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【真名井北稜】3/3 [低山バリエーション]

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真名井北稜。

奥多摩、川苔山の東稜とも言える尾根である。

南側にある真名井沢の北に位置する尾根、と言う事がその命名由来だろう。

直近の山と高原地図に登山道は記されていない。

バリエーションと一括りにしてしまうと、登攀的要素があるのか無いのか分かり難いため、登攀的要素の全く無い低山のバリエーションをそのカテゴリーとして新たに作ってみた。

しかし、如何に低山で登攀的要素が無いとは言っても、GPSに慣れ親しんでいるか、もしくは読図に積極的に関わっているか、そして最低限のバリーエーションに対する心構えがあるのか、等々が必要不可欠で低山バリエーションを決して舐めてはいけない、と思う。  


あまり天候に恵まれたとは言えなかったが、まぁそれなりに楽しかった。 ^^



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TOTAL5時間以上かかりましたね。 ^^;



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JR川井駅で下車。 バスに乗り換え終点上日向バス停で降りる。
6、7人乗車していたが、一人は明らかに釣り人で後は登山者とカメラマン。
バス停から5分位で順路の道路を外れ、一人「真名井橋」を渡る。
振り返ると、他の登山者から変な目で見られているようだった。
多分、皆さんは「棒ノ嶺」を目指しているんだと思います。(地図上の大丹波川を上流に進むと登山口)

上記トラックは林道の真名井北稜取り付きから、暫く・・・、まで。



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ここが林道からの取り付き地点です。

38号鉄塔への順路です。
ここから42号鉄塔までの順路は明瞭な登山道に近いです。(なにせ、鉄塔維持管理してますから・・・^^;)

但し、ここが「登山道だ!」 みたいな看板は一切見ませんでしたよ。


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曇ったレンズのまま撮ってしまいました。 ^^;
赤杭(あかぐな)尾根の、左「エビ小屋山」、右は「真名井の頭」方向。


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テルモスが落ちてました。
時価三千円位ですかね。 取りに来るか微妙ですね。 ^^;


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標高で900m位を越えて来ると、雪が多くなる。
前夜に降雪したせいか、ノートラック、ノートレース。 勿論登山道も、無い 。  素晴らしい。 ^^

僕の前に道は無い ・・・ 

セットで、本当の空、を思い出す。

安達太良に、最近行ってない ・・・

本当に、寂しい事だ ・・・ 悲しい事だ ・・・


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道中で二つ程見た標識。
下り用に ・・・ ですね。 下りは尾根筋間違い易いですから。


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木の枝先に氷の結晶が出来ていて、それがプリズムの様な効果で陽光を浴びて七色に輝いていた。
正直、ビックリした。 初めて見た光景だった ・・・ が!?  写真では映ってくれない。 (><)


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トレースの無い世界 ・・・ 一人の世界 ・・・ ヤセ尾根も多少あるが、楽勝だ。 ^^


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ひたすらに、楽しい。
二箇所位、落ち葉に埋もれた急斜面があるが、薄っすらと雪が付いていると結構登りづらい。
木々を掴んだりアシストに使いながら慎重に突破する。場所により蟹さん歩き?までさせられた。
単独では安易に転べば即命取りに繋がる。 慎重第一だ。


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結局、アイゼンを装着することなく、「真名井の頭」に達してしまった。(標識右上辺り)

あえなく一般登山道に達してしまったため少々寂しいが、この一般登山道である赤杭尾根からのトレースもこの日は無く、結局「曲ヶ谷北峰」辺りまで、一人歩きで楽しかった。


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実は自分は石尾根の様な奥多摩縦走路に良くある人工的に伐採された登山道が好きでは無い。


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曲ヶ谷北峰。
正面左が川乗山。
ここから初めて、人のトレースが現れる。



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あまり興味が無いがここに5、6人いた。 そして帰路は10数人登ってくる人に出会った。
頂上ではとても寒いのに、パンをかじる若者がいた。


