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【表妙義】4/29 [山]

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GW前半は「ミョーギ」にした。

今回行ったルートは山と高原地図「西上州」では「最上級」とランク付けされているルートである。
他のエリアの山と高原地図で最上級とランク付けされるルートは、ほとんど無い。
しかし、西上州だけは、「最上級」のオンパレードである。  本当なのか!?

でもね、 ・・・ 一応登山道なんですよ。(破線)  バリエーションではありません。 ^^

以前、北アルプスで群馬県の登山者の方と話をしたことがあった。

彼は、「西穂~奥穂間」よりも、「ミョーギ」の方が断然難しい! と語っていたのが、時折気になっていた。

それを確かめるべく、「ミョーギ」へ向った。


岩場のレベルはどれ程のものなのか!?

そして、今年一番の高気温が低山の「熱中症」を引き起こすのか?!




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7~8kmしか歩いてませんね。
でも、5時間近く歩いています。
累積標高差は1200m以上。


AM7時過ぎに上州富岡駅に着く。
登山用コミュニティバスが出ていると事前にネットで調べていたので、その時間に合わせて駅に着いた。

が????!!!!   

そのバスは昨年1年間のみ!のキャンペーン運行だったらしく、既に存在しないらしい事を駅員から知らされる。

ショックだったが、普通の路線バスもあるらしい。

んが!?  AM10時過ぎまで土日は無いとの事。 3時間近く待たねばならない。

妙義神社迄のタクシーの料金を聞くと片道5000円位。   たかぁ!!! ^^;

結局以前使用したこともあるレンタカー屋さんを利用する事にした。 少し高いが時間の自由が利くのだ。

富岡駅からレンタカーで20分程度で妙義神社に着いた。 早いねぇ、近いねぇ。



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東雲館のPAに車をつけて(PA代100円)、さっさと登り始める。
今回は気分が良い!
なんといっても! 「人間様に戻れる?」からだ。 普通?の登山道をこれから歩くのだ!
もう、のら人をケダモノとは呼ばせない!  


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人間様専用コースで、初心者コース?のようである。


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新緑が気持ちよい。 流石、一般登山道だ。 ^^


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「大」の字の手前の岩場で、あまりにも前の登山者が「ノロノロ」していたので、「大」の字は諦めた。


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高崎方面の逆から「大」の字を仰ぐ。  しかし何故「大」なのか? 看板なので焼く訳では無いだろうに。 ^^;


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「辻」に着いた。
安全?初心者コース? と書いてある。 (嘘ですよ ^^;)


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大変穏やかな?、心安らぐ?岩場。  (嘘ですよ ^^;)


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余裕をかまして登っていると、 ・・・ 奥の院の右側ルンゼ直立30メートルが、立ち塞がる。
これほとんど、90度なんですけど ・・・  。 更に岩肌は濡れ濡れだ。 ^^;
このルート初めての「危険」箇所だ。
勿論、鎖は付いている。 しかし、80度~90度は流石にねぇ。 (苦笑)
エッジが比較的大きく沢山あるのでスタンスは取れるが、これは確かに「ヤバイな」と思わせる。


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お次は濡れ濡れのバンドだ。
これも、ルーファイ次第で結構ヤバイ。


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稜線上に出たら、浅間山。 ^^  


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周囲は絶壁だらけ。


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このような鎖の無い危険箇所は登りなら良いが、クライムダウンさせられる所が結構ある。
これが一番危険かも。


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大のぞき、に着いた。


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大のぞき、からの雄大さをどうぞ! ^^


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スベリ台状30メートルは長く急。 スタンスをしっかり岩のエッジに乗せながら下らなければ、下手をすると腕がパンプする。 腕だけの力で下ると、握力が尽きた時に「落ちます」。 ^^; (実際落ちて死んでます)


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矢印ペンキがあるんですけど、2m位の直立で鎖なし。
ココは両側絶壁で高所恐怖症の人は難しいかも ・・・。 ^^;


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GWという事もあり、沢山の登山者がいた。
しかし、稜線上は高齢者が多い。小学生の「僕ちゃん」も頑張っていた。
ヘルメット被った若い茶髪ロン毛の香水の臭いを振りまく若い女性も、いた。  面白い山だ。 ^^


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タルワキ沢分岐。  暑い! 今年一番の汗をかいていた。
熱中症になりかねない。 ここは1000メートル程度の低山である。
ここを下れば中間道だ。


しかし ・・・


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とんでも無い看板があるではないか!
この先へ進めなければ、「人間失格?」と書いてある。
これ程、人を挑発する看板は止めて頂きたい! 

