ、また出会えた歓喜に身を震わせ(大袈裟な!(爆))、一服して時計を見ると出立から既に4時間30分が経過していた。 〇〇小屋まであと10分くらいだろうが、小屋に行っても眺望は同様。稜線まで行かなければ、聖や光は見えない。この調子で残雪に難儀すると山頂まで往路6時間越えもありえる為、引き返す事にした。「草」を確認出来ただけで満足だった。 ^^
・・・と、言う事で標高2400m地点で撤退開始。
あっ、そう言えばこの辺りの眺望が、まだでしたね。 ^^
〇〇小屋。この写真の右の方に多分、本棟があります。
これが〇〇岳。 バレバレ!なんですけどね。一応ね。 (苦笑)
上河内岳。 秀峰ですねぇ、何時見ても。 ^^
正面右側に冬季小屋入り口があります。横窪沢小屋。
横窪沢小屋の周囲には、猛毒草の新芽が一杯。晩夏以降は綺麗でしょうねぇ。 紫色の花が。 ^^
日差しを受けた新緑が一番キレイです。
横窪峠から。秀峰上河内岳と別れを告げる。
ウソッコ小屋の直ぐ近くの名爆。これが素晴らしい!上方に吊橋がありますね。
帰路はノンビリで、この滝が気に入って20分位休憩した。マイナスイオン一杯で近くに寄ると水しぶきが飛んできますよ。
豪快な滝であった。
往路にはカメラが壊れていて撮れなかった、大吊橋。 物凄い高度で多分3分位かかって渡るが、体感では5分以上の、サーカス!?状態。 高所恐怖所の方は駄目でしょうねぇ。 ^^;
今回2匹見た。 もう南の島から飛んできてるんですね。 ^^
総歩行時間:9時間30分(往路4時間30分、復路5時間)
総歩行距離:17km
累積標高差:± 2103m
単純標高差もかなりあるが、ヤレヤレ峠と横窪峠のおかげで累積が2100mを越えるハードな山行だった。
また、静岡県職員のYさんから防鹿柵の写真を頼まれていたが、スイマセン。辿り着けませんでした。ゴメンナサイ。 ^^;
南アルプスは北と違って、結構冬季小屋を開放しています。(北と違いケチケチしていない)
山開き前の無人小屋泊まりは、人気が少なく静寂な本来の南アルプスを満喫出来る事でしょう。
ちなみに、今回も!?登山道上では往復共に、誰にも会いませんでした。
完全な一人旅です。 大満足! ^^
2013-05-26 12:00
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コメント(24)
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このあたりは、 奥深くて地図を見てもうんざりします。 キツそうだし。
アクセスが大変で、 お宝が欲しくても簡単には入れないですよ。 (笑) それにまだ雪深く、立ち入りがたいです。
しかし、 普通7時間近くかかるところを4時間半なんて、狂気の沙汰。(呆) 日帰りは考えられないです。 ホント~ 裏飯屋です。
のら人さんの体力レベル? ありすぎて、どうするんですか? (笑)
by Jetstream777 (2013-05-26 17:06)
お、普通の(ヘンタイが好きな)山も登るんですね。
ヤレヤレ、ウソッコ未経験ですが、もちろん行きたいリストに入っています!
by 撮影係 (2013-05-26 19:24)
Jetstream777様
良くご存知ですね。「光」を狙っているからですかね。易老渡もしくは、ココからになりますからね。(笑) ココからならついでに聖、赤石、荒川と4つ一度に行き易いですし。JETさんの山行もこれから佳境を迎えますね。7時間・・・その通りで山頂までが丁度8時間のCTです。この日は往路は5時間まで、と決めていました。(草に逢えない場合は超過OK) 南ア南部は体力勝負です。盛夏も人は少ないですが、可能であれば山小屋開業前後の無人小屋泊が快適でお勧めです。 ^^
by のら人 (2013-05-26 20:02)
撮影係様
普通の山にも登りますよ。 ^^
誰一人にも会いませんでしたが。(爆) 普通の山でも時期を外せば誰にも会わない静かな旅が約束される良い例ですね。 テン泊も良いですが、南ア南部はこの時期上手く無人小屋を使えれば、快適です。あと二週間もすればかなり雪も解けるでしょうし狙い目ですよ! でも、無人小屋泊もテン泊と「重さ」はあまり変わらないんですよねぇ。違いは、テントとシュラフカバー分だけですから。(苦笑)
by のら人 (2013-05-26 20:12)
こんばんは。
黄緑色の若々とした新緑が眩しいですね。
結構雪が残っていてびっくりです。
豪快な滝は雪解け水ですね。
吊り橋、怖そう^^; 真ん中で動けなくなってしまいそうです(笑)
by kuwachan (2013-05-26 21:47)
今年の夏山開始はこの上河内岳から始まる予定です。
by CARRERA (2013-05-26 22:59)
Jetさんと同じように、山地図のCTを見て驚いてしまいました。
流石スーパーマンののら人さんです。
○○岳と上河内岳は、光・聖登山のときに通りました。南ア南部は
北ア等と比べると人が少ないので、それだけ自然の中に浸れますね。
by ヴェール (2013-05-26 23:02)
南アというだけで、泊まりを想定します。
日帰りとはスゴいな。山もだんだん行きやすく
なってきました。僕みたいな無精でも(^-^;
by ken_trekking (2013-05-27 07:53)
寒くなくなると、途端に物凄く元気になりますね。(^_^;)
往復でも7時間は限界かな~と思っているので
こんな山行は別世界のことで、とても参考にもなりませんが(笑)
草の名前だけは、一目見て分かりました。(^^)
by nousagi (2013-05-27 11:07)
南アルプス南部は人が少なくて落ち着けますね。大無間も登りたかった山です。
検索するとなるほど出てきましたが、一泊コースですね。
ここをを日帰りですからまさにスーパーマンですね。ところでこの日も絶食でしたか ^^
by tochimochi (2013-05-27 18:45)
kuwachan様
こんばんは。
本当に新緑が綺麗でしたね。^^
一応、アルプスですので雪はそれなりに残っていますが、今年は少ない方です。滝はその通りで、雪シロですね。これが収まらないと沢登りは出来ません。吊り橋は恐いですよぉ! ココは橋が長いので怖いです。^^;
by のら人 (2013-05-27 20:24)
CARRERA様
夏山開始が、上河内ですか?!