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川乗山頂上から石尾根方面。

川乗山から奥多摩駅方面へダイレクトに通じる道は崩落していて通行止めだった。
素直に岐路は一般登山道で鳩ノ巣駅へ向かった。




真名井北稜 ・・・ 良い尾根だった。
人のトレースは無かったが、カモシカのトレースは沢山あった。
登りで使えば間違い易い支尾根は無いですね。

奥多摩には、この様な素晴らしいバリエーション尾根が沢山あります。

季節を変えて、今後も楽しみです。 ^^




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コメント 20

tochimochi

いろいろ面白そうなルートを探してますね。
情報がないルートに行くのは勇気が要りますが、基本的な心構えを踏まえた上での登山はさすがです。
藪山は積雪期~残雪期には楽しい歩きが出来るでしょうね。
>安達太良に、最近行ってない 
同感です。私も昔はよく行ってたのですが、今はアプローチの短いところばかりを歩いてます。
でも本当の空は見たいですね。このごろの天気は見せてくれません。

by tochimochi (2012-03-04 22:56) 

nousagi

こういうコースが本当のバリエーションですね。
破線すらもない・・・。
そんなところを嬉々として歩かれたんですね。(^^)
霧氷も見えます、キレイですね~。
by nousagi (2012-03-04 22:56) 

伊閣蝶

川乗山、もう二十年以上でかけていませんが、これだけの積雪があると楽しい山歩きが出来ますね。
以前、入川谷を遡行したときのことを思い出しました。真名井沢も楽しい沢でした。
「僕の前に道はない」、そういえば、私ももうこの15年くらい安達太良山にも登っていません。

by 伊閣蝶 (2012-03-04 23:29) 

みんこ

また、今回もすごいコース(コースではないか…)を歩きましたねぇ。
私なら不安で不安でしかも一人でなんて無理ですっ!
水筒の忘れ物がなんだかかわいそう…。
by みんこ (2012-03-05 00:05) 

kuwachan

こんにちは。
「ここは登山道だ!」みたいな看板はないものの
途中で水筒の落し物?忘れ物?があるということは
のら人さん以外にも同様の方がいらっしゃるという証拠ですね(^_-)-☆
あ~鉄塔の維持管理の方のものだったのでしょうか?
踏み跡のない雪道がいいですね~^^子供の頃を思い出します。今もかな(笑)
by kuwachan (2012-03-05 12:58) 

Jetstream777

(@_@;) え~ まさか! 同じバスです。(笑)ひとり上日向から橋を渡っていく方、どこへ行くんだろうと奇異に眺めてました。私は大丹波沢から川苔山へ行き、帰りは鳩ノ巣です。 (笑) でも私は頂上には12時半過ぎ、のら人さんはもう大根の山の神のあたりでしたでしょうね。 相変わらずの動物的カンの冴えと健脚ですね。まったくの奇遇でしたね。(@_@;)
by Jetstream777 (2012-03-05 20:12) 

のら人

tochimochi様
真名井北稜は検索すれば冬山行含め結構レポが出てきますよ。^^
ここも冬以外は多少の藪が存在するようですが、藪らしい藪は無さそうなので、冬の方が少々難易度は高いと思います。
本当の空 ・・・ 最近見て無いですね。 ついつい飯豊、朝日へ飛び越えてしまうので・・・。(苦笑)  いずれまたじっくり、味わいたいですね。
by のら人 (2012-03-05 21:19) 

のら人

nousagi 様
そうです。破線すらない、ですね。
でも、大抵「山と高原地図」に実線破線が記載されてなくても「・・・尾根」とか記載されていれば、昔は登山道があった可能性が濃厚です。 そして直ぐに検索してみれば必ずと言って良いほど、レポが存在します。
霧氷も、綺麗でした。  nousagiさんも是非~。 ^^
by のら人 (2012-03-05 21:26) 

のら人

伊閣蝶様
入川谷を遡行されたのですか! ^^
今回、川乗山からの下山中、「音」が物凄かったです。
「音」の原因は入川谷から赤杭尾根にかけての山林伐採です。
伐採後は植林をするのでしょうが、一時的にも禿山を見るのは忍びないものでした。 真名井沢まで遡行されたとは・・・恐れ入れました。 ^^;
by のら人 (2012-03-05 21:37) 

