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【白高地沢 右俣 左沢】8/10~11 [沢・谷]

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あっ!

また、これは最後に出そうかと思ってましたが、間違えて先に出してしまいました!とさ。(爆)

これならば分りますね。(否・・・ハイカーでさえ無ければ分らなんかな?^^;)

今回は「赤」トラックです。登山道下山途中に電池切れです。青トラックは数年前の普通の登山のもの。



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蓮華温泉から暫く歩いていると、おっ! 山ブドウね。 ^^


さて、先月の北アルプスから一か月近く経ちました。

悪天やら、土日連続休日出勤やらで、なかなか遠征が出来ない中、日帰りで近場を数度、きのこや木の実を物色しながら歩いてましたよ。

タマゴタケ、ハナビラタケ、ヤマボウシの青実などを発見しました。

得物は近場でも充分ありますが、しかし「ダイナミック」、「アカデミック」な光景は近場では出会えません。

やはり遠征しかございませんです。 ^^




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テクテク登山道を歩いて、白高地沢橋ですよ。
渡って、左岸から遡行開始です。



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橋の上から上流を眺める。平水以下。水少なっ!!! 
しかし、翌日は雨のせいで大増水! 1日ずれていたら、遡行不能でした。 ^^;




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大岩。



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第一チェックポイント。
三俣です。
事前にフラッシング(調べる)は(アルパインや沢の場合のみ)必ずします。
しないと死んじゃいますからね。(笑)
勿論4級、5級のアルパインや沢を「単独!」で普通に出来る方は、なんでもあり!かと思いますが。

今回は3つだけレポがありました。白高地沢自体の記事は結構ありますが、ほとんどが「山スキー」です。
3つの記事の内、良く読んでいたのが左股でしたので、当初は左股から赤男山の南の鞍部に抜けるつもりでした。
今回は、上記三俣の真ん中に進みました。
北アルプスの割には全く水が冷たくなかったので、余裕をかまし適当に歩きました。(爆)



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上記、拡大図。三俣の箇所です。そうです!ただのインゼルです。3俣のどれを行っても、少し先で全て合流します。
本当の二俣はもっと上流ですね。
しかし、その二俣を何故か今回は無意識に右俣に進みました。

ほんと、適当ですなぁ~。(笑)




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水は綺麗ですが、岩魚は走りません。多分、釣り切られたか流されたかで、放流しないと復活は無理でしょう。



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チラリの朝日岳。



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これは登れませんよ!
上段の滝も難しそうなので、まとめて一気巻きに出ます。



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左岸は急スラブ、右岸は上記のガレ斜面。このガレは安定していて難しくは無いですが長い巻きの為、ガレトラバースはせず、更に上部の藪漕ぎ、そして適当な箇所から降下してガレルンゼからドンピシャでした。
(上記拡大図参照)



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淵は深いので、左岸ヘツリ。程よい?ヘツリでした。^^


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次のは迷いましたが、ちょいムズイ。よって、小さく右岸巻き。



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巨岩ボルダー地獄?!
久々に上半身が筋肉痛です。^^;
赤木沢の様に、簡単で美しく登れる滝が沢山ある沢は別格ですが、白高地沢の様に巨岩ボルダー沢も、良いトレーニングになります。特にテン泊登攀装備で重い場合。(苦笑)


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今年一番、水に浸かりました。と言っても、膝上程度まで。兎に角水中歩行が多かったですね。
沢は開けていて、開放感最高!しかし、いちいち巻くのが面倒な沢なので、ボルダーを繰り返しながら沢身の登攀になりますよ。


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素晴らしい。 ^^



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朝日岳チラリン。
ここのチラリンは助かりましたね。
分岐支沢が多くなり始めて、ガスで全く見えないので、GPSのみだと不安でしたからねぇ。(苦笑)
かなり朝日岳が近づいてきたので、分岐ごとに左→左→たまに右!→左→左、みたいな感じで進みます。

最終的に右俣左沢でしたが、右俣右沢を詰めると登山道に合流した後、まさに「白高地」に出ます。
ここも面白そうです。 ^^

ここで地形図的に難しそうなのが、右俣の仲沢ですね。朝日岳に直接突き上げますので、雪渓だらけの急斜面かつゴルジュ地形で逃げ場が無くなりそうな感じです。
自信のある方はどうぞ! ^^



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調子良く遡行していたら、出ました! ^^
最低鞍部に向かっている筈だから出ないかな?とも思ってましたが、出ちゃいました。(笑)
凄い冷気です。寒いくらい。
8月の雪渓は処理しない方が得策です。(処理=雪渓上を歩く)踏み抜くと数メートル落下してお陀仏の可能性があります。
大抵、雪渓脇を簡単に歩けますので、芽吹き始めた植物を愛でながら、テクテク進みます。
今回は3回雪渓にぶち当たりました。


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蓮華温泉駐車場では既に青い実が出来ていましたが、雪渓脇では、花盛り! ^^



