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【苦土川 井戸沢】8/1 [沢・谷]

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リハビリ年?の今年は是非とも攀じっておかなければならない「沢」であった。(笑)


圏央道が完全に東北道に繋がれば更に便利だが、未だ11㌔程下道を走らされる。(今年11月開通予定)


まぁ・・・ここの滝は全部を攀じれるらしいし結果、全部を攀じった。^^

この沢は最後まで急な斜度が淀みなく続き、癒しの沢では無くどちらかと言えば男性的な沢であるが、水が綺麗(沢は透明な水の色)で、渓としては一流だと思う。

グレードは2級らしい。

快晴の中、兎に角、素晴らしかった。^^



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深山ダムから更にダート道を進み終点ゲートから林道を歩く。



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50分程で井戸沢入渓点。
この木のダムは左からダムの上、その後ダム中央へ。そしてジャンプ一番! ^^



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最初の核心15m。
これは右に見えているリッジ状を攀じりますが、最後の一手が被り!になります。
ちょうど木の枝が見えている辺り。しかし、そこに3か所の残置。それぞれ複数のシュリンゲが掛かってます。そこから落ちると多分死ぬので(笑)、最初からワザワザ小難しい事に拘らず、A0で抜けるのが良いでしょう。但しもう直ぐ千切れそうな一本もあったので、それは掴まない様に!^^
また、ここでロープが必要なレベルの方は、後から出てくる18mもロープが必要になってしまうかな?



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一見小難しそうな小滝も、アクアステルスのフリクションで簡単に抜けられます。^^



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爽快な登攀が続きます。



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左から簡単です。



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赤茶瀑布18m。
これは結構時間を掛けました。^^
左壁中央辺りから更に左の左壁の際向けて攀じり、一手悪るそうなのでそのまま中央水流際までトラバース。足場は悪く無いですが高度はあり、が高度感自体は然程ではありません。
そこからムーブ自体は簡単ですが一手先がヌメリ岩。(苦笑)

ザックのサイドポケットを探るが、中に入れてある筈のタワシ!がありません。(;´Д`) うぅっ。
仕方なく、グローブで直接ゴシゴシとヌメリをお掃除!(A;´・ω・)フキフキ
ふと頭上を見上げると残置ピンがありました。
ヌメリさえ取れれば簡単でその後はスイスイッとクリアでした。
この沢はステルスのフリクションが圧倒的に効きすぎる程に効き、素晴らしく楽しいですが、時折滑る箇所もやはりあります。タワシは必需です。(笑)




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階段状。
水流のある箇所のフリクションは確実に効くので、ザブザブと頭から水を被り登攀致します。
暑い日には最高です^^




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開けた美渓です。



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ナメも淀みのない斜度が続き、グイグイ高度を稼ぎます。



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二股を右に行ったあとの樋状。



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キスゲも数株咲いてました。(稜線上では全て実で花無し)



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大岩の隙間から一輪咲きのウサギ。^^



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そして最後のガレ詰めです。ガレの後は腰下笹ですが道が出来ていて簡単に稜線へ。



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三倉山へ続く稜線。
コレを見て分かりました。この奥那須~会津の稜線が何故、ミニ飯豊と呼ばれているかを。^^;
確かに、この写真の反対側の自分の嫌いな山々と較べ、素晴らしい稜線ですね!(笑)




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一人独占の流石山山頂で(笑)、沢装備を解き、普通の格好に戻しました。
時折黄色い大型花がありますが、全て「フキ」でした。(爆)その他黄色で弟切草もあり。
そこから大峠までは兎に角、ハクサンフウロとコバギボウシが圧倒的に多く、その他ウツボも多し。時折、クルマユリ。白系はカサモチとシシウド、カラマツソウ。その他、ピンクシモツケ、ウスユキソウもまだ残り花あり。
大峠までに7人位ですか。擦れ違いは。人も少なく素晴らしいですねぇ~。^^


大峠からはエアリア通りに例の温泉旅館経由の道で帰ろうとしましたが、峠沢を渡渉した所で、温泉跡に直接進める道跡と標識がありましたので、そちらをズンズン進んでいきます。エアリアに掲載の無い道ですがかなり踏み跡があり明らかに当日の踏み跡もあります。中ノ沢も簡単に渡渉し中ノ沢が峠沢と合流した左岸沿いに降って行くと、ふと峠沢に出てきてしまいました。


流石山で既にネオプレーンソックスから毛ソックスに履き替えてますので(靴はアクアステルスのまま)、再度ジャブジャブは嫌なので戻って道を探そうかな~と考えていたところ・・・



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ふと足元を見ると、既に体は沢の流心。膝下まで水に浸かっていました。(爆)

なんと無意識のうちに!( ̄ー ̄;)ニ、ニヤリ


流石!、沢師ですねぇ~。体が勝手に水を求める・・・。(≧∇≦)キャー♪(な、訳無いですよね(笑))

その後はジャブジャブと峠沢を降って行きます。
ちなみに峠沢は井戸沢の下山にも使われているようで滝も無く簡単である事は知っていましたよ。^^



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書き込んでおきました。♪(゚▽^*)ノ⌒☆



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そして沢下降の終了点(登山道の橋)でございます。^^



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白湯山信仰。この立派な石の鳥居はH19年に再建されたモノだそうだ。
戊辰戦争で破壊されて一部はこの後ろ(崖)の下、苦土川に落ちて埋もれていたものを運び上げたそうだ。
官軍と幕府軍の熾烈を極めた戦。
何時の日か、狡猾な沢旅を辞めて「歴史と知性を求める旅」に路線変更したいモノである。(爆)




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帰路の林道上で、お約束の「ブツ」を発見。
傘の条線はクッキリ! ツバも黄色。柄はダンダラで黄色。
教科書に出てくるような一本ですね。^^




総行程7時間程で少々モノ足りなかったが、井戸沢はやはり素晴らしかった。
峠沢であれば初心者の沢ウォーキングとかに最適ではないかと思われる。
まだ、この辺りには良渓があると聞く。
また行ってみよう!