そして、・・・ 挑発に乗ってしまった。 (爆)


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相馬岳。 表妙義最高峰から金洞山、そしてその奥に空母荒船。


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国民宿舎分岐にて。
あぁ~? ザイル? 持ってるよ ・・・ 家にあるけど。 ^^
少なくとも破線ルート上では、必要ないです。 情報が錯綜していますね。


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お花が綺麗。 ^^

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山桜が綺麗。 ^^


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茨(バラ)尾根ピークから、鷹戻し(左)、西岳(中)、星穴岳(右)。


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星穴岳のアップ。   真ん中少し左より、「穴」が開いてるの分かりますか?
ここが有名な「星穴」です ・・・ が、ここには登山道はありません。
中ノ岳から西は「登山禁止」です。 登山で無ければ良いので、結局「登攀」の世界になります。

この星穴で自分の尊敬する方が9年前位に亡くなりました。
現代の単独行(登攀)を実践している凄い方でしたが、シンプルな終わり方でした。
昨年秋に、どうしても献花したくて、予定をしていましたが天候悪のため断念しました。
いつかは絶対に行きたいと思います。


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ホッキリ、です。もうこれ以上は進みたくないです。 前後していた自分より年配の方二人は中ノ岳へ突撃しました。 多分、地元の方なのでしょう。 ここから中間道経由で妙義神社までは楽勝でした。

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富岡駅から電車に乗ると、銀河鉄道999号だった。
電車の天井にメーテルが描かれている。 ^^




今回は「人間への回帰」 が目標だったので、まぁ目標は果たせた?と思う。 ^^

そう言えば、中間道迄降りてきたら大学生風の若い男女が沢山いた。


君達 ・・・

厳しく険しい稜線上では君達みたいな学生風の若者は一切見かけませんでした。

厳しい稜線上では、明らかなお年寄りとか小学生が「運動靴」で登っていましたよ。
とび職と思われるニッカポッカの旦那さん、そしてその奥様と思われる女性はジーパンで危険な白雲山稜線を縦走していましたよ。(奥さんがもう危険だからエスケープしたいと訴えていましたが、スパルタの旦那さんは聞き入れず、夫婦喧嘩してましたが。 ^^;)


「無理」は如何と思うが、困難に挑むことなく安易な中間道のみを歩き、「就職先が、にゃ~い」とか言ってる若者が多いのでは無いだろうか?

あらゆる困難に立ち向かっていく事が、若者の若者たる証ではないのだろうか。

一言余計になった時点で、年寄り決定なのだろうか ・・・。 


それでも、一言だけでも言いたい。 (爆)



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コメント 18

nousagi

なんだか随分と活き活きとして・・・(笑)。

>困難に挑むことなく安易な中間道のみを歩き

ドッキン。
ここは、「身の程をわきまえて
身の丈にあった中間道を歩く」と
私自身の場合は置き代えさせていただきます(笑)。
by nousagi (2012-04-30 08:10) 

tochimochi

なるほどここにジャンプしましたか。
聞きしに勝る難コースですね。滑り台30mの下りは見るだけで・・・。
鎖が付いてれば破線ルートなのでしょうか^^;
それにしても小学生や年配の方たちは巻き道(あるかどうか知りませんが)を歩いてるのでしょうか。
>困難に挑むことなく安易な中間道のみを歩き
同じく耳が痛いです。やれるだけの事はやった人生といいたいですが・・・。


by tochimochi (2012-04-30 09:18) 