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この岩は右横から。


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楽しく油断していたら、最後の雪渓。雪解け水がトポトポ落ちている絶好の場所です。
そして、GPSを確認すると、もう「ほんの少し」で稜線登山道でした。 ^^
時刻はまだ、昼の12時前です。悩みましたねぇ。(否・・・全く悩んでいません!^^)

・2時間あれば、朝日小屋。お盆のテン場→不愉快極まりない!(爆)

・3時間あれば、雪倉避難小屋。安易!?に利用しようとすると、朝日小屋の主人がウルサイ!(爆)
 (ここは生きるか死ぬか!?生命断絶の恐れがある場合にしか!!!利用できないそうです!・・・それじゃぁ~一生使えませんよ!そんな危険な山行は一生しませんから!(爆))


結果、ここをテン場、否、「ビバーク場」とします。(爆)




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16時まではガスったり晴れたりでなかなか良い天気です。
五輪山しか望めない「ビバーク場」でしたが、五輪山は好きなので最高でした。^^



えっ!?

そのぉ~「ビバーク場」の花!を出せって???

仕方ないですねぇ・・・・。


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葉っぱに注目。故にモミジカラマツ。ちなみに南アルプスではミヤマカラマツしか見ませんねぇ。


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ウジャウジャで、踏みつぶさない様、神経をすり減らします! ^^;


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ハイ、とても神経をすり減らす!大変イヤラシイ「ビバーク場」でした。(爆)

しかし、16時以降強弱の雨が断続的に降り始め、その後はずっと自立式ツェルトの中で、ラジオでFM新潟聞きながら、地図見て、酒飲んで、寝て、の繰り返し。 ^^;



明けて翌日。
雨が止みませんです。 ^^;
少しだけ、止んだ間隙を突き、ササッと支度を済ませて、いざ「藪漕ぎ」へ。
いやぁ~10分で済む筈が、暫く登山道と平行移動の激藪漕ぎをしてしまい、抜けるのに30分近くかかってしまいました。朝一番の藪漕ぎは辛い! ^^;


さて、二日目は結局ずっと雨! 最悪ですが仕方ありませんね。

雨で、カメラのレンズはは終始濡れていますので、非常に汚い写真ですがご容赦を。 ^^;


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車ですが、子鬼と答えても死にはしませんし、あなたの人生は決して変わらないでしょう!(爆)


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似ているのがいくつかありますが、外れても気にすることは無いでしょう、全て毒では無いので。^^
ハクサンシャジンね。「食毒」のみに、注意しましょう!ケダモノならば。(爆)


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誰もいません。そして風が強く、寒い!


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これを、ウサギと書いているヤマレコを見ましたが、非常に微笑ましかったですね。^^
全然、色さえ違いますが、しかし、学者ではないのですから本人が楽しければ、その山行は紛れもない無いものなんです。^^  ミヤマアズマギク。ちなみにウサギも沢山ありましたよ。


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定番も揃い踏み。 ちんぐる、いちげ、しなのきん。


さて、これほどの悪天候にもかかわらず、一向に「あいつ」が現れませんです!

先月の北アルプス行では3日間も歩き通したにもかかわらず!「あいつ」は現れませんでした。あの時は終始暑かったですから仕方ありませんけどね。

しかし、やっと現れましたよ。 ^^
ガスガスの中での撮影、且つブレブレですが、さて何匹見つけられるかな?


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この方たち、全部で5羽いました。
見えています沢を皆さん、3mくらい「飛び」ました。(全て目撃)
久々ですねぇ、雷鳥が飛ぶの見たの。普通に「鳩」みたいに飛びますよ。 ^^



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相変わらず、濡れ濡れレンズで失礼しますが、朝日岳は他の花名山よりその花の種類多い事から特に「花名山」と言われる所以です。それらの中でも、ヒオウギアヤメやシロウマアサツキが多い事も、他の花名山より優れていると言えるのではないでしょうか。 ^^  今回掲載した以外にも、当然たくさんの種類の花を見かけましたよ。



さて、相変わらず、記事としては「沢旅」が続きます。

今回の白高地沢は遡行者も少ない為、「独りよがり」の方にとっては絶好の沢、だと思います。(爆)

是非、左俣等含めて、遡行してみては如何でしょうか。

くそ暑いですからねぇ。 まだ、沢の季節続行ですね。

しかし、「花」は飽きたな。(笑)


(*´Д`)ノ~~☆:.・*.See.:you.:♪・*.:(´Д`*)ノ~~☆




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コメント 14

kuwachan

「花」が飽きる程咲いていたのですね~^^
雨の中撮影お疲れ様でした。色取り取り綺麗で、楽しませていただきました。
「ミヤマアズマギク」ピンク色の花びらが可愛らしいです。
雷鳥さん、見つけられましたよ(^^ゞ雪渓も結構残っているんですね。
by kuwachan (2018-08-12 19:46) 

