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【青岩谷・・・核心終わって菌融庁】8/15~8/16 [沢・谷]

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タイトル通りの行動である。(笑)

・奥多摩大菩薩高尾の谷123ルート 1996年発行
・東京起点沢登りルート120 2010年発行

青岩谷は上記どちらの本にも

「25m大滝の高巻きが核心であり、あとの滝は簡単!」

と書いてある。

どれ程、のら人を唸らせてくれる「高巻き」なのか!?

兎に角、この「高巻き」の為に遡行した。(笑)

この高巻きさえ終えれば、天気及び渓相が良ければ適所にて焚火ビバーク後、沢詰めも良し。

気分次第で、青岩鍾乳洞ルート(現在は通行禁止!)で三条の湯で温泉を愉しみテン泊も良し、である。


今回は、道中かなり悩んだ末に後者となった。(苦笑)



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奥多摩駅から丹波行きのバスに乗り「お祭り」で降りる。
スタコラ歩いていると林道の右から小沢が数本流れてくる。
その一本の沢に群生及び少々花が咲いていた。
さてこの花は? ^^

[ヒント]
普通にスーパーに売ってますねぇ。(笑)



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2時間20分で入渓点です。

今回は前回ほど重くないですが(今回水は500mlのみ、沢でいくらでも飲める)、自立式ツェルト(シングルウォールテント)を持ってますので、14㎏位でしょうか。



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ドス黒いナメ滝を見下ろす。



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やはりドス黒い!陰鬱な渓である。やはり奥多摩は性に合わない。(笑)
花崗岩の白い明るい渓が一番!だとつくづく思う。

ドンドンとテンションが落ちる・・・

・・・と!


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ウスヒラタケを発見しテンションが上昇!^^



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キノコなんか採って無いで早く遡行しろよ!・・・との事。(苦笑)



そう言えば林道歩き中、バカ長履いた二人のオジサン釣り師と少々会話し、青岩谷に入渓したが全然釣れなかった、と残念そうでした。

また青岩谷の遡行中、渓を降りてくるソロの若者釣り師と会話。彼は大滝まで行ったが足が竦み?これは登れないと、そこで遡行を終了して引き返してきたそうだ。
大物尺岩魚31㎝と居付きの腹の黄色い25㎝の岩魚を見せてくれました。ルアーで爆釣との事。
気に入った二匹だけ持ち帰る、と言うところがナイスです。近々に食べる分だけ持ち帰れば岩魚は減りませんです。無用な殺生は禁物である!
彼はお祭りバス停前の民宿に投宿し、マウンテンバイクを借りてきたみたい。(確かにマウンテンバイクが林道終了点においてありました)

道理で後に入渓したオジサン二人が釣れない訳ですね。(笑)

また彼らに聞いたところ、沢屋は自分一人みたいでした。




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そして待望の、二段25m大滝君の登場です。^^



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これが滝の左岸のガレ場。

こいつが核心か!!!


しかし、見上げた所大した事はなさそうだ。

そしてスルスルと登って少々トラバース。

簡単じゃ~無いか!!!(怒↑ж↑怒)

もしかして、高巻き後のガレ下りが難しいのかな?



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ガレ下降。
このままガレを下っても簡単そうだが、写真右側に安穏と下降できるトラバース道もあり、それを安穏と下り、高巻き終了。

下降も簡単じゃ~無いか!!!怒└(`ξ´)┘怒 (笑)


どこが核心なのだ! ^^;


全く、面白く無い!

肩を落とし項垂れながらも粛々と遡行を続ける。



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黒い、黒い、黒~~い!!! (苦笑)



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程なく、人生の分岐点!?が現れた。 ^^
確か13:30頃だったかな。
午前中は曇りの中多少の青空も見えていたが、この時は晴れ間も見えなくなっていた。野生の勘?で気圧が徐々に下がりだしているのも解った。

結構ここで迷いましたねぇ~。(笑)
この辺り一見テンバ適地に見えたんですが、そこをシゲシゲ見ると真新しい落石で上部を見上げれば、やはりガレ場。おまけに曇天だと非常に!薄暗い。陰鬱で陰惨な場所に見える。少し遡行を続ければ多少は明るく開けてくると思われるが、結局いつもの「なんとなく気分」で通行禁止破線道に行く事にしました。核心の滝の高巻きが易しすぎたのも大きな理由ですね。残りの詰め迄の遡行も簡単な滝ばかりで、それも陰鬱な黒い滝ばかりでは遡行意欲も激減です。 ^^;