のら人

nousagi様
おはようございます。 早いですねぇ。 ^^

>あらゆる困難に立ち向かっていく事が、若者の若者たる証ではないのだろうか。
だから、若者=学生さんの話ですよ。 ^^;
nousagiさんが既に中間道を歩いていたのは知っていましたよ。
我々の様な中高年?が、チャレンジするという事は、ある種「無謀」にも繋がりかねませんからね。 マイペースで行きましょう。 ^^ 
by のら人 (2012-04-30 09:41) 

kuwachan

おはようございます。
また、その昔高校生頃の話なんですが^^;バスの話で思い出しました。
友人の小学校時代の先生の松井田のお宅にお邪魔したことがあります。
その時松井田駅から列車の到着に合わせてバスが出ていたのですが
列車が凄く混雑していて降りるのに手間取り、バスに乗り遅れ
先生に会った早々にこっぴどく叱られてしまいました(>_<)
その時妙義山のハイキングコースをちょろっと歩きましたね・・・。
たしか妙義山神社付近だったと思います。
妙義山は高速から見ても切り立った断崖絶壁が凄いのですぐわかります。
by kuwachan (2012-04-30 09:45) 

のら人

tochimochi様
おはようございます。 有意義なGWをお過ごしでしょうか? ^^
ちなみに、今回の妙義はジャンプ!ではありません。
GW後半にジャンプする予定です。(天候次第ですが)
一連の流れは・・・
ホップ(低山バリ) → ステップ(外岩) → 人間回帰(普通登山路)・・・これは騙し!^^;  →  ジャンプは本当のバリエーション の予定です。
小学生や年配の方たちも同じ危険箇所を登降してますよ。巻き道はありません。皆チャレンジャーでした。 先輩は若い頃やり過ぎた?と思われるので、もう充分でしょう。無理しないで山を楽しんで下さい。 ^^
by のら人 (2012-04-30 10:01) 

のら人

kuwachan様
おはようございます。
今日は朝から曇りなので、皆さん家でパソコンチェックですかね。早いですね。^^   自分は早朝から何れは本業にしたい副業中です。^^;
松井田に先生が住んでいるのですか。 あの辺も自分が何れ住みたい候補地です。 妙義山の岩峰は毎日見ていても飽きませんね。素晴らしいです。
妙義神社近辺であれば中間道かな? 中間道でも中級の登山道ですよ。^^
by のら人 (2012-04-30 10:12) 

伊閣蝶

表妙義、ちびりそうな思いでたどった記憶をまざまざと思い出しました。
「上級者以外危険」という看板が、これほど納得のいく場所も少ないと思います。
特にあの長い鎖での下降はきつかった。完全に鎖にぶら下がるような形になりますが、それをすると仰るとおり腕がパンプし、終わってしまいます。
殊に、鷹戻しの通過とそのあとのチムニーの下降はとりわけ怖く、本当に死ぬかと思いました。
西穂~奥穂縦走よりも恐ろしいというのは、あながち誇張ではないと思います。
by 伊閣蝶 (2012-04-30 17:11) 

のら人

伊閣蝶様
伊閣蝶さんが「ちびりそう?」 ・・・ 信じられません。 ^^;
しかし、登ってみて良く考え吟味してみると、やはりココは登山道なのだと思います。 登っている方々のほとんどがゲーム感覚の様な気がします。
凄く危険なゲームを楽しんでいる印象です。 例えば安全を確かめないでホールド&スタンスを決めにいく等々。 結局「甘え」を許している状況です。 所詮登山道だから、みたいなモノを信じて皆さん登っています。 それこそが凄く危険な状況だと思います。 落石もあるので、行政は早急に何らかの判断をした方が良いと思います。 
本当の「登攀」を知らない人は、分からない事だと思います。 ^^;
by のら人 (2012-04-30 20:36) 

Jetstream777

深田久弥が間違って、妙義山を百名山に入れていたなら、事故多発で糾弾されたでしょう。 (笑) ここは上級者のみに許される道でしょう。
人間回帰は無理ではないでしょうか? のら人さんはチャレンジャーですから。 
by Jetstream777 (2012-04-30 21:00) 