Jetstream

朝日岳沢遡行、ビバーク出来る力量は羨ましいです。!(^^)! 花も見飽きるほどだと疲れるかもしれませんね。(笑) ライチョウが見れたのや良かったですね。やはりこんような天候でないと現れませんね。
道なき道を自在に、突破力と経験による自信があるからでしょう。ナタとピッケルが要ります。(笑)
by Jetstream (2018-08-12 20:51) 

tochimochi

朝日岳の沢ですか、ずいぶん遠征しましたね。
事前の抜かりの無いフラッシングもさすがです。
雪渓バンバンの沢は怖くて入れません ^^;
さらに沢ビバークと理想的な山行ですね。
でもツェルトでは雨漏り、結露に悩まされませんでしたか。
ライチョウに5羽も遭遇もうらやましい。
来年こそは見てみたい ^^
by tochimochi (2018-08-12 22:42) 

majyo

ただただ川の遡行を写真で想像し、膝までつかる水の中を
どうやって行くのだろう?
誰にも逢わない山行とはどんな気持ちなんだろう
こういう山行を拝見できるのもブログ縁ですね
知らない世界です。
雨の中のテント泊 孤高の人ですね

by majyo (2018-08-13 07:31) 

のら人

kuwachan様
飽きるほど咲いてますよ。^^
そして飽きました。(苦笑)
ミヤマアズマギクはウサギギクと共に生えていると絵になります。
北アルプスでも白馬より北は特に雪渓が遅くまで残りますので、沢登りの難度は上がりますが、逆に満足度もUPします。
by のら人 (2018-08-13 10:32) 

のら人

Jetstream様
地形と雪渓ですね。
それさえしっかり押さえておけば、簡単な沢です。赤木沢よりも少し難しい程度ですね。1級上か2級程度です。
この悪天候で逆にライチョウが見れなかったら、かなり悲しいですね。(苦笑) アルプス級の沢と尾根筋を比較すると日本の夏の場合、圧倒的に沢筋からの方が登頂に有利です。藪漕ぎが少ないので。^^
by のら人 (2018-08-13 10:37) 

のら人

tochimochi様
事前準備は怠らないようにしましたが、結局適当さが発揮されてしまいました。^^; 8月の雪渓は避けながら歩けば難しくは無いです。ゴルジュでは無い限りは周囲が必ず融雪したばかりの歩きやすい斜面が大抵ありますので。
自立式ツェルトですので所謂、シングルウォールテントで雨漏りありません。 が、通常のテントより結露は酷いです。^^; 
朝日岳は雷鳥に高確率で出会えますので、是非!

by のら人 (2018-08-13 10:45) 

のら人

majyo様
ジャブジャブ楽しく上流に向けてよじ登って行くだけですよ。^^
どこを歩いたり登れば一番楽で簡単か、弱点を見極めながら歩くんです。ただ登山道を歩くのに知恵は使いませんが、そう言った意味では全く相違するのが、沢歩きですね。逆に沢登り、滝登りの世界は難しい滝に果敢にチャレンジするものですが、自分はそんなものに興味はありません。昔の日本人が生活の為に必要とした沢歩きが楽しいんです。古の日本人が自然に対峙した気分と同化出来ますよ。
by のら人 (2018-08-13 10:55) 

テリー

滝登り、すばらしいですね。こういう場所を、ジャブキャブ、歩くのは、楽しそうです。
by テリー (2018-08-13 22:15) 

のら人

テリー様
そうです。
ジャブジャブ行くのは楽しいですよ。暑いですからね。是非。^^
by のら人 (2018-08-14 07:49) 

nousagi

あ~、アイツ見っけ(笑)
確かに、飛ぶんですってね。
チョロチョロ動いて、時には、砂浴びしてぐらいしか
見たことありませんが。
贅沢なビバークは、最高ですね。
花は飽きた?
もう~、"(-""-)"ムカ
by nousagi (2018-08-15 17:35) 

のら人

nousagi様
見つけましたか?ライチョウ。^^
飛びますよ。
贅沢なビバークは沢歩きならではですね。
水がある事がポイントですね。水さえあればどうにでもなります。特に雪渓水は冷たくて美味しいですよ。
花は飽きたので、咲いてなくても問題ありません。^^;
by のら人 (2018-08-16 08:42) 

伊閣蝶

朝日岳は、35年くらい前に栂海新道を歩いた時に登って以来、全く立ち寄っていません。
というよりも、もう20年以上、北アルプス方面に足を延ばすことがなくなってしまいました。
理由は簡単で、とにかく人が多すぎるからです。
しかし、沢などに目を転ずると、こうした静かな充実山行がまだまだ可能なのですね。
レポートを拝見し、再来を考えてみたくなりました。
by 伊閣蝶 (2018-08-22 12:45) 

のら人

伊閣蝶様
自分も栂海新道は歩いたことがありまして、また歩きたいなぁ、と思うところもありますが、北アはまだまだ未踏の魅惑ルートがある為、いつになるやらです。^^;
北アには単独では危険すぎる著名ルートがいくつもありますが、無名で簡単に楽しめそうなルートも探せば沢山あり、登山体系から引っ張るのも良いですが、地図だけ見て探して検索すると意外と面白そうな沢が見つかります。是非! ^^
by のら人 (2018-08-22 16:15) 

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