しかしほんと、葛藤しましたね。

「温泉&冷たいビール」 VS 「焚火」

甲乙つけがたかったですよ。((●・3・`{困]

ちなみに山小屋設置のテン場はどこも焚火禁止ですが、三条の湯に限って言えばテン場は沢沿いですし、一か所だけ焚火場所なるものを設けても良いのでは?と思います。そうすれば濡れた衣類を乾かせます。(但し衣類は燻製状態になり凄い匂いが付きますよ(笑))
唯でさえ沢屋さんが多い界隈だと思われるので身勝手は重々承知でご一考をお願いしたいところ。^^



さて、この標識の左上部まで登ると踏み跡が現れ、そこを辿って行きます。
一か所?危険個所がエアリアにもあり、また鍾乳洞が閉鎖されている事もあり、通行禁止となっているのでしょう。鍾乳洞も標識が見当たらなかったせいか、入口にも気付かず通り過ぎてしまいましたよ。^^;



しかし! ・・・



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現れました! チチタケ。 それも凄い量がバンバカバンバカ生えてます。 ^^
因みに、チチタケを被写体にする場合は必ず少しキノコを触ったり叩いたりして少々待ちましょう。
すると必ず上記の様に乳液を滴らせます。この雫と共に被写体にするのが基本ですよ~。




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ここがエアリア上で危険、と記載されてる場所で虎ロープもありますが、全然危険ではありませんでした。^^;



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むしろ上記のルンゼ。登ってから見下ろした絵ですが、下から登ってくるとこの立ち位置に登山道があるのが見えず、一瞬「このルンゼを登るのか?!」、になります。(笑)ちなみにこのルンゼは上部まで結構距離もあり、あの「核心の大滝高巻き」よりも濡れてる岩がありイヤラシイです。^^;



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出たぁ~! アカヤマドリ。
それもボンボコボンボコ生えてます。(幼稚な表現ばかりでゴメンナサイねぇ~(笑))
一度にこれ程の数の、アカヤマドリを見たのは初めてかも? です。



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アカヤマドリの幼菌です。傘がブツブツしているのが特徴ですよ~。
アカヤマドリとポルチーニとムラサキヤマドリは、ヤマドリ御三家と言ったところでしょう。
全て美味しく召し上がれますよ。^^



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マスタケ。広葉樹型ですね。ちと固く(古く)なってました。耳たぶ位の柔さの時に「食」です。
因みに針葉樹型の方が食味が良いです。



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タマゴの欠片を頭頂部に乗っけたまま、成長してしまいました。(笑)この菌の名前はもういいですね。^^



そして、ルンルンの菌融庁検査を続けていると ・・・




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キタァ~!!!

大物。トンビマイマイだぁ~!(正式名はトンビマイタケね)

巨大な株は2株と小株が沢山周囲に生えている。
その巨大な株一つで5㎏は下らないであろう。

トンビマイタケは夏のキノコ。一か所の採集で100㎏を超える事もあるのだ!

多分、全部採集すると15~20㎏にはなるだろう。

一部収穫!!!・・・・しかし、ズシリと重い!
もう駄目だ。キノコで重すぎる!
しかし幸せな事である。(笑)

味はマイタケには及ばないし白いヒダは時間の経過及び何かに触れると黒く変色するが、品質的には問題ない。充分旨く、喰いでのある立派なキノコなのであ~る。
秋田などでは夏に出る希少なキノコとして、かなり高額で取引されていると言う。



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出口?には一応看板とロープがありました。^^;
ここは恐ろしい程のキノコロードです。多分、秋も期待大でしょう。
いやぁ~、菌融庁検査官として良い仕事をさせて頂きました!
直近で雨が多くかなり地面が湿っていたのが大量発生要因として上げられますね。
夏にも夏なりに良い仕事をさせて頂き、面目躍如でございました。(笑)




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さて、三条の湯に着きまして先ずは住処を設営。
これは前回の中ノ岳小屋泊まりから取り入れた、三段逆スライド方式?ネグラです。

全然、意味不明ではございますが(苦笑)、先ず薄い銀マット。その上に中厚の銀マット。更にその上にサーマレストエアマット。

皆さん、地べたが固くて寝返り打つのも痛くて熟睡出来ない・・・、なんて症状ありませんか?