マニアックですねぇ。 ^^
現在、上河内にもオオバコが生えている状況で(登山者の靴裏にくっ付いて山頂近辺へ)、本来の植生が変わってしまっているのが憂いですね。
by のら人 (2013-05-27 20:40)
ヴェール様
日帰り装備なら、少し頑張れば日帰り出来ますよ。^^
夏場は上河内まで日帰りする人がいますから。
光、聖も歩いているんですね。
南アルプスなら、甲斐駒以北、間ノ岳以南が一番楽しいですね。
by のら人 (2013-05-27 20:48)
ken_trekking様
おっしゃる通り、南アルプスは「泊」が良いですよ。
それも無人小屋泊が楽で良いです。宿泊代もタダですしね。^^
そろそろKENさんも始動ですか? 楽しみにしています。
by のら人 (2013-05-27 20:53)
nousagi様
えぇ! 途端に元気が出てきましたぁ!
爬虫類と同じで変温動物?のため、暖かくならないと動けないんです。(爆)
この辺りの無人小屋は綺麗で使い易いですよ。小屋泊ならnousagiさんも全然OKでしょう。このルートなら1泊で。(普通は1泊コース) ウソッコと横窪沢の小屋で山開き前であれば、「焚火」まで河原で楽しめますよぉ。最高です。更にココの山頂近辺はかなり高確率で雷鳥にも会えますよ。 ^^
by のら人 (2013-05-27 21:00)
その辺りはそろそろ行きたいなぁと思っていた所ですよ。 西側から登るのでコースは全然違うと思いますが・・・。 でも、残雪が嫌な具合に残っているので、もう少し融けてからが良いでしょうねぇ。
by おど (2013-05-27 21:03)
tochimochi様
>大無間も登りたかった山です。
まだまだ、登れるではないですかぁ! 頑張りましょう。 ^^
流石、先輩。検索しましたかぁ。 ( ̄ー ̄)ニヤリッ
その通りで、絶食! ・・・と言いたいところですが、この日はアミノ酸ゼリー2個飲んでます。 まぁ、これが食事と言えるかは微妙ですが・・・。(苦笑)
by のら人 (2013-05-27 21:11)
おど様
易老渡からですか。
今年は雪解けが速いので、1泊以上でのんびりと入山する人が少なからずいます。この日も知り合いが、易老渡から聖方面へ入山しました。
by のら人 (2013-05-27 21:21)
いやあ、懐かしいルートです。
私も四半世紀前くらいには随分通ったものでした。
横窪小屋も良い山小屋でしたね。
しかし、この山にこの美味しい草が生えているとは思いませんでした。
感激です。
大無間や小無間、これも良い山です。
不動岳や丸盆岳など、この地域は魅力的な山が多くて、一時は随分通いました。
鎌ナギの通過が印象に残っています。
by 伊閣蝶 (2013-05-31 07:25)
以前、良く通われたんですね。
かなりマニアックな山々をご存じの様子 ・・・ 流石です! ^^
スタミナ草も、ココは南アで唯一、生えています。
あと、この辺りですと青薙山から南北縦走も面白そうです。
それと、沢もやられる 伊閣蝶さんならご存知だと思いますが、南ア南部と言えば、やはり「信濃俣河内」。 岩魚釣りで少しだけ遡行した事がありますが、何時の日か完全単独遡行してみたいですね。命がけになると思いますが・・・。(苦笑)
by のら人 (2013-05-31 08:08)
すごいコースのようですね。さすが、のら人さんですね。
by テリー (2013-05-31 09:58)
テリー様
お粗末様です。^^;
ヤマレコユーザーには、もっとトンデモでも無いレコを書いてる人がいます。上
を見ればキリがないですが、しかし可能な限り ・・・ です。
by のら人 (2013-06-02 19:27)
だれも居ないこの山で・・
満足ですよね^^
また行きたい所が増えてしまいました。
急がないと(苦笑)
by ひろたん (2013-06-03 07:29)
ひろたん様
山小屋営業前であれば、静かな南アルプス ・・・
お勧めです。 ^^
北岳だけは、キタダゲソウを見に行く人が結構いるのでそれ以外の山なら6月下旬までは静かですよ。
by のら人 (2013-06-03 07:45)