伊閣蝶

再コメントをお許し下さい。
この「縦走路」を、登山道なのだからと甘く考えて登る人々がいるとはちょっと信じられませんでしたが、のら人さんのコメントを拝見してなるほどと思いました。
私事になりますが、私も基本的な岩壁登攀に関する技術を知るまでは、調子に乗って岩に取り付いておりました。
それが、縁あってクライミング技術や確保技術を学ぶようになってからというもの、前には気軽に登っていた3級程度の岩場が確保なしには怖くて登れなくなりました。
岩場においては完全なるビギナーであることを痛感したゆえの「恐れ」であったのだろうと思います。
それこそ、ヴェリエーションルートにおいては決して「甘え」は許されないことを、身を以て知った故のことでしょう。
仰る通り、本当の「登攀」を知らない人には判らないことであり、それ故に軽々に取り付くことのないようにと願わずにはおられません。

ところで、ちびりそうだったのは本当の話です(^^;
by 伊閣蝶 (2012-04-30 22:45) 

のら人

Jetstream777様
そうですねぇ。この山は200名山からも外した方が個人的には良いと思います。その方が安全です。GWとは言え危険な稜線上に「人・人・人」です。
お年寄りから小学生まで。 危険と書いてあっても「登山道指定」が宜しくない! ^^;  これでは、毎年のように死人が出るのは当たり前です。 「山の東尋坊」みたいです。知らないで登るのは自殺に等しいですね。自分はチャレンジャーのレベルに達してませんよ。登攀レベルは乳幼児並です。 ^^;
by のら人 (2012-05-01 20:19) 

のら人

伊閣蝶様
何度でも、コメントOKでございます。有難うございます! ^^
確かに、30m以上の絶壁の登降! 鎖でもロープでも同じ事ですが、所謂「ごぼう」で下る、もしくは登る訳です。
「ごぼう」なんて、今時「登攀」を嗜む方の中ではやりませんよね。
どうしても、観光業的に登山客を誘致したいのであれば ・・・
あんな立派な鎖を付けるのではなく、10mmロープを2本設置しATCやエイト環で懸垂は無理でも、スリングを持つ人だけ入山させて、プルージックで懸垂はOKとか、甘やかしかもしれませんがやりようはある、と思います。その方が遥かに安全ですね。
「ごぼう」なんて ・・・ 石器時代かぁ? です。 ^^;
by のら人 (2012-05-01 20:35) 

おど

これは危険ですねぇ。 はじめの地図からして周りが岩場で囲まれているのが分かりますから、緊張の連続でしょうか。 それが快感になるのでしょうが・・・。
by おど (2012-05-01 20:37) 

のら人

おど様
そうです。危険な山と言うか、「岩」ですね。
群馬県の方々はこの危険極まりない山を多分小学生の頃から遠足で楽しんでいるのでしょう。 そして高校や大学の山岳部に入部して、直ぐに谷川岳衝立岩でエイドクライミングでトップ(リード)を経験するのでしょうか。
我々とは潜在的なレベルが違うのかな?、と思います。 ^^
by のら人 (2012-05-01 21:31) 

ひろたん

この先へ進めなければ、「人間失格?」と書いてある^^;
これは穏やかではありませんよね
この岩登りははらはらと達成感ですよね
立派な鎖ですよね・・・
30m以上の絶壁の登降!に行きたいです
by ひろたん (2012-05-02 22:57) 

のら人

ひろたん様
そうです!? 穏やかな山ではありませんよぉ。^^;
立派な鎖が沢山ついてます。 これが無ければ、下りは懸垂確定です。
鎖がもし無い場合、問題は登りで、濡れて無くても5.9位あるのでは? とういう難度の岩もありますので、自分の様な低レベルですと、リードなら凄く恐いです。クリップ直前の手繰り落ちしそうです。 (爆)  是非行ってみてください。 この山の危険難度は間違いなく登山道最高レベルですよ。 ^^
by のら人 (2012-05-03 11:57) 

テリー

すごい道なんですね。確かに、下から見ても、岩肌は、すごそうで、容易に登れそうには、ないですね。
by テリー (2012-05-03 15:36) 

のら人

テリー様
この山は確かに危険です。
危険だ、危険だ、と看板を沢山設置していますが、破線でも登山道と指定しているので、お客様が跡を絶たないのでしょう。 そして、運悪く仏様になられる方も多い山です。 難しい、恐い、と思えば入山しなければ良いのに・・・、と思うのですが、「挑発」される方が多いのかと思います。 ^^;
by のら人 (2012-05-03 18:03) 

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