自分はまさに!それです。(苦笑)

何回も不快で目覚めてしまう。コレを解消するべく三段階・・・でございます。
先週これで熟睡を得られまして今回も熟睡する筈でしたが、今回は宿泊標高が先週よりも低いのでシュラフは持たずシュラフカバーだけにした為、沢沿いの冷気の為寒くて数回起きましたが、体が痛くなることはありませんでした。上手くパッキングすれば、それ程嵩張らず可能ですのでお勧めです。^^


また、三条の温泉。素晴らしいですね。ちと湯船に垢が浮いているのは仕方がありません。^^;
泉質がヌルヌルのアルカリ湯で鉱泉沸かし湯ですが、体に確かに効いた感!がありました。
二回入りました。^^ 但し、テン場から少し遠い!かなり登ります。(苦笑)



明けて翌日。
曇天でした。飛龍を登る事も考えましたが、近隣の1500m峰上部は明らかに雲の中。
故に、サオラ(竿裏)峠~丹波経由で帰る事に致しました。


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権現谷。
なかなか良さそうな渓です。標高も1200m前後ですから渓が比較的明るいです。



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またまた、アカヤマドリがいました。^^




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今回で一番身の危険!を感じた場所です。
丹波バス停まで残り10分の場所です。
ココを通れ!と書いてありますが、触るな危険!ともかいてあります。(爆)

どっちだよぉ~・・・。⊂(´θ`)⊃困ったぁ

上部には写真の通り電線とかなりの高電圧にも耐えらえそうな立派な碍子(ガイシ)まで見えるではありましぇんかぁ~!!!

恐る恐る・・・パシッと手で入口近辺を叩き、ビリビリッ!と来ないのを確認してから通りましたとさ!(苦笑)





毎年、必ずある「お盆ウィーク激混み日」。

この週末はまさにそれに該当するため近場で公共交通機関利用が必至でした。
幾つかの候補からこのルートにしましたが結果、正解でした。^^

沢登りも楽しめ、菌界との交流も上出来でした。


お盆も過ぎて、菌融界には怒涛の季節が訪れます。(笑)

大物を得るには無欲が一番!?

沢もまだまだ楽しめます。

是非、皆さんも「水」と「菌融」の世界へ、どうぞ! ^^



ヽ(*・∀・)**SeeYou**(・∀・*)ノ






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nousagi

たっぷりのキノコ、この日の夕飯のおかずになったんでしょうか?
最後のマイタケだけ、もしかしたら・・・かな、と
期待しましたが、当たりでした。(^^)
実際に目にしても素人は手は出せませんが
これだけご存知だと面白いでしょうね。
by nousagi (2015-08-16 21:17) 

Jetstream

大収穫のようだったですね。  テン泊装備で14KG、これに収穫物を入れたら重くて動けないではありませんか? (@_@)!(^^)! 嬉しい重さですかね?  三条の湯までクロネコがピックアップしてくれたらいいんですが・・・ (笑)  これからは更なるシーズンで楽しみですね。
お盆はじっとしてました。 !(^^)!
by Jetstream (2015-08-16 23:10) 

kuwachan

菌融庁検査官としては季節を前に下見を兼ねてですか?^^
予想以上の収穫に帰りはるんるんで(古っ)、背中のリュックの重さは
感じなかったことと思われます(笑)
大物を得るの大物はもちろんM様でしょうね。
そういえば、最近はクッキングタイムが無いですね?そちらも楽しみにしています(^_-)-☆

by kuwachan (2015-08-17 12:22) 

のら人

nousagi様
オカズもオカズでした。
天麩羅とトンビマイタケ入り牛丼(ご飯はトンビマイタケご飯)で美味しく頂きました。^^ とんでもなく!旨かったですよ。まだまだ在庫はあります。
今晩はアカヤマドリがタップリ入ったビーフストロガノフを食しています。
跳ね上がる?!美味しさですよ~。(笑)
by のら人 (2015-08-17 19:39) 

のら人

Jetstream様
大収穫です。^^
重くて重くて~です。(苦笑)
確かに、黒猫案は妙案です!
是非、お願いしたい所です。(笑)
お盆はユックリするのもありです。自分の場合冬は全くヤル気がないため、今のうちにダイエットがてら・・・です。^^;
by のら人 (2015-08-17 19:43) 