(○´ω`○)ノ**SeeYou**(○´ω`○)ノ





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コメント 12

tochimochi

かなりシビアそうな沢ですね。
F1や18mの滝など巻道を必死で探しそうです ^^;
ここを軽々とムーブされるとはさすがです。
>素晴らしい稜線ですね!
そうでしょう、人も少ないし実に気持ちのいい稜線です。
お約束の「ブツ」、傘が開くと確かにベニテンと間違えそうですね。
やはりまだまだ師のご指導が必要です ^^


by tochimochi (2015-08-02 16:48) 

kuwachan

やはり夏は沢が呼ぶのですね~^^
連日の酷暑ですから気持ち良かったことでしょう。
この位の水を被った方が熱中症対策にはいいかもしれないですね。
「タワシ」って、家庭用のタワシ、亀の子タワシてですか?
by kuwachan (2015-08-02 20:30) 

のら人

tochimochi様
全然シビアでは無いですよ。^^
最初の15mも途中から巻けるみたいですし、18mは高度感が希薄なため、またこれを逃すと余り面白そうな?滝がなさそうだったので、10m位の高所を右へ左へと一番の弱点を見つけるべく狡猾魔と化し、ウロウロしておりました。(笑)
もう、「ブツ」の方は大丈夫でしょう!^^
今年こそは自ら採ったキノコを美味しく食べて見て下さいね。
by のら人 (2015-08-03 08:57) 

のら人

kuwachan様
そうなんです!
沢が毎日?呼んでいます。(笑)
水を頭から被り、そしてその水をガブガブ飲むますよ~。
熱中症になるどころか天候悪ならば低体温症も気をつけねばなりません。
タワシは亀の子でも良し、スポンジでもOK。スポンジならば二層の固い方が有効ですかね。^^
by のら人 (2015-08-03 09:04) 

nousagi

あの爽やかな稜線へ
こんな登り方ができてしまうんですね。
あ、もちろん、人によりますが・・・。
ちょっとお花も変わってきて
人も少なくなってきていい感じ。
でもずいぶん長い行程ですね。

by nousagi (2015-08-03 10:18) 

のら人

nousagi様
そうですよ^^
あの爽やかな稜線に詰めあげましたよ。
峠沢ならば、沢の初心者の方でも全然大丈夫ですよ。
花は夏の色でしたね。
行程も然程では無いですから、是非!^^
by のら人 (2015-08-03 21:20) 

撮影係

今日も暑ーい。
暑中お見舞い申し上げます。

沢の人はいいですよね。簡単に人混みを避けられて。
えっ、たわしで滑りを取る?目鯛みたいで面白いですね(いやーこちらの戯言です)

どこだかわからなかったのですが、ちょっと前にもこられている那須方面ですね。ここらあたりを開拓ですか?

皆様の記録でもちょくちょくキノコが出てきましたね。
我が隊も山行中に見つけられるかな。
by 撮影係 (2015-08-04 16:35) 

のら人

撮影係様
^^・・・
暑いですねぇ~。外でガリガリ君を食べていると直ぐに溶けていきます。
沢?御二人さんも小渋ルート?辺り行ってましたよねぇ~。夏こそ!沢ですよ。行きましょう!(笑)焚き火ビバークも楽しいですよ~、キノコも野外クッキング。タワシは昔の沢屋さんは大抵持参しますよ。無暗に苔を擦ると自然破壊にもなるので可能な限り使いませんが、命のやり取り?になれば使います。(苦笑)那須の辺りは一旦終了ですかね。お盆過ぎからが一発目の大物狩り?の季節ですね。頑張りましょう!^^
by のら人 (2015-08-05 08:51) 

ひろたん

沢の水をじゃばじゃばかぶり・・・
これって涼しいですね。けど滑るような・・・・
この沢はどのへんかな・・・
↑のコメントで那須方面ですか。
方向が分からなくなりました^^;
by ひろたん (2015-08-08 13:52) 

のら人

ひろたん様
ここの滝はほとんど滑りませんから快適です。^^
涼しいですしね。
そうです、裏那須、奥那須と呼ばれてますね。
会津に隣接してますよ。
by のら人 (2015-08-09 16:04) 

伊閣蝶

この時期に嬉しい沢登りの記事が連続!
堪能させていただきました。
井戸沢、これも素晴らしい沢ですね。
なんといってもツメと、そのあとの稜線の素晴らしさが最高です。
しかも、人もそれほど入っていないとのこと。
願わくばこうした桃源郷がとこしえに残されますように。
そしてお約束のタマゴタケ!
これまた見事でした。
by 伊閣蝶 (2015-08-17 22:10) 

のら人

伊閣蝶様
暑いので、沢サワサワ!です。(笑)
またタマゴタケですいません。^^;
確かにココは桃源郷の様相でした。
戊辰戦争の爪痕が色濃く残る部分も歴史を感じさせ趣がありました。
by のら人 (2015-08-18 05:44) 

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