のら人

みんこ様
そうです、コースでは無い所ですね。
自分も「不安で不安で、恐くて恐くて ・・・」 (爆)
でも、なぜか嬉しいんです。  一人で「山」と対峙している事が ・・・
水筒の忘れ物があるほど、実は結構人が入る人気のバリエーションルートの様ですよ。 スキモノが多いとも言いますね。 ^^;
by のら人 (2012-03-05 21:48) 

のら人

kuwachan様
水筒・・・ 、が今回のルート記事の最大ポイントです。
鋭い淑女の方々にはやはり解かってしまうようですね ・・・
水筒の忘れ物がある程、多くの登山者がバリエーション尾根に最近も登っている、と言う事実です。 あの水筒は42号鉄塔より上部にあったので多分、鉄塔維持管理の方のものでは無く一般登山者のモノだと思いますよ。^^
by のら人 (2012-03-05 21:57) 

のら人

Jetstream777様
えぇ~~!!!???  こっちが驚きますよ! (爆)
7:41発のバスですか?  なら、そうです。
でも、あのバスの中に往年の石原裕次郎の様な二枚目は自分以外いませんでしたよ。 (嘘)   冗談はさて置いて、奇遇でしたねぇ。
まさか破線の曲ヶ谷沢を遡上されたのですか?
レポ楽しみにしていま~す。 ^^
by のら人 (2012-03-05 22:14) 

ひろたん

低山とはいえ・・
やはりのら人様ですね
これこそバリエーションルートですね
けどみなさん登っているのですよね
水筒の忘れ物・・・
こんな登山道を歩いてみたいです
「怖い」なんて思わない「不安だ」なんて思わないのでしょう^^
きっと・・・
by ひろたん (2012-03-05 23:11) 

ken_trekking

バリエーションとしては長くて美味しそうな尾根ですね。
のら人さんにはスリルが足りないかもしれませんが(^^;)
でもこういう路、僕も好きかも知れません。こういう日の
単独バリは本当に安易な一歩が命取りなので低山とは
いえ、慎重さが必要という気持ちはわかります。
by ken_trekking (2012-03-06 07:42) 

のら人

ひろたん様
楽しいですね。
何人もいない自然と戯れるのが ・・・ ほんと、好きです。^^
「人」って良い人もいれば、そうでない人、もいますよね。
そんな事に敏感になると、最終的に今流行の「引き篭もり」に繋がるのでしょうね。  のら人は鈍感で頑丈?なので今後もボチボチやっていきますよ。^^
by のら人 (2012-03-06 21:40) 

のら人

ken_trekking様
仰るとおり、少しスリルは足りませんでした ・・・。鋭いですねぇ。^^; 当たり前の危険回避を、当たり前の様に行う ・・・ こんな普通の事が出来なくなるのが複数人数行 ・・・。山野井さんの過去の記事を思い出しました。山野井さんは単独での事故は全く無く、複数人数行では「見得を張ってしまい」骨折等したことが数回あるそうです。 安易に単独行を詰るのは反対ですよね。^^
by のら人 (2012-03-06 21:50) 

param

Jetstream777さんと同じバスだったのですね\(◎o◎)/!
何と言う偶然でしょうか、運命を感じます。

by param (2012-03-06 23:08) 

のら人

param様
そうです。
JET様と同じバスに乗っていた様なのです。
大先輩なので事前に分かっていればご挨拶したかったのですが・・・ 。^^
しかし、 paramさんのお弁当の写真は毎回、ヨダレが止まりませんよ。^^;
by のら人 (2012-03-07 21:40) 

テリー

JETさんと同じバスだなんて、奇遇ですね。
積雪の山、いづれは、登りたいのですが、まずは、雪のない道をあるいてからですね。
by テリー (2012-03-12 22:56) 

のら人

テリー様
そうなんです。
JETさんとは奇遇でした。
もう直ぐ春ですから、低山であれば雪の無い山を楽しめるでしょうね。
でも下山時は雪があったほうが膝や足腰への負担は少ないです。
by のら人 (2012-03-14 22:38) 

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