のら人

kuwachan様
そうです!下見ですね。^^;
いやぁ~・・・重いモノは重いですよ。(苦笑)
大物ですかぁ~。どうでしょうか。^^
クッキングは大変申し訳ございませんが当面の間、お休みさせて頂く予定です。クイズさえも回答がございませんので。(爆)レスポンスに拘る訳では無いですが、それならばいっそコメ受付無しの方が気楽なんです。余りプレッシャーを受けるとまた離れたくなるのです。^^;
by のら人 (2015-08-17 19:52) 

tochimochi

奥多摩の沢は暗い・・・私も一回だけ遡行した事がありますが同感です。
大滝の高巻が拍子抜け・・・いえいいえ、師だからいえることです ^^
にしても菌融庁の査察は大成果でしたね。
といってもこれだけ何でも分かる師だからですが、私なら写真だけ取って素通りです ^^;

by tochimochi (2015-08-17 22:17) 

伊閣蝶

可憐なワサビの花から始まって、最後はお約束のキノコのオンパレード!
アカヤマドリなども見事ですが、何といってもマイタケには完全にKOされました。
長い林道歩きはちょっと辛いものがありますが、それを頑張る甲斐があるというものですね。
それから、サーマレストエアマット。
全くこのマットの登場は、幕営偏愛者には最高の恵みでした。
以前のゴム引きマットの重さや不快さを思うと、格段の差がありますよね。

by 伊閣蝶 (2015-08-17 22:34) 

撮影係

うわっ、凄い
我が隊は、お盆は大抵、出かけないでじっとしているのですが、あ、これは凄いですね。惜しげも無くトラックもあって。まあ、それで数年前にお声がけさせて頂いたわけですが。

トンビでも舞ちゃんに会ったことはありません。羨ましい!
秋も速くきそう。
師匠の今年は凄いことになるかもしれませんね!
by 撮影係 (2015-08-17 23:33) 

のら人

tochimochi様
そうでしょう、そうでしょう。暗いんです。^^
核心は確かに、普通のハイカーさんからすればそりゃ~難しいかも知れませんが、先輩ならば簡単ですよ。(笑)
これから菌融庁の最も忙しい3ヵ月間を迎えると考えるだけで武者震いが起きますね。自分が純粋な沢屋でもなければクライマーでも無い事に安堵し、そしてキノコ師である事に歓喜致しますよ。
by のら人 (2015-08-18 19:35) 

のら人

伊閣蝶様
ん!?・・・猿も木から・・・、と言うより写真が下手過ぎて間違われましたか?!(苦笑)オランダガラシ、クレソンの花ですよ。^^
一応マイタケですけど、トンビですから。^^;
でも色々沢山獲れて良かったですよ。
サーマレストは軽くて持ち運びも便利で秀逸ですよね。
これに銀色スポンジを組み合わせると最強ですよ!是非。^^
by のら人 (2015-08-18 19:42) 

のら人

撮影係様
勿体ない!(苦笑)
まだ今週末も大丈夫ですよ。是非!
トンビはネットで1㎏5000円で売られてますね。20㎏で10万円です。全部採ってきて売ればよかったかな?^^;
実は奥多摩を昨年から少し注力してますが、奥秩父よりも凄いかも。否、色々と菌融庁の仲間の調査も踏まえると、踏み込む場所ですね。場所次第なんですが、段々解ってきましたよ。(笑)
by のら人 (2015-08-18 19:50) 

山さん

はじめまして^^
フラっと立ち寄りました~
凄いキノコの写真ですね。
また立ち寄りたいと思います(^^)
by 山さん (2015-08-20 23:25) 

のら人

山さん様
こんにちは、はじめまして。^^
もしかして富山の方ですか?自分は数年前に2年位住んでました。
また、宜しくどうぞ!
by のら人 (2015-08-21 08:11) 

ひろたん

重そうですね。
けど大収穫で重さなんて感じないくらいですね。
凄いキノコですね。
料理を見たいです。食べたいです^^;
それにしても、会話ができたーー;
カエルにひいてしまいました。
色がなんとも・・・
このカエルに反応してしまいました。(苦笑)
by ひろたん (2015-08-29 12:36) 

のら人

ひろたん様
この日はたくさん取れましたよ。^^
カエルが苦手ですか?
サバイバル服部さんみたいに、これを食べられるようになれば更に飛躍?致しますよ。^^;
by のら人 (2015-08-30 10:23) 

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